木と土、それぞれの素材と静かに向き合い、手仕事を通じて使い手に寄り添う──そんな二人の作家による企画展「木・陶 二人展」が、7月5日(土)から宮城県大崎市の松山酒ミュージアムで開幕する。
無垢材の家具と焼き締めの陶器が織りなす共演に加え、スツール編みや木工旋盤のワークショップも実施予定だ。
素材と対話し、日常に寄り添うものづくり
本展に参加するのは、宮城・仙台で無垢材家具を手がける「木のしごと 樹々」の齋藤英樹氏と、岩手・一関で穴窯焼成の陶器を制作する「高鞍窯」の井上哲治氏。
木と土という異なる素材に向き合いながら、それぞれの土地に根ざした作品を生み出し続けてきた二人だ。
無垢材のあたたかな質感や、焼き締めならではの自然釉がつくる風景──静かに、しかし確かに語りかけてくる作品群は、暮らしのなかで“触れる”ことの意味を再発見させてくれる。
ワークショップで“使い手になる”体験も
会期中には、齋藤氏によるワークショップも開催される。
7月26日(土)・8月23日(土)には、スツールのフレームにペーパーコードを編み込む「スツールの座を編む」体験や、8月9日(土)・10日(日)には「木工旋盤でボールペン作り」体験が予定されている。
「スツールの座を編む」は予約制で定員10名、「木工旋盤でボールペン作り」は、予約優先ではあるが予約不要、先着20名が体験可能だ。
単に作品を鑑賞するだけでなく、作家と同じ目線で素材と向き合う時間を過ごせるのも、この展覧会の大きな魅力のひとつといえるだろう。
“使う”ことで完成する、美しい道具たち
家具も器も、ただ飾るためのものではなく、手に取り、使われることで完成する。その思想を体現するように、本展の作品にはいずれも「生活に寄り添う温度」が宿っている。
夏の酒ミュージアムで出会う、木と陶の穏やかな調和。この機会に、その場で感じてみてはいかがだろうか。
木・陶 二人展
開催期間:7月5日(土)~8月31日(日)
会場:松山酒ミュージアム
所在地:宮城県大崎市松山千石字松山 242-1
開館時間:9:30~17:00(最終入館16:30)※最終日は15:00まで
休館日:月曜(祝日の場合は翌日)※8月11日~15日は無休
入館料:大人300円
公式サイト:https://ichinokura.co.jp/museum
Instagram:https://www.instagram.com/sakemuseum_hananokura/
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000196.000063535.html
(山之内渉)