東京都庭園美術館で、建物の歴史と美を見つめ直す企画展「建物公開2025 時を紡ぐ館」がスタートした。
フランス様式の意匠が随所に息づく空間の中で、各時代のゆかりある資料や写真とともに、建築の記憶を辿る展覧会となっている。
本展に合わせ、建物の細部をモチーフにした立体マグネットも限定発売。触れて、飾って、記憶を持ち帰る──そんな“アートのかけら”にも注目したい。
建築の魅力を、記録と空間の両面からひもとく
本展「建物公開2025 時を紡ぐ館」では、1933年に朝香宮家の邸宅として建てられた本館を舞台に、建築そのものの魅力を多角的に伝える。
各時代を彩った作品や記録写真、映像資料などを展示するほか、家具・調度品を用いた再現展示も実施。
東京都庭園美術館
普段は非公開の3階「ウインターガーデン」の特別公開や、カーテンを開け放って庭園の新緑を楽しむ演出など、美術館全体が“時を紡ぐ舞台”となる。
建築意匠をそのまま手のひらに。限定マグネットが登場
この展覧会にあわせて、サステナブルブランド「PENON(ぺノン)」が制作した限定マグネットが登場した。
モチーフとなったのは、美術館の建築に息づく細部のデザイン──「大食堂の壁画」「正面玄関の床」「姫宮寝室前の照明」の3点だ。
大食堂の壁画 アンリ・ラパン画
正面玄関の床 大理石モザイク
姫宮寝室前の照明
森林認証木材や脱プラスチック素材を用い、凹凸感のある独自のプリント技術で立体的に再現。現地での色味や質感の確認を重ね、まるで記憶を写しとったかのような手ざわりを実現している。
指先で感じる、建物の記憶と空気感
本館の空間美と対話するように生まれたこのアイテムは、単なる“お土産”にとどまらない。
たとえば、大理石の床の微妙な濃淡や、照明に透ける色彩のニュアンス、壁画に込められた奥行き──それらを再現することで、体験した時間をそっと指先に残してくれる。
建物の記憶を辿る展覧会とあわせて、持ち帰られるアートとして手にとってみてはいかがだろうか。
建物公開2025 時を紡ぐ館
会期:6月7日(土)~8月24日(日)
会場:東京都庭園美術館(本館+新館)
特設サイト:https://www.teien-art-museum.ne.jp/exhibition/20250607-0824_lookingatarchitecture/
PENON公式サイト:https://penon.co.jp
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000063.000080758.html
(山之内渉)