グンゼ社の創業の地である京都府綾部市のグンゼ博物苑で、7月25日(金)より「グンゼ浮世絵コレクション特別展」が開催される。テーマは「時を超え浮世絵に咲く美のかたち」。

江戸時代の粋と美を今に伝える珠玉の浮世絵26点を一挙公開する。

喜多川歌麿や歌川広重の作品も多数含まれる、豪華なラインナップとなった。

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喜多川歌麿作 「婦人手業操鏡 機織り」

蚕糸業に関連した浮世絵約230点を所蔵

グンゼ博物苑では、グンゼの原点である蚕糸業に関連した浮世絵を約230点所蔵している。浮世絵は江戸時代から明治時代にかけて、人々の暮らしや風俗、流行を映し出す美術として数多く制作され、庶民の間で高い人気を誇った。

本展では、その中から美人画で知られる喜多川歌麿や、風景画の名手でありながら女性像も手がけた歌川広重による作品を厳選。女性の繊細な表情や気品あふれる美しさを描いた作品を中心に展示している。

「時を超え浮世絵に咲く美のかたち」グンゼ博物苑で江戸時代の粋と美を伝える珠玉の浮世絵26点公開
歌川広重作 「東海道五十三図会 袋井」

歌川広重作 「東海道五十三図会 袋井」

喜多川歌麿は13点、歌川広重は4点の作品を展示

喜多川歌麿作「婦人手業操鏡 機織り」

描かれているのは、機を織る美しい女性だ。歌麿の真骨頂である美人顔はもちろん、しなやかなしぐさや髪の毛の生え際、毛割りまでも美しく描かれている。

頭の手ぬぐいは、通称「姉さん被り(あねさんかぶり)」と呼ばれるかぶり方で、「働く女性」が両手を器用に動かして機を織る様子が描かれた。

歌川広重作「東海道五十三図会 袋井」

美しい女性が糸を繰る姿に広重の代表作である「東海道五十三次」の袋井の風景の一部が描かれた作品。

袋井(現在の静岡県袋井市)は、東海道五十三次の東西どちらから数えても27番目。どまん中の要所で、東西文化の中間点として物資と人々の往来や秋葉山への参拝客などで賑わったといわれている。

喜多川歌麿や歌川広重の作品のほか、養蚕に従事する女性たちの姿や養蚕の守り神猫などを描いた作品9点、蚕糸業に関する書籍も併せて展示される。

夏のひととき、江戸の生活に思いを馳せて

「グンゼ浮世絵コレクション特別展」は7月25日(金)から8月4日(月)まで開催。この夏の思い出に、遠い江戸の生活に思いを馳せてみてはいかがだろうか。

グンゼ浮世絵コレクション特別展
開催期間:7月25日(金)~8月4日(月)※7月29日(火)は休苑
時間:10:00~16:00
開催場所:グンゼ博物苑 集蔵
所在地:京都府綾部市青野町膳所1番地
入苑料:無料
公式サイト:https://www.gunze.co.jp/gunzehakubutu/

PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000711.000023550.html

(春緒)

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