“湿度0%の日本語”と称される作家・片岡義男。その代表的エッセイ&小説3作が、「珈琲三部作」として光文社文庫から一挙に文庫化される。

発売日は9月10日(水)。

全冊に、文中に登場する楽曲をスマートフォンで試聴できる特典付きで、かつてない“読んで聴ける文庫本”として注目を集めている。

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珈琲にドーナツ盤

物語と音楽が織りなす「読書の風景」

今回文庫化されるのは、片岡義男が2016年~2023年にかけて執筆した『珈琲にドーナツ盤』『珈琲が呼ぶ』『僕は珈琲』の3冊。

それぞれに散りばめられた音楽への言及と、珈琲の香りに満ちた情景がリンクし、独自の文体で描かれる日常や記憶が読者の感覚を静かに刺激する。

文と音が交差する読書体験。片岡義男「珈琲三部作」が一挙文庫化&202曲のプレイリスト付きで登場

各巻には、作中で登場する計202曲の楽曲をQRコードから試聴できる特典を併載。読み進めながら、当時のレコードやプレイリストに耳を傾けるという、これまでにない読書体験が実現する。

乾いた筆致に漂う珈琲と音楽の余韻

『珈琲にドーナツ盤』は、著者自身の若き日々を描いた“私小説集”。大学生、3カ月の会社員生活、そしてライターとして喫茶店に通う日々が、121枚のレコードジャケットとともに綴られる。

『珈琲が呼ぶ』は、ビートルズからボブ・ディラン、黒澤明、美空ひばりまで、意外な人物や文化と珈琲が交差するエッセイ集。写真やコミックのひとコマも収録し、読み応えとヴィジュアルの融合が楽しめる。

文と音が交差する読書体験。片岡義男「珈琲三部作」が一挙文庫化&202曲のプレイリスト付きで登場

珈琲が呼ぶ

そして『僕は珈琲』は、エッセイと短編小説が織り交ぜられた構成。作品の創作過程を明かすメタ的な要素や、大瀧詠一、刑事コロンボ、宮沢賢治など多彩な人物が登場し、珈琲を通じて時代やカルチャーを辿る構成となっている。

BOXセット&数量限定特典も展開

3冊をまとめて購入すると、数量限定で「珈琲三部作」BOXが付属。書店や電話予約でも受け付けており、コレクターにとっても魅力的なラインアップとなっている。

文と音が交差する読書体験。片岡義男「珈琲三部作」が一挙文庫化&202曲のプレイリスト付きで登場

読むことと聴くこと──ふたつの感覚が交差する、新しい文庫体験を、この秋手に取ってみてはいかがだろうか。

片岡義男「珈琲三部作」
書名:珈琲にドーナツ盤(1,056円)、珈琲が呼ぶ(946円)、僕は珈琲(814円)
著者:片岡義男
発売日:9月10日(水)

PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002132.000021468.html

(山之内渉)

※価格はすべて税込

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