香川県琴平町で、146年ぶりに「琴平山博覧会」が幕を開ける。9月からのプレヒート期間を経て、10月4日(土)からは町を舞台にしたアート作品の展示が始まる。
第一弾として登場するのは、台湾出身のアーティスト何景窗(ホー・チンチュアン/書道家)と林育良(マコト・リン/写真家)によるインスタレーションだ。
書と写真が織りなす国際交流の舞台
今回の展示は、琴平町と友好交流都市関係を結ぶ台湾の人気観光地「九份」との縁を背景に実現した。何景窗(ホー・チンチュアン)は、文学と書を融合させ、ポップカルチャーにも広がる独自の表現を展開してきた書道詩人。
林育良(マコト・リン)は、人や出来事を包括的に捉えた写真観念を探求し、世界でも稀有な「元首写真」というジャンルに挑んできた写真芸術家だ。
二人のコラボレーションによる展示作品「金興銀興墨/辡台妹(キムヘングンヘンボク/ビエンタイメイ)」が、琴平の町全体を舞台に広がる。
駅や寺院が展示空間に変わる
展示場所はJR琴平駅や琴電琴平駅、金陵の郷、松尾寺、HAKOBUNEといった町の象徴的なスポット。日常の風景がアートに彩られ、訪れる人は新たな視点から琴平を体験できる。
また、讃岐のり染を手がける染匠吉野屋と何景窗によるコラボ作品も進行中だ。歌舞伎の幟を手がけてきた伝統技法と力強い書が融合し、町並みに新しい表情を加える予定だという。
町の未来につながる仕掛けも
「琴平山博覧会」は、関係人口型アートフェスとして町と来訪者をつなぐ役割を担う。会期中はクラウドファンディングも実施されており、展示制作費や来場者体験、地域の未来を支える仕組みに活用される。
支援者限定のリターンも用意されており、プロジェクトを応援する楽しみ方も広がっている。
町全体を展示空間に変えるこの博覧会で、琴平の風景とアートの新しい関わりを体感してみてはいかがだろうか。
金興銀興墨/辡台妹 琴平山博覧会
展示期間:10月4日(土)~10月26日(日)
展示場所:JR琴平駅、琴電琴平駅、金陵の郷、松尾寺、HAKOBUNE
琴平山博覧会 公式サイト:https://kotohira.art/
公式Instagram:https://www.instagram.com/kotohiraart
クラウドファンディングページ:https://camp-fire.jp/projects/863742/view
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000168432.html
(山之内渉)