いまトピ編集部です。
さて、今週の漢字クイズです。この漢字、読めますか?
これは読めそうで…読めない漢字でしょうか?

あるいは

こんなふうに読んだ方、いませんか?
それ、両方とも間違いです。

では答えを見てみましょう。
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それでは正解です。

正解は、「ごらいごう」でした。
goo辞書によると、「御来迎(ごらいごう)」の意味は
1 「来迎」を敬っていう語。
2 高山の頂上で太陽を背にしたとき、前面の霧に自分の影が大きく映り、その周りに光環が見られる現象。阿弥陀仏が光背を負うて来迎するのになぞらえていう。御来光。《季 夏》「雪渓をさきだつ禰宜 (ねぎ) や—/爽雨」
3 江戸時代の玩具の名。紙の張り抜きや木・土で作った小さな仏の像を竹筒に納めておき、糸の仕掛けで竹筒を下げると、黄色の紙を畳んで作った後光が開き、仏の像が現れるもの。
4 「御来光 (ごらいこう) 1」に同じ。
とあります。

「御来迎(ごらいごう)」と「御来光(ごらいこう)」は混同しやすい漢字。
「御来迎」とは仏教用語「来迎」の尊敬語で、臨終の際に菩薩様がお迎えに来ることを意味します。
江戸時代には後光に包まれた仏様を模した「御来迎」なる玩具が存在したとか。今の時期には、夏休みの工作にとSNSで作り方の動画が紹介されているのをよく見かけます。
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そして、山頂で条件が揃うと見ることができる「ブロッケン現象」もまた「御来迎」といいます。

一方で、本来は頂上で見る日の出を表す「御来光」の方を「御来迎」と呼ぶ場合もあり、両者が明確に区別されているとはいえない現状があるようです。
あくまでも読み方は「御来迎(ごらいごう)」と「御来光(ごらいこう)」ですから、ここは間違えないようにしたいですね。
なお「御来迎」は晩夏の季語でもあります。

登山した際に「御来迎」を目にしたら、一句読んでみるのも風流ですね。
では続いて第2問。
こちらの漢字、何と読むか分かりますか?

「福」に「ふく」以外の読み方って、あっりましたっけ?

思わず、こう読んでしまいませんでしたか?

それ、残念ながら間違いなんです…。

では正解を見てみましょう。
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それでは正解です。

正解は、「さいわい」でした。
goo辞書によると、「福」の頁に
訓読みとして
「さいわ(い)」
が掲載されています。

「福」以外にも「さいわ(い)」と読む漢字、実はこんなにあるんです。
休(さいわ)い
祉(さいわ)い
幸(さいわ)い
祥(さいわ)い
祚(さいわ)い
烋(さいわ)い
倖(さいわ)い
禄(さいわ)い
祺(さいわ)い
禎(さいわ)い
禧(さいわ)い
「幸い」以外は、普段あまり目にする機会のない表記かもしれませんが、例えばおみくじなどでこれらが出てきたら、読み方を思い出してみてくださいね。
さて、今回の難読漢字、いかがでしたか?意味、読み共に正しく覚えたいですね。

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