突然ですが皆さんは、『モンスターハンター:ワールド』×『ファイナルファンタジーXIV』コラボで登場した「ベヒーモス」を憶えているでしょうか?

強力な攻撃の数々や「エクリプスメテオ」を始めとした特殊ギミック、体力もマルチ用の設定しか存在せず、4人で役割分担を決めての討伐が推奨されていた『モンハン:ワールド』最強と言っても過言ではないモンスターです。

筆者はこの「ベヒーモス」を撃退まで成功させたものの、難易度の高さに尻込みして討伐クエストとなる「手負いの魔獣「ベヒーモス」」には挑戦していませんでした。


ですが、大型拡張コンテンツとなる『アイスボーン』が配信された今、既存装備の性能を大きく上回る「マスターランク装備」で挑めば、ソロで「ベヒーモス」を狩ることも余裕なのでは? そんな考え手に至った筆者の、“ソロベヒーモス戦レポート”を今回はお届けします。

◆まずはクエスト内容&使用装備について紹介

挑戦の前に、今回挑むクエスト「手負いの魔獣「ベヒーモス」」についてご紹介。「龍結晶の地」を舞台に、メインターゲットとなる「ベヒーモス」の討伐を目指す難易度★9のクエストです。制限時間が35分と短めに設定されており、当時はタイムアップに苦しめられるハンターも大勢いました。

ですが、「ベヒーモス」の動きに慣れ始めた一握りのプロハンターたちはソロでその狩猟に成功。後に登場する「極ベヒーモス」ですらソロ狩猟を達成させていました。筆者自身にそこまでの腕前は無いものの、今回は圧倒的に高性能となったマスターランク装備があります。

ちなみに、今回「ベヒーモス」に挑む装備はこちら。「導きの地」の攻略や珠集めを積極的に取り組んでいないため、カスタム強化・スキルこそ理想的とは言えませんが、素の性能では『モンハン:ワールド』時代を大きく上回っています。

『モンハン:ワールド』との比較として、当時では防御力上位を誇っていた「マムタロト装備」装備の性能がこちら。
この装備で、平均どれほどのダメージを与えられるのか? 受けるダメージをどれほど抑えられるのか?等々、気になる点にも注目しつつ早速「ベヒーモス」へ挑戦します!

◆驚きの防御力にマスターランク装備の強さを改めて実感!しかし久々の狩猟は一切の動きを忘れさせる

クエスト「手負いの魔獣「ベヒーモス」」では、落石ギミックも存在するエリア8に「ベヒーモス」が初期配置されています。この落石をしっかりと当てつつ、本格的な狩猟をスタート。


といっても「ベヒーモス」と戦うのは久々のため、開始早々ダメージを受けてしまいました。受けた攻撃は、「前方の地面から火炎を噴き出す」という高威力の技。どれほど体力が減るのかと身構えたところ……

減ったのは1/3程度。予想の遥か下を行くダメージ量に、改めてマスターランク装備の強さを実感させられました。ちなみに、装備紹介時に比較として載せた「マムタロト装備」で同じ攻撃を受けてみたところ、半分の体力を持っていかれる結果に。防御力約400の差はやはり大きいですね。

大ダメージによる突然死の心配も薄れたので、ここからは一気に攻勢へ転じたいところ……なのですが、やはり久々ということもあり、どのタイミングで攻撃を当てればいいのか? どの部位に攻撃を当てればいいのか? 見切り斬りのタイミングは?などを忘れてしまい、なかなかダメージを与えられない展開に。

敵視の存在すら忘れていたため、気付けばフィールドはミールストームだらけ。思うように動けず、そのまま1乙。その後も狩猟を続けますが結局討伐達成はならず、初戦はぐだぐだな終わりを迎えてしまいました。

ただこれは、筆者の事前準備が足りなかっただけのこと。ネットに上がっているプロハンターの対ベヒーモス戦動画や攻略サイトの情報をチェックし、練習の意味合いも込めてここから何回か「手負いの魔獣「ベヒーモス」」に挑戦しました。


次ページ:「ベヒーモス」の動きにも慣れてきた10戦目の狩猟をレポート。慣れればマスターランク装備で余裕に狩れるのか?

◆「ベヒーモス」の動きにも慣れてきた10戦目!しかしその強さは一切の油断を許さない

練習の意味も兼ねた「ベヒーモス」との連戦を繰り広げ、かなりその動きにも慣れてきた10戦目。ようやく対等に渡り合える存在に育った気がする自身に気合を入れ、初手から咆哮で見切り斬りと攻勢に出ていきます。

基本的には前足を斬り、隙あらば敵視取りのために顔を攻撃。敵視中は一番厄介なミールストームを行ってこないため、確実に取っていきたいところ。しかし、なかなか取らせてくれないのが「ベヒーモス」です。

前足、顔の近くにある胸部位に攻撃が当たってしまうと確実に弾かれてしまい、その隙をつかれて攻撃を受けてしまう場面が何回もありました。「ベヒーモス」は全体のサイズが大きいので、意図的に胸への攻撃を避けようとしてもつい当たってしまうのです。

マスターランク装備で一発のダメージ量こそ少ないものの、「ベヒーモス」の真の脅威は連撃力にありました。吹っ飛ばされた先にあるミールストームで追加ダメージ、起き上がり・回復を狙ったメテオ、距離を取って安心していると迫って来る物凄い勢いの突進等々、防御力があるからと言って油断は許されません。

そして何よりも恐ろしいのが、のしかかりで起こる振動・吹っ飛ばしによる行動制限です。受けてしまえば、連撃を受けるのはほぼ確定。
残りHPギリギリで耐えられるものの、上記で紹介した更なる連撃が襲ってきます。

ただ、「ベヒーモス」の攻撃は出るまでに少し間があるため、太刀使いとしては見切り易い方です(それでも筆者の腕前では、受けてしまう時は受けてしまうのですが)。

見切り斬りや新アクション「特殊納刀」からの居合なども活用して、避けつつダメージを与えていくという立ち回りで狩猟を進行。「エクリプスメテオ」をコメットで防ぎ、残り20分で3エリア目に到達しました。

3エリア目はミールストームが出ないため比較的楽かと思っていたんですが、近接主体+新アクションの追加でここも激戦に。2エリア目で1乙していたのですが、ここでも攻撃の対処をミスしてしまい2乙。もう後がない状況に追い込まれました。

一歩も引けない状況に緊張するも、ダメージを与えつつしっかりと回復を挟んで死なないことを意識。やっとの思いで「エクリプスメテオ」まで繋いだのですが……コメットまでの距離が遠い!

間に合え! 間に合え!という思いで必死にコメットへ走るも、コメットの裏へ回る直前に「エクリプスメテオ」が決まり3乙。狩猟は失敗に終わりました。練習中に1回だけやって成功した「FFジャンプ回避」よりも、コメットの方がギリギリ行けそうとひよった筆者の負けです。

◆マスターランク装備で挑めばソロベヒーモスも余裕なのか?その結論は……

その後合計13~15連敗を喫した辺りで、ふと当初の目的を忘れて「ベヒーモス」の討伐だけを目指していることに気付いた筆者。
本記事の目的は、「既存装備の性能を大きく上回る「マスターランク装備」で挑めば、ソロで「ベヒーモス」を狩ることも余裕なのではないか?」という疑問の答えをお届けすることでした。結論を言いましょう。

「全然余裕じゃない」
むしろソロで挑むマスターランクのクエストよりも明らかに難易度は上でした。『アイスボーン』の強力な古龍達とやりあっても、確実に「ベヒーモス」の方が勝つと思えるほどです。

改めて、『モンハン:ワールド』時代に「ベヒーモス」をソロで討伐したプロハンター達の凄さを実感すると共に、これより更に強い「極ベヒーモス」までソロ討伐を達成していたという事実に畏怖すら感じてしまいます。

今回の挑戦では結局勝てなかったものの、その強さから歯応えのある有意義な狩猟を楽しめたのも事実。本記事を通してマスターランク装備での「ベヒーモス」狩猟に興味を持った方は、ぜひ気が向いた時にでもご挑戦を……!

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