魅力的なゲームを数多くリリースしてきたヴァニラウェアの最新作『十三機兵防衛圏』は、十三人の少年少女を主人公に据えたSFジュブナイル作品です。

定評のあるグラフィックは美しく繊細に磨き上げられ、時にレトロな景色を、時にSF感溢れる世界を雄弁に表現。
また、過去・現在・未来を舞台とする少年少女の活躍がどのような結末を迎えるのか、物語面への興味も尽きません。

発表から発売日の決定まで長い道のりを歩んだ『十三機兵防衛圏』ですが、待望のリリースがいよいよ来月へと迫りました。十三人の少年少女の生き様と壮大な物語を綴る群像劇は、数多あるゲーム作品の中でも稀な切り口なので、発売を心待ちにしている方も多いことでしょう。

そこでインサイドでは、「『十三機兵防衛圏』あなたは買う? 買わない?」というお題を掲げ、読者の購入意欲を調査するアンケートを実施しました。他に類を見ない作品だけに、早々に購入を決めた方もいれば、「難しそう・・・」と手を出しかねている人がいてもおかしくありません。その実体を、このアンケート結果で垣間見てください。


回答者の男女比は、男性81%に対し、女性は16.7%(無回答2.4%)。また年代別で見ると、最も多いのが30代(38.1%)で、続いて40代(33.3%)、20代(21.4%)、50代(4.8%)、10代(2.4%)との結果に。この回答者の方々がそれぞれどのような購入姿勢を見せているのか、どうぞご覧あれ。

◆第5位「戦闘パートの存在が決め手でした」:2.4%

ヴァニラウェアは様々なジャンルのゲームを生み出しており、『オーディンスフィア』や『ドラゴンズクラウン・プロ』、『朧村正』といったアクション性のある作品が特に知られています。また、『グランナイツヒストリー』や『グリムグリモア』など、戦略性の高い作品も手がけてきました。

そのため、『十三機兵防衛圏』にゲーム的な戦闘要素を求める声も一部でありました。
しかし、一足先にリリースされた『十三機兵防衛圏 プロローグ』にはADVパートしか収録されていなかったため、「戦闘シーンは全てADVで表現するの?」「“ゲーム的な戦闘要素”はないのかも」と考えるユーザーもいました。

ですが、シミュレーションパートに当たる「崩壊編」が後日発表され、機兵の行動を決定して敵を打破するゲーム性の存在が明らかに。この発表を踏まえて『十三機兵防衛圏』の購入を決めた、といった声が今回のアンケートで寄せられました。

いただいたコメントの中には、「ガンパレードマーチの匂いがしたから」と、2000年に発売されたプレイステーションソフトの名前を挙げた方も。少年少女が戦いに身を投じるSFジュブナイルといった共通点が、この2作品を結びつけたのでしょう。

◆第4位「プロローグ版を遊んで購入を決めた」:7.1%

『十三機兵防衛圏』が発表されたのは、2015年9月の「SCEJA Press Conference 2015」にて。
発表から発売まで約4年の月日を重ねる作品となりましたが、本作に関する内容は今年明かされたものがほとんど。それまでは断片的な情報しかありませんでした。

そのため、『十三機兵防衛圏』に興味を持ちつつも、購入するか迷い続けていた人も少なくありません。そんな方々の背中を押すきっかけになったのが、今年の3月に登場した『十三機兵防衛圏 プロローグ』です。この『プロローグ』では、十三人の主人公全員を操作し、約3時間に渡る物語を先行体験することができました。

どのような形でゲームが進行するのか、十三人の少年少女はどんな性格なのか、いかなる立場で物語に関わるのか、謎めく点が多かった『十三機兵防衛圏』。
その謎の一部が『プロローグ』を通して判明したことで、購入に傾いた方も少なくないでしょう。今回のアンケートでは、回答者の約7%が『プロローグ』きっかけで購入を決めた模様です。

『プロローグ』をプレイしたことで「ストーリーが気になりすぎたから」「前から気になっていたのでプロローグ版をやってみたら想像以上に面白かった」と、先の展開を楽しみにする意見が届いています。また「ジュブナイル好き」といった声もあり、期待に応えてくれるであろう手応えを感じた方もいました。

◆第3位「プリクラ復刻版が最後の後押しに」:11.9%
【#十三機兵防衛圏 先着購入特典が3つ追加!】アトラス×ヴァニラウェアの“原点”となるアクションRPG『プリンセスクラウン』がPS4で楽しめる復刻版として追加!神谷盛治描き下ろしPS4テーマなども加わり4大先着購入特典に!確実に入手するためには今すぐご予約下さい。https://t.co/MKEbzpfSJo— アトラス公式アカウント (@Atlus_jp) 2019年10月18日
ヴァニラウェアの代表取締役であり、ゲームクリエイターとしても著名な神谷盛治氏が中心となり、1997年にリリースされたセガサターンソフト『プリンセスクラウン』。
ヴァニラウェア設立以前に作られた作品ですが、『オーディンスフィア』の精神的な前作とも言えるゲーム性を備えており、ヴァニラウェアとの縁も深いタイトルです。

そんな『プリンセスクラウン』がPS4向けに復活! 『プリンセスクラウン 復刻版』が『十三機兵防衛圏』の先着購入特典に追加されました。ヴァニラウェアは、魅力的な初回特典を付属することでも知られており、豪華なアートワークスや、デジタルゲームブック『悪霊島の秘宝』などを付属したこともあります。

ゲームを買うと、復刻版とはいえ別のゲームがもう1本付いてくる──この贅沢な特典が最後の一押しになった方もおり、アンケートでは第3位に着地。復刻版を用意する労力は並みならぬものがあったと思いますが、その効果はしっかりと現れているようです。

寄せられたコメントは、「プリクラやりたい」「プリクラはサターン版以来なのでもう一度やりたい」「PS4にプリクラを出してくれる時点で購入決定です」と、『プリンセスクラウン』だから心を動かされたといった意見も多数。
中には、「元々検討はしていたが、P5Rや新サクラ大戦もあり、見送り濃厚ダッタガ…。なので復刻版プリクラの画質等によっては、見送る可能性もまだある」と、その出来映えを見守る声もありました。

ちなみに、先着購入特典としてもらえる『プリンセスクラウン 復刻版』の配信時期は今冬を予定しており、『十三機兵防衛圏』の発売よりも後になるのでご注意を。また、『プリンセスクラウン 復刻版』は、PSP版『プリンセスクラウン』と同内容になる模様です。

「ずっと前から購入決定」と「様子見/見送り」、果たして1位はどちらに?

◆第2位「様子見/見送り」:28.6%

「様子見/見送り」を選んだ方々は、今回のアンケートで第2位となりました。例えどんな名作であっても、ユーザー個々人の相性と合わなければ、その人にとって興味が湧くタイトルとはなりません。しかも発売前となれば、慎重な姿勢になるのも無理のない話です。

この項目に寄せられたコメントは、本作のジャンルや戦闘について。「期待してたジャンルじゃなかった」「戦闘が遊びたいものと違った」「横スクロールアクションではないので購入しません」など、自身の好みとの違いを挙げる意見が集まりました。また、「戦闘モードがどういうものかまだよく分からない。そこが面白そうなら買うかも」と、今後の展開を見守る声もありました。

そのほかには、「ハードが無い」といったものや、「復刻版で釣るのが嫌、普通に販売してほしい。PC版が出たら買うかも」「限定版の特典が少ない」など、特典について言及する人も。ハードごと購入するのは懐への負担も大きいですし、PCで遊びたい方がいても不思議ではありません。

加えて、製品版の序盤を楽しめる「序盤まるごと体験版」の配信が予定されているため、「体験版の出来次第」「体験版あるなら体験版やってから決めたいので」と、体験版をプレイするまで判断を保留するといった意見も。体験版の内容次第で、購入者が更に増える可能性があります。

ちなみに、「序盤まるごと体験版」の配信は、10月30日より開始します。この体験版にはシミュレーションバトルパートも収録されているので、購入するかどうか判断するにはうってつけの材料となりそうです。本作が気になっている方は、この「序盤まるごと体験版」をお見逃しなく。

◆第1位「ずっと前から購入決定」:50%

そして今回のアンケートで最も多かったのは、「ずっと前から購入決定」という声でした。第2位と2倍近い差をつけ、割合では全体のちょうど半数を占める形に。『プロローグ』や先着特典が発表される以前から、多くのユーザーが『十三機兵防衛圏』の購入を決めていたようです。

また、他の回答と合算すると、なんらかの形で購入を決めた回答者の割合は7割を超えており、新規IPながらも高い購入意欲をユーザーが抱いていることが分かります。

こちらのコメントで大きく浮かぶ挙がったのは、開発を担当しているヴァニラウェアへの信頼感でした。「ヴァニラウェアのゲームが好きだから」「絶対に面白いものを作ってくれるという信頼感」「ヴァニラウェアのソフトは無条件で買い」と、同社がこれまで積み上げた実績がユーザーを強く動かしている背景を窺わせます。

『十三機兵防衛圏』の発売まで、あと一ヶ月と少し。残りの時間が待ち遠しいばかりですが、感慨深さを覚えているユーザーもいることでしょう。どんな刺激的なプレイ体験が待ち受けているのか、そして十三人がどのような結末を迎えるのか。気になる物語の幕開けを、もう少しだけお待ちください。

<Font Size="3">【読者の声】</Font>
ヴァニラウェアの今までのゲームが好きだから。
ヴァニラウェアが好き。
ヴァニラウェアに絶大な信頼を寄せている。
ヴァニラウェアの新しい世界だぞ!ってPVのタイトル曲に痺れたクチで期待してました。 そしてプロローグがその期待を裏切らない内容だったので確定しました。
ヴァニラウェアのゲームが好きだから。
ヴァニラウェアのゲームは全て買ってるから。
vanillaすき。
ヴァニラ信者だから。
ヴァニラウェアのソフトは無条件で買い。
ヴァニラウェアのファンだから。
ヴァニラウェアのゲームを昔から買っているので。
ヴァニラウェアの世界観が好きだから。
ヴァニラウェアだから。
以前からヴァニラウェア作品のファンであり、発売を心待ちにしていたから。
めっちゃ面白そう。
絶対に面白いものを作ってくれるという信頼感。
買う。
戦後の日本が舞台のノスタルジックな雰囲気。そしてジュヴナイルなストーリーが決め手になりました。
ロボ感、ロボロボしい。後は、次元マトリックスが気になる。誰が犯人で、どうなれば時系列が正解なのか。
確か2013年の年賀に出されたイラストから期待をはじめ、最初にPVが公開されたときには即購入を決意していました。雰囲気もビジュアルも全部好み! サターンのプリクラからヴァニラのゲームに触れて、朧村正で完全に心をつかまれた自分には、買わないという選択肢は存在しません。
ヴァニラウェアのゲームはほぼ未経験だったのですが、2015年に初報PVを見て「何これ!?すげえ!!」ってなったので購入決定。それから長い間待ちまして、今でももうすぐ発売する事実が少し信じられません(笑)。