
名ハードに欠かせないのは、魅力溢れるゲームソフトの存在です。もちろんスーパーファミコンからも、数々の名作が生まれました。今でも熱く語られるタイトルもあれば、現在も続く人気シリーズに発展した作品もあり、その影響の大きさは測り知れません。
今回は名ハードの30周年を機に、名作・良作揃いのスーファミソフトたちを振り返ってみたいと思います。とはいえ、仮に名作だけに絞っても、とても紹介しきれないほど多種多彩。そこで今回は、ファミコン時代の名作が見事に“復活”した3作品に絞り、当時の状況などを交えて紹介させていただきます。
名作シミュレーションRPGは、スーパーファミコンで“2つの復活”を果たす──『ファイアーエムブレム』
ファミコン時代の戦術系SLGと言えば、例えば『ファミコンウォーズ』(1988年)のような作品が主流でした。毎ターン手に入る資源を用いて、ユニットとなる兵器を生産。戦闘機や戦車だけでなく、歩兵などもゲーム上では“生産”します。
生産された兵器は、同じ種類であれば性能に基本的な違いはなく、“使い捨て”や“消耗戦”といった使われ方も、戦局次第では有効な手段です。どれだけの損害が出ても、相手の方がより消耗していれば、いずれ勝利が掴める──当時の戦術系SLGは、こういった作品が多々ありました。