そして、最も話題となったトレンドワード「ベスト20」が発表されましたが、そこで第9位にランクインした「スマブラ」について、今回紹介します。
■「#Twitterトレンド大賞 ベスト20」第9位【スマブラ】
「スマブラ」は、相手をふっ飛ばす対戦アクションゲーム『大乱闘スマッシュブラザーズ』の略称です。シリーズ全体を指す時もありますが、2021年のトレンドワードという点を踏まえると、シリーズ最新作の『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』(以下、スマブラSP)について語られたケーズが最も多いでしょう。
ですが、実はこの『スマブラSP』が発売されたのは、2018年の12月。今から3年も前のゲームソフトなのに、2021年になぜトレンドになるほど話題に上がったのか、不思議に思う方もいることでしょう。その背景について、分かりやすく説明します。
■作品や会社の垣根を超えて、ゲーム史に残るキャラクターが集結!
「スマブラ」シリーズは、“作品の垣根を超えてキャラクターが集結する”という特徴があります。記念すべき一作目『ニンテンドウオールスター! 大乱闘スマッシュブラザーズ』のタイトル名からも分かる通り、最初は任天堂関連の各タイトルから様々なキャラクターが「ファイター」として登場しました。
この枠組は作品を重ねるごとに拡大し、3作目の『大乱闘スマッシュブラザーズX』では、「ソリッド・スネーク」(KONAMI)や「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」(セガ)など、会社の垣根を超えた参戦も実現。その展開は以降も続き、『スマブラSP』では様々な会社から、ゲーム史に名を刻む人気キャラクターたちが集います。
しかも『スマブラSP』は、発売以降もDLCとして新ファイターを積極的に追加。『ペルソナ5』の「ジョーカー」、『ドラゴンクエスト』の「勇者」、『FF7』の「セフィロス」など、いずれも人気の高いキャラクターが続々と加わり、その都度Twitterでは『スマブラSP』の話題が盛り上がりを見せました。
この2021年だけでも、『ゼノブレイド2』の「ホムラ」と「ヒカリ」、『鉄拳』シリーズの「カズヤ」など、注目度満点のファイターが定期的に登場して大きな関心を集めます。
■「ソラ」参戦はファンの夢であり、願いでもあった
ソラは、スクウェア・エニックスとディズニーがコラボレーションしたゲームシリーズ『キングダム ハーツ』の主人公。キャラクター人気が高い一方で、スクウェア・エニックスだけでなくディズニーも関わっているため、他作品に登場するのは難しいだろうと囁かれていました。
ですが、ソラの『スマブラ』参戦はユーザーから強く要望されており、参戦希望アンケートを行えばダントツで1位になることも多々。実現するハードルは高く、同時に期待する声も大きいと、非常に悩ましい要望でした。
しかし、『スマブラSP』最後の新ファイターとして、このソラが2021年10月に実装。夢だった、そして夢と思われていたファン待望のファイター参戦が、現実のものとなりました。
ファンの願いを、有終の美を飾るようにして叶えてくれた『スマブラSP』。発売から3年の月日が経ってもなお話題になるのは、こうした背景があったためです。もちろん、『スマブラSP』自体が面白いゲームでなければ、ファンの熱意も続かなかったことでしょう。
ゲームとして面白く、常に話題を提供し、そして最後の最後までファンの願いを叶え続けた「スマブラ」。トレンド入りするのも至極納得です。