3月25日に発売を迎えた『Ghostwire: Tokyo』は、現代の東京と伝奇要素を掛け合わした、刺激に満ちたアクションアドベンチャーゲームです。
実際にモチーフとなった場所に足を運んだ経験がなくとも、現代の街並みはどこか馴染み深く、リアリティを感じる存在です。
しかし本作で描く世界は、現実とは大きく異なる点があります。最も大きな違いは、人気のなさ。とある異変に巻き込まれたため、この街に住んでいた人間は姿を消し、一部が霊となって漂うのみ。華やかな看板や電飾が彩るビル街は、しかし人の気配が全くなく、慣れ親しんだ街並みなのに不気味な佇まいを見せています。
かと思えば、店名や企業名などは作中のオリジナルになっており、恐ろしげな緊張感が漂う中で、ふと笑いを誘われる場面もあり、広い意味で油断できません。
美しくも不気味な渋谷の街と、そこに転がるささやかな小ネタ。こうしたギャップによる魅力の一部を、フォトレポート形式でお届け。どうぞご覧あれ!
なお、ネタバレを回避するため、今回取り扱うのは最序盤の渋谷に絞っています。
■誰もおらず、不気味な渋谷には……「サカモトツヨシ」がある!
ゲームを開始すると、渋谷のスクランブル交差点からスタートします。周囲を見渡すと、南東方向にはJR渋谷駅が。
普段は人で賑わい、終電を過ぎても人影を見かけることもありますが、本作の世界では不気味な沈黙が広がるのみ。看板の煌びやかさが、どこか誘蛾灯を思わせます。
道玄坂方面に視線を移すと、その先には「109」……ならぬ「429」が。こちらでもかなり目立っており、渋谷の象徴とも言える存在なのでしょう。
センター街の入り口。人の往来が絶えないこの場所も、今は見る影もありません。
ですが、その脇に「中山書店」を発見。現実の世界なら、「大盛堂書店」がある場所です。名前こそ違いますが、同じ場所に書店があると思ったら少し気が紛れます。
こちらの世界のハンバーガーショップは、「BOO BOO BURGER」が人気の模様。名前や看板に描かれたマスコットから予想するに、豚肉を使ったメニューが売りなのでしょうか。
そして、ドラッグストアといえば「マツモトキヨシ」……ならぬ「サカモトツヨシ」。ですが、リアル世界と同様に、店頭には特売品が並んでいます。
特売品のひとつが、「ヤクザ揚げ」。字面だけ見るとかなりヤバい感じが漂いますが、おそらく「歌舞伎揚げ」に近い商品なのでしょう。
この世界にもコンビニはあります。もちろん名前は違っており、その名も「FujiyaMart」。略すと“フジマ”でしょうか。
ちなみに「FujiyaMart」では、今おでんが安い! 66円均一セールはなかなか魅力的です。「魔性おでん」というネーミングがやや引っかかりますが、現実世界にも「悪魔のおにぎり」があるので、それほどおかしくはありません。
ちなみに、おにぎりも99円均一セール中。
■人影のない渋谷を、静寂と恐ろしさが支配する。だからこそ、散りばめられた小ネタに救われたい!
そんな小ネタに癒やされながらも、改めて目を向ければ無人のビル街。
また、道を1歩外れれば、危険な霧がすぐ近くに。精神的にも、そして物理的にも追いつめられています。
そんな時こそ、小ネタで気持ちを持ち上げたい! 「らーめん女郎」は、野郎ラーメンの対抗店のような趣を感じますし、一見すると普通っぽい「DODAI MURI FURNITURE」は、声に出すとおかしさに気付くナイスネーミングです。
質屋の「大黒柱」は「大黒屋」がモチーフでしょうか。しかし、質屋が一家の大黒柱的存在になるのは、大きな問題を感じざるを得ません。家計を見直した方がいいのでは……。
この世界にあるピザ屋は「PIZZA-LA」ならぬ「PIZZARU」。ロゴから考えても、名前の一部に猿要素が入っているのは間違いなさそうです。ちなみに「PIZZARU」では、2枚目無料キャンペーンを実地中。
現実世界にあるのが「まんが喫茶マンボー」なら、こちらにあるのは「インターネットカフェ JINBEE!」。看板にもちゃんと、デフォルメされたマンボウならぬジンベエザメが描かれています。
『Ghostwire: Tokyo』の渋谷は恐ろしげですが、注意深く観察すると心を和ませてくれるネタが数多く散りばめられています。恐怖に飲み込まれそうな時は、足を止めてお店や看板に注目し、心を優しくほどいてあげてください。
本作の渋谷は、不気味さと楽しさが同居している個性的な街でした。あなたも、この週末に立ち寄ってみてはいかがですか?
実際にモチーフとなった場所に足を運んだ経験がなくとも、現代の街並みはどこか馴染み深く、リアリティを感じる存在です。
また、有名なスポットであれば、TVなどで一度は目にした場所もあるはず。本作の物語が幕を開ける渋谷は、特にその傾向が顕著でしょう。
しかし本作で描く世界は、現実とは大きく異なる点があります。最も大きな違いは、人気のなさ。とある異変に巻き込まれたため、この街に住んでいた人間は姿を消し、一部が霊となって漂うのみ。華やかな看板や電飾が彩るビル街は、しかし人の気配が全くなく、慣れ親しんだ街並みなのに不気味な佇まいを見せています。
かと思えば、店名や企業名などは作中のオリジナルになっており、恐ろしげな緊張感が漂う中で、ふと笑いを誘われる場面もあり、広い意味で油断できません。
美しくも不気味な渋谷の街と、そこに転がるささやかな小ネタ。こうしたギャップによる魅力の一部を、フォトレポート形式でお届け。どうぞご覧あれ!
なお、ネタバレを回避するため、今回取り扱うのは最序盤の渋谷に絞っています。
■誰もおらず、不気味な渋谷には……「サカモトツヨシ」がある!
ゲームを開始すると、渋谷のスクランブル交差点からスタートします。周囲を見渡すと、南東方向にはJR渋谷駅が。
といっても、危険な霧に覆われており、その全容ははっきりと見えません。
普段は人で賑わい、終電を過ぎても人影を見かけることもありますが、本作の世界では不気味な沈黙が広がるのみ。看板の煌びやかさが、どこか誘蛾灯を思わせます。
道玄坂方面に視線を移すと、その先には「109」……ならぬ「429」が。こちらでもかなり目立っており、渋谷の象徴とも言える存在なのでしょう。
センター街の入り口。人の往来が絶えないこの場所も、今は見る影もありません。
ですが、その脇に「中山書店」を発見。現実の世界なら、「大盛堂書店」がある場所です。名前こそ違いますが、同じ場所に書店があると思ったら少し気が紛れます。
こちらの世界のハンバーガーショップは、「BOO BOO BURGER」が人気の模様。名前や看板に描かれたマスコットから予想するに、豚肉を使ったメニューが売りなのでしょうか。
そして、ドラッグストアといえば「マツモトキヨシ」……ならぬ「サカモトツヨシ」。ですが、リアル世界と同様に、店頭には特売品が並んでいます。
特売品のひとつが、「ヤクザ揚げ」。字面だけ見るとかなりヤバい感じが漂いますが、おそらく「歌舞伎揚げ」に近い商品なのでしょう。
この世界にもコンビニはあります。もちろん名前は違っており、その名も「FujiyaMart」。略すと“フジマ”でしょうか。
ちなみに「FujiyaMart」では、今おでんが安い! 66円均一セールはなかなか魅力的です。「魔性おでん」というネーミングがやや引っかかりますが、現実世界にも「悪魔のおにぎり」があるので、それほどおかしくはありません。
ちなみに、おにぎりも99円均一セール中。
■人影のない渋谷を、静寂と恐ろしさが支配する。だからこそ、散りばめられた小ネタに救われたい!
そんな小ネタに癒やされながらも、改めて目を向ければ無人のビル街。
荒廃などはしていない分、無機質な拒絶感が肌に伝わってきます。
また、道を1歩外れれば、危険な霧がすぐ近くに。精神的にも、そして物理的にも追いつめられています。
そんな時こそ、小ネタで気持ちを持ち上げたい! 「らーめん女郎」は、野郎ラーメンの対抗店のような趣を感じますし、一見すると普通っぽい「DODAI MURI FURNITURE」は、声に出すとおかしさに気付くナイスネーミングです。
質屋の「大黒柱」は「大黒屋」がモチーフでしょうか。しかし、質屋が一家の大黒柱的存在になるのは、大きな問題を感じざるを得ません。家計を見直した方がいいのでは……。
この世界にあるピザ屋は「PIZZA-LA」ならぬ「PIZZARU」。ロゴから考えても、名前の一部に猿要素が入っているのは間違いなさそうです。ちなみに「PIZZARU」では、2枚目無料キャンペーンを実地中。
現実世界にあるのが「まんが喫茶マンボー」なら、こちらにあるのは「インターネットカフェ JINBEE!」。看板にもちゃんと、デフォルメされたマンボウならぬジンベエザメが描かれています。
『Ghostwire: Tokyo』の渋谷は恐ろしげですが、注意深く観察すると心を和ませてくれるネタが数多く散りばめられています。恐怖に飲み込まれそうな時は、足を止めてお店や看板に注目し、心を優しくほどいてあげてください。
本作の渋谷は、不気味さと楽しさが同居している個性的な街でした。あなたも、この週末に立ち寄ってみてはいかがですか?
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