ポケットモンスター』シリーズに登場する「ポケモンずかん」といえば、優れた頭脳をもつ博士や研究者による叡智の結晶。さまざまなポケモンたちの情報が詰まっていますが、時にはちょっと不思議な記述も存在します。


そんな図鑑の説明において、面白い部分を深掘りしていくのが【ここが変だよポケモンずかん】の企画。今回は、ちょっぴりかわいそうな“被検体”の存在を紹介しましょう。

考察から浮かび上がってくる犠牲者
「ポケモンずかん」では、各ポケモンの強さや特徴を紹介するために、しばしば“動物”が尺度として使われます。

中でもファンの間で有名なのは、「インドぞう」。ライチュウやゴースの図鑑説明に名を連ねており、電撃やガスの威力を示す単位にされています。ただ、作中では存在そのものが未だに確認されていませんが…。


一方、「インドぞう」だけでなく、実は「プロレスラー」も被検体として一部ポケモンの項目に記載されている模様。たとえば『ポケットモンスター ルビー・サファイア』から登場したドクケイルの説明文には、「羽ばたくと細かい粉が舞い上がる」「吸い込むと“プロレスラー”も寝込む猛毒だ」というテキストが。

たしかにプロレスラーは屈強なイメージがありますが、あくまで人間。実際に毒への耐性が一般人より高いのかどうかは、微妙なところ…。書き方から察するに、『ポケモン』の世界では実際にドクケイルの毒をプロレスラーが吸い込んで倒れる出来事があったのかもしれません。

気の毒すぎるプロレスラー
プロレスラーの被害はそれだけでなく、『ポケットモンスター X・Y』ではオンバットによる被害に遭っていることが明らかに。
「ポケモンずかん」の当該項目によると、「20万ヘルツの超音波を浴びると、屈強なレスラーも目がまわり立っていられないのだ」と記載されています。

一般に、人間が聞き取れる周波数は20ヘルツから2万ヘルツが限界とされているそう。その10倍に値する超音波を浴びれば、プロレスラーでなくとも卒倒してしまう気もします。

フィジカル勝負が主戦場であるにもかかわらず、『ポケモン』の世界では毒や超音波を浴びせられるプロレスラー。ちょっとかわいそうな扱いに、ネット上では「ポケモン図鑑の作者、プロレスラーでポケモンの実験しすぎwww」「ポケモン世界でプロレスラーってどんな存在なんだ」といった冷静なツッコミが上がっていました。

役に立つ「ポケモンずかん」が出来上がるまでには、尊い犠牲がいくつもある様子。
まさに「ポケモンは怖い生き物です!」と言うべきところかもしれませんね…。