10月27日発売の「メガドライブミニ2」に収録されるゲームのラインナップを発表する最後の配信番組「『メガドライブミニ2』誓いの場所」が、8月19日に行われました。
今回は、従来通り10本の収録作を発表したほか、恒例のシークレット枠も披露。
■通常の収録作にも見逃せない裏話が、そして40年越しに蘇る『スーパーロコモーティブ』
・『スタークルーザー』
「メガドライブミニ2」開発の中心人物である奥成洋輔氏が、今回収録が決定した『スタークルーザー』について言及。本作は、前機にあたる「メガドライブミニ」への収録を目指していたものの、スケジュールが間に合わなくて収録を見送ったと語りました。
当時ゲーム自体は完成していたものの、権利関係の確認が間に合わず、残念ながら「メガドライブミニ」への収録ならず。そのリベンジを、今回の「メガドライブミニ2」で果たした形となります。なお、通常版に加え、テラドライブ準拠による高速ポリゴンモードも入っているとのことです。
・『炎の闘球児ドッジ弾平』
本作に限った話ではありませんが、いわゆる原作モノは許諾を得るのが難しいケースも少なくありません。ですが本作については、小学館の担当がセガファンで、その方の尽力もありOKを頂けたとのことです。
なお、配信中は権利の関係で流れませんでしたが、本作のOPには「炎のゴー・ファイト」がしっかり流れると説明されました。ファンの方はご安心ください。
・『スーパーロコモーティブ』
1982年のアーケードゲーム『スーパーロコモーティブ』を、今回初移植。
ですが、残念ながら完全な移植とはなりません。というのも、作中のBGMが諸般の事情で再現できず、「メガドライブミニ2」に収録される本作で流れるものはオリジナル版の曲ではないと奥成氏が説明しました。
その代わりの曲として、音楽ユニット「オリエンタル・マグネティック・イエロー」の楽曲のひとつ「RYZEEN」がこのゲームに合うのではと候補に上がり、スーパースィープの細江慎治氏に打診。そこで細江氏に快諾をいただき、しかも監修も引き受けてもらった上で、「RYZEEN」に彩られた『スーパーロコモーティブ』が誕生しました。
■『パーティークイズMEGA Q』のバージョン違いを2つも収録!? 飯塚隆氏の“幻の1作”も
・『パーティークイズMEGA Q 2022』
「メガドライブミニ」に収録された『パーティークイズMEGA Q』は、キーマンのひとり・宮崎浩幸氏が思い入れを持つ作品のひとつ。ですがクイズゲームという性質上、当時の問題はどれも古くなっており、令和の時代に遊ぶゲームとして難しい一面もありました。
そこで宮崎氏が奮起一番し、3000問以上のクイズ問題を全てひとりで新規作成。見た目やシステムは『パーティークイズMEGA Q』とまったく同じですが、その問題を全て差し替えた『パーティークイズMEGA Q 2022』となり、今回シークレット枠としての収録が決まりました。
・『パーティークイズSEGA Q』
上記の『パーティークイズMEGA Q 2022』に刺激された奥成氏や開発陣が、ならば自分たちもと立ち上がり、なんとセガに関する問題のみで構成された『パーティークイズSEGA Q』も製作。
ジャンルから問題まで全てセガ尽くしという、「ひたすらセガに特化した」超マニアックなバージョンのMEGA Qとして、改めて収録されます。難問揃いなので、自信のあるセガファンは一度挑戦してはいかがでしょうか。
・『でびとぴー』
本作の収録を発表した瞬間、視聴者の反応は控えめで、大きく盛り上がることはありませんでした。それもそのはず、このゲームは当時世に出ておらず、一般ユーザーがまったく知らなかったためです。
この『でびとぴー』は、ソニックシリーズを統括する飯塚隆氏が、新人研修時代に作ったアクションゲーム。プログラマーと飯塚氏の2人だけのチームで製作したため、飯塚氏自身がドット絵も描いたという非常に稀有な作品です。
製作期間は1か月とかなり短く、その時点では非常にシンプルなゲームでした。しかし社内での評判が上々で、「あと2か月やるから製品として仕上げてみろ」と上司からの通達が。その結果、ステージ数やボス戦、サウンドや簡単なストーリー、さらに2P対戦モードなども追加され、製品化に見合うクオリティまで磨き上げられました。
ですが、実際に販売されることはなく、本作はそのままお蔵入り。一般ユーザーに知られることもないまま30年が経過しましたが、今回「メガドライブミニ2」への収録という形で見事復活。飯塚氏のファンならずとも、気になる1作です。
■『ぷよぷよSUN』がメガドラ初上陸! 拡大縮小を搭載した、まさかの『スペハリ』&『スペハリII』も
・『ふたりでぷよぷよSUN』
アーケードから始まり、セガサターンはじめ多くの機種に登場した名作パズルゲーム『ぷよぷよSUN』。メガドライブにはリリースされていないゲームですが、「メガドライブミニ」における『テトリス』のような、ユーザーに喜んでもらえるようなパズルゲームを探した結果、この『ぷよぷよSUN』に白羽の矢が立ちました。
実は、「メガドラミニ2」ディレクターの松岡毅氏(エムツー)は、コンパイル時代に『ぷよぷよSUN』のディレクターを担当した実績の持ち主。そこから、「『ぷよぷよSUN』を「メガドラミニ2」に入れたい」と奥成氏が“無茶ぶり”(本人談)したところ、松岡氏は「ルールをもう少し詰めたら、もっと面白くなるんじゃないかなと考えたことがある」と返答しました。
この時点では完成の目途がまだ立っていませんでしたが、無理を承知で開発を進めたところ、対戦モード専用という形で「メガドラミニ2」への収録が間に合いました。
しかもこの『ふたりでぷよぷよSUN』は、ただ単にメガドライブに移植しただけでなく、「太陽イン」「フェイク太陽」といった新ルールも導入。『ぷよぷよSUN』を経験済みのユーザーにとっても、新たな刺激が味わえる作品になりそうです。
・『スペースハリアーII』
当時はまだ、アーケードゲームの基板と家庭用ゲーム機の性能に隔たりがあり、完全移植は難しい時代でした。そのため、メガドライブ版『スペースハリアーII』も、アーケードで惚れ込んだユーザーにとって、やや不満が残る一面があったことは否めません。
そこで奥成氏は、満足するメガドライブ版『スペースハリアーII』を求め、「メガドライブ版に、アーケード版と同じ拡大縮小が入っていたらどうなっていただろう」と思案。その発想を現実にすべく、すでに「メガドライブミニ」に収録済みの『スペースハリアーII』に拡大縮小を加えた形で、今回改めて収録されます。
拡大縮小の導入以外は、これまでのメガドラ版『スペースハリアーII』とまったく変わらず、見た目もそのまま。静止画だと区別がつきませんが、拡大縮小を取り入れたバージョンのゲーム映像を見た視聴者からは、「ぬるぬるしてる」「動きが変わってる」といった賞賛コメントが届きました。
・『スペースハリアー』
拡大縮小を取り入れた『スペースハリアーII』に続き、初代『スペースハリアー』も拡大縮小機能を踏まえて収録。
ちなみに、メニュー画面の構成上『スペースハリアー』を単体で並べる余裕がなく、『スペースハリアーII』のメニュー内から選択することで遊べます。いわゆる「おまけのおまけ」といった立ち位置のため、「全収録数60本」にはカウントされていない模様です。
今回は、従来通り10本の収録作を発表したほか、恒例のシークレット枠も披露。
ただし、この枠の発表は異例の数となり、それにまつわる裏話なども多数明かされました。そこでこちらでは、一部の収録作やシークレット枠に関する裏話などをまとめてお届けします。
■通常の収録作にも見逃せない裏話が、そして40年越しに蘇る『スーパーロコモーティブ』
・『スタークルーザー』
「メガドライブミニ2」開発の中心人物である奥成洋輔氏が、今回収録が決定した『スタークルーザー』について言及。本作は、前機にあたる「メガドライブミニ」への収録を目指していたものの、スケジュールが間に合わなくて収録を見送ったと語りました。
当時ゲーム自体は完成していたものの、権利関係の確認が間に合わず、残念ながら「メガドライブミニ」への収録ならず。そのリベンジを、今回の「メガドライブミニ2」で果たした形となります。なお、通常版に加え、テラドライブ準拠による高速ポリゴンモードも入っているとのことです。
・『炎の闘球児ドッジ弾平』
本作に限った話ではありませんが、いわゆる原作モノは許諾を得るのが難しいケースも少なくありません。ですが本作については、小学館の担当がセガファンで、その方の尽力もありOKを頂けたとのことです。
なお、配信中は権利の関係で流れませんでしたが、本作のOPには「炎のゴー・ファイト」がしっかり流れると説明されました。ファンの方はご安心ください。
・『スーパーロコモーティブ』
1982年のアーケードゲーム『スーパーロコモーティブ』を、今回初移植。
線路を走り続ける機関車を操作し、敵の攻撃を避けつつ駅を目指すという、異色のアクションゲームが40年の時を超えて蘇ります。
ですが、残念ながら完全な移植とはなりません。というのも、作中のBGMが諸般の事情で再現できず、「メガドライブミニ2」に収録される本作で流れるものはオリジナル版の曲ではないと奥成氏が説明しました。
その代わりの曲として、音楽ユニット「オリエンタル・マグネティック・イエロー」の楽曲のひとつ「RYZEEN」がこのゲームに合うのではと候補に上がり、スーパースィープの細江慎治氏に打診。そこで細江氏に快諾をいただき、しかも監修も引き受けてもらった上で、「RYZEEN」に彩られた『スーパーロコモーティブ』が誕生しました。
■『パーティークイズMEGA Q』のバージョン違いを2つも収録!? 飯塚隆氏の“幻の1作”も
・『パーティークイズMEGA Q 2022』
「メガドライブミニ」に収録された『パーティークイズMEGA Q』は、キーマンのひとり・宮崎浩幸氏が思い入れを持つ作品のひとつ。ですがクイズゲームという性質上、当時の問題はどれも古くなっており、令和の時代に遊ぶゲームとして難しい一面もありました。
そこで宮崎氏が奮起一番し、3000問以上のクイズ問題を全てひとりで新規作成。見た目やシステムは『パーティークイズMEGA Q』とまったく同じですが、その問題を全て差し替えた『パーティークイズMEGA Q 2022』となり、今回シークレット枠としての収録が決まりました。
・『パーティークイズSEGA Q』
上記の『パーティークイズMEGA Q 2022』に刺激された奥成氏や開発陣が、ならば自分たちもと立ち上がり、なんとセガに関する問題のみで構成された『パーティークイズSEGA Q』も製作。
ジャンルから問題まで全てセガ尽くしという、「ひたすらセガに特化した」超マニアックなバージョンのMEGA Qとして、改めて収録されます。難問揃いなので、自信のあるセガファンは一度挑戦してはいかがでしょうか。
・『でびとぴー』
本作の収録を発表した瞬間、視聴者の反応は控えめで、大きく盛り上がることはありませんでした。それもそのはず、このゲームは当時世に出ておらず、一般ユーザーがまったく知らなかったためです。
この『でびとぴー』は、ソニックシリーズを統括する飯塚隆氏が、新人研修時代に作ったアクションゲーム。プログラマーと飯塚氏の2人だけのチームで製作したため、飯塚氏自身がドット絵も描いたという非常に稀有な作品です。
製作期間は1か月とかなり短く、その時点では非常にシンプルなゲームでした。しかし社内での評判が上々で、「あと2か月やるから製品として仕上げてみろ」と上司からの通達が。その結果、ステージ数やボス戦、サウンドや簡単なストーリー、さらに2P対戦モードなども追加され、製品化に見合うクオリティまで磨き上げられました。
ですが、実際に販売されることはなく、本作はそのままお蔵入り。一般ユーザーに知られることもないまま30年が経過しましたが、今回「メガドライブミニ2」への収録という形で見事復活。飯塚氏のファンならずとも、気になる1作です。
■『ぷよぷよSUN』がメガドラ初上陸! 拡大縮小を搭載した、まさかの『スペハリ』&『スペハリII』も
・『ふたりでぷよぷよSUN』
アーケードから始まり、セガサターンはじめ多くの機種に登場した名作パズルゲーム『ぷよぷよSUN』。メガドライブにはリリースされていないゲームですが、「メガドライブミニ」における『テトリス』のような、ユーザーに喜んでもらえるようなパズルゲームを探した結果、この『ぷよぷよSUN』に白羽の矢が立ちました。
実は、「メガドラミニ2」ディレクターの松岡毅氏(エムツー)は、コンパイル時代に『ぷよぷよSUN』のディレクターを担当した実績の持ち主。そこから、「『ぷよぷよSUN』を「メガドラミニ2」に入れたい」と奥成氏が“無茶ぶり”(本人談)したところ、松岡氏は「ルールをもう少し詰めたら、もっと面白くなるんじゃないかなと考えたことがある」と返答しました。
この時点では完成の目途がまだ立っていませんでしたが、無理を承知で開発を進めたところ、対戦モード専用という形で「メガドラミニ2」への収録が間に合いました。
しかもこの『ふたりでぷよぷよSUN』は、ただ単にメガドライブに移植しただけでなく、「太陽イン」「フェイク太陽」といった新ルールも導入。『ぷよぷよSUN』を経験済みのユーザーにとっても、新たな刺激が味わえる作品になりそうです。
・『スペースハリアーII』
当時はまだ、アーケードゲームの基板と家庭用ゲーム機の性能に隔たりがあり、完全移植は難しい時代でした。そのため、メガドライブ版『スペースハリアーII』も、アーケードで惚れ込んだユーザーにとって、やや不満が残る一面があったことは否めません。
そこで奥成氏は、満足するメガドライブ版『スペースハリアーII』を求め、「メガドライブ版に、アーケード版と同じ拡大縮小が入っていたらどうなっていただろう」と思案。その発想を現実にすべく、すでに「メガドライブミニ」に収録済みの『スペースハリアーII』に拡大縮小を加えた形で、今回改めて収録されます。
拡大縮小の導入以外は、これまでのメガドラ版『スペースハリアーII』とまったく変わらず、見た目もそのまま。静止画だと区別がつきませんが、拡大縮小を取り入れたバージョンのゲーム映像を見た視聴者からは、「ぬるぬるしてる」「動きが変わってる」といった賞賛コメントが届きました。
・『スペースハリアー』
拡大縮小を取り入れた『スペースハリアーII』に続き、初代『スペースハリアー』も拡大縮小機能を踏まえて収録。
しかも本作は、32X版こそありますが、メガドライブ版は今回が初めて。初代『スペースハリアー』のメガドライブ版が遊べるのは、この「メガドライブミニ2」だけです。
ちなみに、メニュー画面の構成上『スペースハリアー』を単体で並べる余裕がなく、『スペースハリアーII』のメニュー内から選択することで遊べます。いわゆる「おまけのおまけ」といった立ち位置のため、「全収録数60本」にはカウントされていない模様です。
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