リアルなグラフィックを目指したゲームについて、時に人は「まるで実写のようだ」という褒め言葉を口にします。しかし広いゲーム業界の中には、実際に作中で“実写”を取り込んでしまおうとするクリエイターも存在していました。
今回はある意味“禁じ手”と言えるかもしれない、実写を活用したアドベンチャーゲームを3作品紹介していきます。
(1)監視カメラを覗き見する体験『ナイトトラップ』
『ナイトトラップ』は1993年、メガCD向けに発売されたゲームソフト。一応説明しておくと、メガCDとはメガドライブやメガドライブ2に接続することで、大容量のCDソフトを遊べるという画期的な周辺機器でした。
「実写ムービーを鑑賞、そして干渉する」という同作の大胆なシステムは、この機器あってのものと言えるでしょう。
ゲーム内容としては、秘密組織のエージェントとなったプレイヤーが、とある一般家庭に仕掛けられた監視カメラの映像を見ていくというものです。ただし、もちろんたんに見るだけではありません。
ストーリーが進むと、住人たちは黒ずくめの集団「オーガー」に襲われることに。そんな時は、主人公がトラップのスイッチを押すことで、「オーガー」たちを撃退できるのです。
一般家庭の監視カメラを覗く背徳感に、こっそり家庭の平和を守るというヒーロー気分…。実写ムービーを見事にゲームに落とし込むことで、唯一無二の楽しさを実現していました。
(2)実写ADVの金字塔『428 ~封鎖された渋谷で~』
実写を活用したゲームとして、必ずと言っていいほど名前が挙がるソフトといえば、やはり『428 ~封鎖された渋谷で~』でしょう。
同作は『弟切草』『かまいたちの夜』『街 ~運命の交差点~』など、チュンソフト(現スパイク・チュンソフト)が手掛けてきた謎解き系アドベンチャーゲームの系譜につらなっている名作ソフトです。
『428 ~封鎖された渋谷で~』の物語が展開するのは、現実の街である“渋谷”。スクランブル交差点やハチ公前など、よく見知った場所の実写写真が大胆に使われていました。
その演出効果によって、作中で起きた出来事を、まるで本当の事件のように体験できるのが大きな魅力です。プレイヤーは“封鎖された渋谷”で、リアルな物語の世界に没入していくことに…。
(3)最先端の“プレイする映画”『デスカムトゥルー』
最後にご紹介する『デスカムトゥルー』は、『ダンガンロンパ』シリーズの小高和剛氏による全編実写ムービーの完全新作SFミステリー。独自の仕掛けが用いられており、“プレイする映画”とでも言うべき作品でした。
目玉ポイントの1つが、豪華キャスト陣が出演した実写ムービー。本郷奏多さん、栗山千明さん、森崎ウィンさんといった顔ぶれが揃っており、本格的なドラマや映画にも負けない臨場感を醸し出しています。
もちろん同作の魅力は、ムービー一辺倒ではありません。小高氏書き下ろしのシナリオは、死によるループが物語と密接に絡み合っており、“次世代のアドベンチャーゲーム”と呼ぶにふさわしいシロモノです。
シナリオの完成度と、実写によるリアリティによって、プレイヤーは本当に映画の世界に入り込んだかのような体験を味わえるでしょう。今まであまりアドベンチャーゲームに触れてこなかった人でも、きっと虜になってしまうはず。
今回紹介したゲームはいずれも、発売当時の最先端技術をフル活用して作られた意欲作ばかり。最近ではモーションキャプチャーの技術が進歩していますが、実写の俳優たちを自由自在に操作できる時代も、すぐそこまで来ているのかもしれませんね。
今回はある意味“禁じ手”と言えるかもしれない、実写を活用したアドベンチャーゲームを3作品紹介していきます。
(1)監視カメラを覗き見する体験『ナイトトラップ』
『ナイトトラップ』は1993年、メガCD向けに発売されたゲームソフト。一応説明しておくと、メガCDとはメガドライブやメガドライブ2に接続することで、大容量のCDソフトを遊べるという画期的な周辺機器でした。
「実写ムービーを鑑賞、そして干渉する」という同作の大胆なシステムは、この機器あってのものと言えるでしょう。
ゲーム内容としては、秘密組織のエージェントとなったプレイヤーが、とある一般家庭に仕掛けられた監視カメラの映像を見ていくというものです。ただし、もちろんたんに見るだけではありません。
ストーリーが進むと、住人たちは黒ずくめの集団「オーガー」に襲われることに。そんな時は、主人公がトラップのスイッチを押すことで、「オーガー」たちを撃退できるのです。
一般家庭の監視カメラを覗く背徳感に、こっそり家庭の平和を守るというヒーロー気分…。実写ムービーを見事にゲームに落とし込むことで、唯一無二の楽しさを実現していました。
(2)実写ADVの金字塔『428 ~封鎖された渋谷で~』
実写を活用したゲームとして、必ずと言っていいほど名前が挙がるソフトといえば、やはり『428 ~封鎖された渋谷で~』でしょう。
同作は『弟切草』『かまいたちの夜』『街 ~運命の交差点~』など、チュンソフト(現スパイク・チュンソフト)が手掛けてきた謎解き系アドベンチャーゲームの系譜につらなっている名作ソフトです。
『428 ~封鎖された渋谷で~』の物語が展開するのは、現実の街である“渋谷”。スクランブル交差点やハチ公前など、よく見知った場所の実写写真が大胆に使われていました。
その演出効果によって、作中で起きた出来事を、まるで本当の事件のように体験できるのが大きな魅力です。プレイヤーは“封鎖された渋谷”で、リアルな物語の世界に没入していくことに…。
(3)最先端の“プレイする映画”『デスカムトゥルー』
最後にご紹介する『デスカムトゥルー』は、『ダンガンロンパ』シリーズの小高和剛氏による全編実写ムービーの完全新作SFミステリー。独自の仕掛けが用いられており、“プレイする映画”とでも言うべき作品でした。
目玉ポイントの1つが、豪華キャスト陣が出演した実写ムービー。本郷奏多さん、栗山千明さん、森崎ウィンさんといった顔ぶれが揃っており、本格的なドラマや映画にも負けない臨場感を醸し出しています。
もちろん同作の魅力は、ムービー一辺倒ではありません。小高氏書き下ろしのシナリオは、死によるループが物語と密接に絡み合っており、“次世代のアドベンチャーゲーム”と呼ぶにふさわしいシロモノです。
シナリオの完成度と、実写によるリアリティによって、プレイヤーは本当に映画の世界に入り込んだかのような体験を味わえるでしょう。今まであまりアドベンチャーゲームに触れてこなかった人でも、きっと虜になってしまうはず。
今回紹介したゲームはいずれも、発売当時の最先端技術をフル活用して作られた意欲作ばかり。最近ではモーションキャプチャーの技術が進歩していますが、実写の俳優たちを自由自在に操作できる時代も、すぐそこまで来ているのかもしれませんね。
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