2023年7月7日(金)に配信開始予定の新作ブラウザゲーム『ティンクルスターナイツ』。今はクリエイティブチーム くまさんに所属するクリエイター・かんなぎれい氏の手による2008年発売のPC美少女ゲーム『ティンクル☆くるせいだーす』をベースにした変身ヒロイン×本格バトルRPGとなっています。


なぜ今『ティンクル☆くるせいだーす』なのか?そして、本作ならではの魅力とは?Studio KUMASANの代表で、本作のプロデューサーを務める"はせP"こと長谷川雄大氏と、企画・監修を担当するかんなぎれい氏に思いのたけをうかがいました。

◆神族、人間、魔族が協力して厄災に立ち向かう!
――長谷川氏とかんなぎ氏はこれまでDMM GAMESを運営するEXNOA内のクリエイティブチーム くまさんとしてゲームを制作されてきましたが、2023年1月6日にStudio KUMASANとして独立すると発表されました。まずはその経緯を教えてください。

長谷川(以下はせP)Studio KUMASANは、クリエイティブチーム くまさんとはせP傘下のプロデュース・ディレクション部門が一緒になって設立した会社です。

独立ではあるのですが、今もDMMグループの一員でもありますので、僕はEXNOAでも現在執行役員を兼任しております。立ち位置としては姉妹会社のような感じですね。
Studio KUMASANの現在の従業員数は50名ほどとなっています。

――ありがとうございます。だから本日のインタビューもDMM本社なのですね。それでは早速、7月7日にサービス開始を控えた『ティンクルスターナイツ』の概要を教えてください。

かんなぎ本作の舞台は神族たちの天界、人間界、魔族たちの魔界という3つの世界が存在しており、その中心となるのは3つの種族が共に生活をしている人間界です。

大量のモンスターを発生させるなど、世界を崩壊させかねない厄災「リクリエ」の脅威に対抗する「星騎士(スターナイト)」を育成する学園の一つ、新星学園に転校してきた主人公と、彼を取り巻く美少女たちを描きます。


はせPいい機会なので僕からも質問していいですか?『ティンクル☆くるせいだーす(以下『クルくる』)をベースにしたゲームを……というのは僕からお願いしたことなのでもちろん分かっていますが、本作と『クルくる』の世界は具体的にどういう関係なんです?

かんなぎ同じ概念や設定は登場しますが、異なる世界のお話です。ひと言でいうなら、パラレルワールドというのが近いかと思います。

――メインヒロインのような立ち位置に見える九浄ヴィーナスは『クルくる』の人気キャラ・九浄リアと同じ苗字なので気になっていました。

かんなぎ本作における九浄家が持つ"魔物と戦う"という役割は『クルくる』と同じですが、リアの直接の血縁や子孫というわけではないんです。

◆はせP氏の10数年越しの思いが実る!
――なるほど。今『クルくる』をベースにしたゲームを作るというのはどのように決まったのでしょうか?

はせPこれは僕からお話しましょう。
かつての僕がゲーム業界を目指したきっかけは、かんなぎが手がけた『パティシエなにゃんこ』や『プリンセスうぃっちぃず』、そして『クルくる』などを遊んだことでした。彼はずっと僕の目標であり、憧れだったんです。

時代はくだり、かんなぎが『ハナヒメ*アブソリュート!』を手がけたときに「御社(EXNOA)の『フラワーナイトガール』とコラボしませんか」というお誘いをもらったのが、直接知り合ったきっかけです。

PCの美少女ゲームは今も昔もノベル形式のものがスタンダードですが、『クルくる』はそれだけにとどまらずバトルや演出にとても力が入っていて、そんな特異性がユーザーさんを一層惹きつけるタイトルでした。

だからこそ、かんなぎに「令和の今ならではの『クルくる』」を作ってほしいなと。そんな僕の10数年越しの思いが、ついに結実しようとしています(笑)。


――憧れのクリエイターがいる業界に飛び込み、そこで結果を出し、ついには一緒に仕事できるまでになるというのは熱いサクセスストーリーですね!

はせPはい、ついに実現しました。。ただ開発開始時にかんなぎからは「実現には苦労すると思いますよ」と念を押すように言われました(笑)。しかし、今作ではプロデューサー業に専念できたのがいい方向に作用しましたね。

僕が手がけたこれまでの作品では、プロデューサーを務めつつアートなどのクリエイティブディレクターも兼任する…という形が多いので。

――納期や予算を管理するプロデューサーとゲームの楽しさやクオリティに責任を持つディレクターはしばしば意見が衝突するというのは聞きますね。


はせPそうなんです。普段はプロデューサーとクリエイティブでは使う脳が違うので、ひとりでやろうとすると相反する部分があり、その板挟みで大変苦労することが多いです。今回は、僕がプロデューサーに集中して、かんなぎが企画や監修を一任できるクリエイターであるので非常にバランスが取れていたので本当に助けられました。

◆爽快感に満ちたバトルとドキドキの変身シーン!
――『ティンクルスターナイツ』の見どころを教えてください。先ほど『クルくる』のことで話に挙がりましたが、そのひとつは「バトル」になるのではという印象があります。

かんなぎはい。
バトルは調整や演出にかなりの時間をかけています。どのようなイラストを作り、どう魅せて、どのタイミングで切り替えというのをフレーム単位で調整しています。その甲斐あって、爽快感のあるバトルになっていると思います。

はせP演出にいたるまで、すべてかんなぎが手がけてくれました。

かんなぎもちろん開発会社様にがんばっていただいたのと、『フラワーナイトガール』の演出を担当されている茶助さんにもかなり手伝っていただけたので、とても助かりました。

――『クルくる』のバトルは、通常攻撃である「霊術」、すぐには発動しないものの霊術のレベルを上げられる「詠唱」、仲間とタイミングを合わせて強力な攻撃をする「ユニゾン」などを使い分けて味方キャラクターや敵のタイムライン(≒行動順)を管理・制御して戦うバトルが好評でした。この基本は本作でも同じなのでしょうか。

かんなぎ本作では「攻撃」、「チャージ」、「ユニゾン」というコマンドになっていますが、基本的な部分は同じです。そこに昨今のソーシャルゲームに寄せた育成システムやさまざまな効果を持つスキルなどを乗せています。本作は『クルくる』よりも演出の表現力が上がっていますので、『クルくる』をご存じの方は、さらに完成度の高いバトルを楽しめます。

はせPそしてバトルと並ぶ見どころのひとつが、ヒロインたちの変身シーンです!これを読んでいるみなさんは、魔法少女モノのアニメなどの変身シーンを見ていて思わずドキッとしてしまったことはありませんか?僕はあります。

今日では多くのプラットフォームでそのドキドキを表現するのが難しくなってしまっていますが、そのドキドキをあますことなく表現できるのがFANZA GAMESなのです!もちろん全年齢版も全力で作っていますが、できればFANZA GAMES版で変身シーンを見ていただけるとうれしいです!

かんなぎ本当は、もっとギリギリまで攻めたかったんですけどね……(小声で)。

◆プレイヤー≠主人公の美少女ゲームは、今の時代では“斬新”に見える?
――主人公の緋宮クロトは名前や顔の設定がしっかり決まっていて、公式サイトではボイスも確認できますね。ここにはどのようなこだわりがあるのでしょう。

かんなぎ「見ていてかっこいい、プレイヤーが好きになる主人公がヒロインたちや物語を牽引していく」という構造が『クルくる』を支持していただいた理由のひとつだったと考えていますので、それを意図的に踏襲しています。

シナリオのメインライティングをお願いしている冬茜トムさんにも、「主人公をかっこよく書いてください!」と強くお願いしています。

――他社のタイトルで恐縮ですが『ヘブンバーンズレッド』も同様に主人公の設定がしっかりしていますよね。しかし、近年は基本無料かつオリジナルの美少女ゲームで、「主人公=プレイヤー」ではないのはめずらしいと感じます。自己がしっかりしているがゆえに、感情移入はできても、自己投影はしづらい主人公を描くことに葛藤はありませんでしたか?

かんなぎそれはまったくありませんでした。「主人公のクロトもバトルに参加するプレイアブルキャラであり、そこでもかっこいいところを見せてくれる」のがウリの一つであるからです。そうした意図もあり、クロトとヴィーナスの原画は僕が担当しています。

はせP僕はまさに「主人公=プレイヤー」であるゲームをずっと作ってきていますので、これができるのがかんなぎの個性であり、すごさであると思っています。『ヘブバン』もシナリオはKeyの麻枝 准さんですし、どちらのタイトルにも「古きよき美少女ゲームの血脈」が脈々と令和にまで流れているなと思いますね。

――『ヘブバン』を遊んだ人の感想などを追ってみると、若いプレイヤーは自分の分身ではない個を持つ主人公を新鮮であるととらえる向きもあるようです。

はせPそうなんですよね。若いユーザーさんの目には、少し前の定番が独自の魅力として映ることもあるのは僕も感じています。ドット絵が「レトロな表現」ではなく「独特な表現技法」として捉えられることがあるのも、同じことなのかなと。

――ヒロインたちについてもお聞かせください。現在公開されている範囲で、お二人の推しは誰ですか?

はせP僕はアナとソフィアです!

かんなぎどちらもロリ…。

はせPそうなの…って、違うから!そういう風に言わないでホント!

かんなぎ(笑)。みんな好きなので悩みますが…あえてしぼるならアポロでしょうか。実際に描いていただいているのは他のイラストレーターさんですが、ストーリー上の重要キャラなのでデザインは僕が手掛けています。非常にかわいらしく描いていただけました。

◆連載を読むように―メインストーリーは月イチ更新
――シナリオのメインライティングは、PC美少女ゲームで実績を挙げている冬茜トム氏であると発表されています。

かんなぎまだお若い方ですが話の構成力に定評があり、今、PCゲームでトップクラスの人気ライターだと思います。『アメイジング・グレイス』が有名ですね。その冬茜さんが手がけるメインストーリーは毎月更新されますので、期待してください。

はせPこういったタイトルでは期間限定のゲーム内イベントが主軸になることもめずらしくありませんが、本作はそういったイベントを開催しつつ、あくまでストーリーで牽引していくゲームになっています。美少女ゲームはストーリーがあってなんぼですので!

かんなぎ1回1回の分量もしっかりあるので、読みごたえがあると思います。

――実績のある方が手がける、しっかりした個性を持つ主人公を軸としたストーリーが月イチで楽しめるというわけですね。ストーリーにも期待しています。そして、同じように注力されているというバトルにも興味をそそられます。システムという意味でも演出という意味でも「まずはプレイしてバトルをやってみて!」という感じでしょうか。

はせPその通りです!

――楽しみです!それでは、最後に読者に向けてメッセージをお願いします。

かんなぎ往年の美少女ゲームの文脈と、今風のソーシャルゲームとしての文脈を合わせた新しいゲームになっています。自信がありますので、ぜひ事前登録をしてお待ちください。

『クルくる』を楽しんでくださった方たちはもちろん、知らない方も同じように楽しんでいただけるゲームとして、最後の最後までブラッシュアップを続けます!

はせP「全力でユーザーさんと向き合い、楽しんでもらう」のが第一であるという僕やかんなぎの思いは、どのタイトルであっても変わりありません。

サービス開始後の展望としては、『クルくる』とのコラボも実現できたらいいなと考えています。もちろん、本作のオリジナルヒロインも随時実装されていきますので、クリエイティブチーム くまさんが好きな方をはじめ、DMM GAMESやFANZA GAMESユーザーのみなさんにも等しく楽しんでいただけると思います。よろしくお願いします!変身シーン、見てください!

(C) 2023 EXNOA LLC/ (C) 2023 Studio KUMASAN Inc.