10年以上も続く人気作もあれば、サービス開始から数ヶ月で幕を閉じるタイトルもあり、基本プレイ無料型のスマホアプリ市場は、大きい分だけ過酷な環境と言えます。

2022年11月にこの世界へ飛び込んだ『勝利の女神:NIKKE』は、2023年を見事に走り切り、近年の作品でもトップクラスの成功を収めながら、無事に2024年を迎えました。


「背中で魅せるガンガールRPG」のキャチコピーに相応しく、魅力的な少女型ヒューマノイド「ニケ」が見せる射撃姿勢には一歩も引かぬ決意が滲んでおり、プレイヤーは「指揮官」の視点を通して彼女たちの勇ましさを実感します。

──と同時に、背中からのラインが辿り着くその先、射撃の反動で揺れ動く“お尻”に目が奪われてしまうのも事実。綺麗なものは、自然と目を引くもの。人間は美に抗えない生き物だと、改めて教えてくれます。

そんな美しさを秘めた射撃姿勢が、指揮官の目に焼き付いた2023年の『勝利の女神:NIKKE』。その1年をどんなニケたちが彩ったのかを振り返ると共に、2024年の幕開けを飾ったお尻……もといニケを紹介し、本作の2023年と2024年を繋げたいと思います。


ニケたちの「勇姿」は画像にもたっぷり収めてあるので、そちらも眺めつつご覧ください。

■待望の「モダニア」で幕を開けた2023年
2023年に実装された全てのニケを取り上げたいところですが、かなりの人数になってしまうため、今回は特に押さえておきたいニケに絞ってお届けします。とはいえ、2023年の初実装を飾った「モダニア」はやはり外せません。

未プレイの方に配慮して詳しくは掘り下げませんが、本作では数多くの出会いと、そして時に別れが描かれますが、モダニアは指揮官にとって初めての「出会いと別れ」となり、プレイヤーの心を大きく揺さぶりました。

そんな彼女が実装されたとあっては、手に入れないわけにはいきません。お尻がどうとか抜きに、獲得すべく懸命にガチャを回した人も多かったのでは。


ちなみに、当時はまだスマホ版しかなかったため、戦闘中の勇姿はちょっと見えにくいのが少々残念でした。お尻抜きとか言いつつも、見えるものなら見たいじゃないですか……!

■面談を繰り返し、問題児たちの更生を目指す
ニケたちの実装は、その多くが「隊員募集」──いわゆるガチャに追加される形でしたが、中にはちょっと変わった形で登場したニケもいました。その代表格が、「ギルティ」「シン」「クエンシー」の3人です。

彼女たちは、更生館と呼ばれる施設に収容され、監禁状態に置かれたニケです。理由は様々ですが、洗脳に扇動、傷害、闇取引など、犯罪行為によって拘束された者ばかりです。

そんな彼女たちとの面談を通し、信頼関係を結び、更生が可能と判断されれば、直属のニケとして指揮官の元に合流します。
時間と手間はかかるものの、ガチャをせずとも手に入る、ちょっと特別なニケたちです。

性格なり思想なり、いずれも一癖ある者ばかりですが、その身体も犯罪的なプロポーションなので、こちらの気持ちが色々な意味でかき乱されてしまいます。ちなみにシチュエーションは異なりますが、後に「ニヒリスター」もこのシステムで獲得が可能になりました。

■小悪魔? それともヴィラン? 指揮官を振り回す「バイパー」
程度の差こそあれ、ニケの多くは指揮官に信頼を寄せ、その指示を基本的に受け入れます。意見が分かれた時も、互いに納得できるよう、コミュニケーションを通じて意見を交わす場合がほとんどです。

しかし「バイパー」は、一筋縄ではいかないニケのひとり。
口調などは柔らかく、甘えた様子を見せることもありますが、小悪魔的に振る舞いながら過激な選択も辞さず、その言動に振り回されることもしばしば。そのため、イベントやメインシナリオでの活躍が印象に残ります。

警戒すべき相手と知りながらも、重みのある反動で揺れる後ろ髪と、その隙間から垣間見える柔肌が悩ましく、つい視線を送ってしまいます。それも油断を誘う計算、なのかもしれません。

そんな彼女ですが、同時期に実装された「ジャッカル」に対して気遣う一面を覗かせることも。そうした振る舞いがゆえに、なんとも憎み切れない相手です。


■“踏まれた”イラストも可愛い! 小犬系ニケ「ビスケット」
サービス開始から「ココア」や「ソーダ」が実装されたバレンタインイベントまで、スマホ版のみの提供でしたが、2023年2月15日にいよいよPC版のサービスが始まりました。これで画面が広くなり、ゆとりを持って見られるようになります。

この恩恵にまず預かったのが「ビスケット」。動物全般を好みますが、その中でも特に犬をこよなく愛し、本人もどこか子犬的な愛らしさを持つニケです。

普段は穏やかな彼女ですが、戦闘中の顔はキリっと凛々しく。そして射撃姿勢中は、フリルと尻尾型アクセサリーが可愛らしく揺れています。


■実装を望む声も? 1日限りの戦闘姿を「シフティー」が披露
今回取り上げる中で、「シフティー」の存在は最も特殊です。彼女自身は、指揮官たちをサポートするごく普通のオペレーターに過ぎません。しかし2023年のエイプリルフールでは、前線で戦う姿を1日限りで披露しました。

他のニケと比べると、扱う火器はハンドガンと小さめ。待機中の姿勢も足を揃えてしゃがんだりと、戦い慣れていない様子が見て取れます。

しかし、バーストスキル(必殺技のようなもの)のカットイン画像では、バルカンを乱射する過激な戦いぶりを披露。また効果中は、画面中に猫やスマイルのアイコンが飛び交い、一線を画する演出で指揮官たちを驚かせます。

ちなみにエイプリルフール中、他のニケたちの戦闘シーンはSDで表示。いつもとは違う「勇姿」を堪能する一日となりました。

■切ない過去が指揮官の心を揺さぶった「ドロシー」
サービス開始から半年を記念して行われた「ハーフアニバーサリー」。この節目を祝ったのは、メインシナリオでひと足先に顔を出していた「ドロシー」でした。

シナリオでの登場は、彼女なりの目的があったとはいえ、プレイヤーが受ける印象はいいとは言えない状態でした。しかし、ハーフアニバーサリーで実施したイベント「OVER ZONE」で彼女の過去が語られ、ドロシーの事情が明らかになると、その行動もやむなしとの理解が広まります。

またドロシーは、立ち振る舞いから衣装まで全て可憐で、戦いの最中にあっても純白の装いを汚しません。チュチュのようなスカートから伸びる肌は眩しく、白い装いとの退避が眩しいばかりです。

ちなみに、同時期に実装・配布された「ライ」は、ひときわ小柄なニケ。他の面々と違い、立っていても小さいため射撃姿勢もそのまま。小柄なりの利点を活かして(?)戦います。

■まさかのバニー×2! セクシー過ぎる姉妹「ブラン」と「ノワール」
2023年全般を通しても、セクシーさで群を抜いているのが、この「ブラン」と「ノワール」の姉妹でしょう。ニケとしての役目とは別に、バニーガールとしてポールダンスなどのショーを披露しており、この2人のおかげで店はいつも満員御礼です。

妹のブランは、髪や衣装、銃に至るまで白で統一し、まさしく白ウサギ。豊かで長い髪は、しかし射撃姿勢時は左右に流しており、バニーの丸い尻尾や曲線美を惜しげもなく披露しています。しかも衣装がかなりスリムで、肌面積が広め。目のやり場に困るほど、直球どストレートのセクシーさです。

姉のノワールは、衣装と銃器、バニーの耳は黒く、その肌は褐色。ブランと対照的な、こちらは黒バニーです。また、全体的にスリムなブランと異なり、ノワールの肢体は豊満で肉付きが良く、それぞれ一味違う魅力を醸し出しています。

■初の水着ニケ! 「メアリー:ベイゴッデス」&「ネオン:ブルーオーシャン」
バニー姉妹のセクシーさとは方向性を変え、健康的な肉体美を惜しげもなく見せてくれたのが、2度にわたって描かれた水着イベントです。

先に行われた「Blue Water isand」では、普段は治療第一で身を粉にして働くメアリーが、水着姿「メアリー:ベイゴッデス」を披露してくれました。彼女の場合は、射撃姿勢もさることながら、見事なプロポーションがこぼれる立ち絵姿もかなりの破壊力を持ちます。

そしてもうひとり、指揮官直属の部隊「カウンターズ」に属するネオンが「ネオン:ブルーオーシャン」となり、水着に着替えて溌溂とした姿を見せてくれました。浮き輪の上に右膝を置くなど、なんとも言えない微笑ましさがあります。

■満を持して「アニス」が水着姿に! 「ヘルム:アクアマリン」も実装
2度目の水着イベント「SEA,YOU,AGAIN」には、同じく「カウンターズ」のアニスが、水着姿「アニス:スパークリングサマー」で登場。同じ所属の「ラピ」は、衣装替えという形ですでに水着姿になっていたので、最後のひとりが満を持して実装された形になります。

アニスは「Blue Water isand」の時、ほぼ外野というポジションで、出番もほとんどなし。その雪辱を果たすべく、勝負服ならぬ勝負水着を身にまとい、その本気ぶりを伺わせます。

射撃姿勢は、腰に置いたパーカーに隠れている部分も多いものの、お尻と太ももの間に肉の境目を描くなど、通好みの描写が光ります。イベント内でも可愛い姿をたびたび見せており、その魅力に拍車をかけました。

そしてもうひとり、ヘルムが水着に着替えた「ヘルム:アクアマリン」も忘れるわけにはいきません。こちらは水着の上にシャツを羽織っているものの、水をかけられて透けてしまうという大胆な演出付き。透けて見える水着は、また格別の味わいを感じます。

また戦闘中も水にぬれた状態なため、待機・射撃ともに水着が浮かび上がるという、なかなか罪作りな見た目です。これでは、エイムの指先が乱れても仕方ありません。

■『ニーア オートマタ』の「2B」と「A2」が参戦!
『勝利の女神:NIKKE』は他作品とのコラボレーションも行っており、2023年で特に話題となったのは『ニーア オートマタ』とのコラボ。この時に実装されたのが、「2B」と「A2」です。

「2B」は原作通り、スリットの入ったスカート姿で参戦。太ももが眩しいものの、全体的な肌面積は少な目。射撃中も、大事な部分はしっかりと隠れています。先月まで水着イベントが行われていたため、やや大人しい印象を受けるかもしれません。

が、それはあくまで通常状態の話。「2B」の場合、スカート部分を着脱し、インナーのレオタードを露わとする装いも可能です。かなり刺激的な状態ですが、スカートの着脱も原作再現のひとつなので、『ニーア オートマタ』自体が罪深いと言えるでしょう。

しかも「2B」は、バーストスキルではスカートを翻すほどの激しい動きを披露。これには、視線が釘付けにならざるを得ません。

「A2」の方は見た目が衣類のようにデザインされ、こちらはショートパンツ風な出で立ちです。大剣を振るうという攻撃姿勢のためかアクションも激しく、逞しい下半身をはっきりと確認できます。

■スクールガールなニケ、「ナガ」と「ティア」が登場
『ニーア オートマタ』のコラボが終わった後は、学校イベントが2連発です。NIKKEが実践に向けた訓練をを行う場所ですが、スクールライフな雰囲気もあり、これまでのイベントにはない趣きがありました。

ここで注目したいのは、「DAZZLING CUPID」で実装された「ナガ」と「ティア」。半袖シャツとプリーツスカートに身を包んだ「ナガ」は、褐色の肌を持つ女生徒。束ねた髪から覗かせるうなじや、カットイン時の見上げる視線から逃れる術はありません。

射撃姿勢そのものは控えめですが、シャツが薄手のため、透けて見える肌が悩ましげ。彼女の場合、背中の方に意識が集中してしまいます。

そんな「ナガ」よりもふくよかな「ティア」は、上着代わりにジャージを羽織るも、豊かな胸が邪魔をするのかジッパーを上げ切れません。それどころか、押し上げる胸の圧力で、シャツのボタンも外れてしまうほど。暴力的なほどの存在感を放っています。

射撃姿勢では正面を向くため、豊かな胸は目立ちませんが、肉に押し上げられてタイトになったスカートが激しく主張し、今度は下半身に目移りしてしまいます。また、太ももの肉付きも強調され、まさしく曲線美と言えるラインが素晴らしいばかり。

■「レッドフード」と「スノーホワイト:イノセント・デイズ」が1周年を彩る
多彩なニケたちが彩る『勝利の女神:NIKKE』が、昨年の11月に1周年を迎えます。このタイミングで行われた「RED ASH」で、100年前の戦いを描く物語と、その中心的な人物「レッドフード」の実装が行われました。

「レッドフード」は、一言でまとめると姉御肌なニケで、当時はまだ幼かった「スノーホワイト」を可愛がり、部隊のムードメーカーとして活躍。また戦闘能力も高く、降下で投入した際は、レッドフードとスノーホワイトが見事な先陣を切りました。

よくよく見ると肌面積の多い格好ですが、いい意味でセクシーさはあまり感じず、ごく自然な装いとして成立しているように感じます。それでも射撃姿勢は、少々ドキッとさせられる見た目ですが、そのギャップもまた良いものです。

そして、幼い頃のスノーホワイトも「スノーホワイト:イノセント・デイズ」として実装され、イベント参加者に配布されました。こちらは全身を包んでおり、肌の露出は少ないものの、スカートの裾だけは少々短めなのか、射撃姿勢時は健康的な生足がチラつくため、予想外のサプライズといった趣きがあります。

■オーナー&仲居で魅せる「ルドミラ:ウィンターオーナー」と「ミカ:スノーバディ」
1周年を超え、2度目のクリスマスを飾る「NEVERLAND」では、温泉地で過ごすひとときが描かれました。ここのオーナーとして振る舞い、施設の再建に向けて尽力したルドミラは、「ルドミラ:ウィンターオーナー」となって装いも新たに実装。

ドレスと着物を組み合わせたような服装は実にゴージャスで、気品と風格を感じさせます。空いた胸元や覗かせる太ももなど露出面もそれなりに広いものの、堂々とした振る舞いはさすがの一言。抱いてしまった邪な気持ちを、恥じるばかりです。

そして「NEVERLAND」ではもうひとり、ミカが着物に着替えた「ミカ:スノーバディ」も実装されました。和装にエプロンという仲居スタイルは、限りなく露出が押さえられており、ミカ自身の可愛さがそのまま花開いたような装いになっています。

その射撃姿勢は、まさに「一生懸命」といった風情で、健気さが髪や帯と共に揺れているかのようです。「ルドミラ:ウィンターオーナー」なども同様ですが、期間限定なので今現在入手する手段がなく、後悔している人もいることでしょう。

■2023年と2024年を繋いだ紅蓮:ブラックシャドウ」
魅力的なニケが多数登場した2023年も終わりに近づいた頃、昨年と今年を繋ぐイベント「NEW YEAR, NEW SWORD」が始まりました。「OVER ZONE」や「RED ASH」と同じく、かつて何が起きたのか、その過去の片鱗を覗かせます。

「NEW YEAR, NEW SWORD」の主役は紅蓮……ですが、このイベントで語られたのは過去の姿。当時の彼女は、姉と共に実験的な近接部隊に所属し、人類側の身勝手な判断に振り回され、とある過酷な結末を辿りました。

姉を尊敬し、そしてより強くあろうとしたあの頃の紅蓮──「紅蓮:ブラックシャドウ」が、2024年の初実装を飾る形で登場。1月1日早々に、彼女を手に入れた人も多いことでしょう。

武器が刀なのは今の紅蓮と変わらずですが、当時の性格が影響しているためか、待機姿勢はどことなく好戦的。自然体の紅蓮もいいものですが、寄らば斬るといった「紅蓮:ブラックシャドウ」も悪くありません。また攻撃姿勢は、腰をやや浮かせており、彼女も美しい曲線を浮かび上がらせています。

バーストスキルのカットインは、全てを一刀で切り伏せる雄々しい姿が印象的。力強く構えた両脚のほどよい力みに、美しさと艶めかしさが潜んでいます。2024年初の実装という大役を過不足なく果たす、素晴らしいニケでした。

「モダニア」から始まった2023年を、2024年の「紅蓮:ブラックシャドウ」が受け継いだ1年間。この期間に実装されたのは、今回紹介したニケだけではありません。「ジャッカル」や「D」、「マスト」に「マルチャーナ」など、挙げていけばキリがないほどです。

今年は、指揮官たちがどんなニケと出会うのか。『勝利の女神:NIKKE』の新たな飛躍に、期待が高まるばかりです。ちなみに本作は、今から始めても十分楽しめるゲームなので、この2024年に始めてみるのも一興です。ぜひ、お気に入りのニケを見つけてください。