3DCGで再現された“メガスターミー”がXに投稿され、その完成度の高さが注目を集めている。投稿主はCGクリエイターのTom Studio(@Txx_CG)さん。
人気シリーズ最新作『Pokémon LEGENDS Z-A』に登場する新ポケモン「メガスターミー」のモデルをゲーム発売直後に制作し、そのスピードとクオリティに驚きの声が寄せられている。

「メガスターミーがツボだったので3DCGで作りました」と添えられた画像と動画には、メガスターミーの姿が忠実に再現されており、「質感もライティングも良すぎ」「海外の高クオリティなファンムービー感がある」といった反応が相次いだ。

「正直、ゲームの画面で見るまでは半信半疑だったんですが、実際にプレイしてメガスターミーを見た時に『本当にいるんだ…!』と驚きました」と語るTom Studioさん。衝撃を受けたのは、その登場シーンと“想像以上の動き”だったという。

「あのフォルムから繰り出される走り姿は衝撃的過ぎて、『あ、これ作りたいな!』って思って、ゲーム(Z-A)を一旦止めてすぐ制作に入りました」

プレイの手を止め、勢いのまま制作を開始したという行動力が、多くの反響につながった。

気になる制作時間は、キャラのモデリングからアニメーション、動画化まですべて含めて「7~8時間ほどだったと思います」とのこと。使用したソフトは、モデリングにBlender、質感付けにSubstance Painter、動画編集にはDaVinci Resolveを使用している。

この短時間での高完成度に、SNSでは「海外の高クオリティなファンムービー感がある」「メガスターミーで1番好き」と称賛の声が集まった。

「反響の声は素直に嬉しいです。ただ、やはり公式様のデザインあってこそなので、改めて『ポケモンってすげー!』と再認識しています」

2Dビジュアルを3Dモデルに起こす際の工夫について尋ねると、今回は珍しく「構造に悩む部分は特にありませんでした」と語る。というのも、『Pokémon LEGENDS Z-A』ではポケモン図鑑を通して360度から全身を確認できるため、立体的な解釈に迷いが少なかったという。その中でもこだわったのは「見せ方」だそう。


「今ではネタっぽい扱われ方をしているイメージもありますが、初登場シーンがどこかヒーローのように見えたので、ヒーローっぽい印象になるように見せることを一つのテーマにしました」

特に、スターミーの代名詞ともいえる中央の宝石部分や金属質のボディに関しては、ライティングによる“輝きの印象”に細かく気を配ったという。

制作を通して、メガスターミーのデザインに対する印象も変化したという。

「中央パーツの金属部分の長さが微妙に違うことに、作ってみて初めて気づきました。全て同じ長さで作られていると思い込んでいたので、意外でしたね」

細部にまで意図が込められていることを、実際に3Dで再現する過程で改めて実感したのだとか。爆走しているメガスターミーはXだけでなく、YouTubeでも動画を公開している。

普段は、ゆるくて可愛いキャラクターを中心に制作しているというTom Studioさん。今後の制作予定についてはこう語る。

「普段はゆるくて可愛いキャラクターを作ることが多いので、カッコイイ系のポケモンとかにも挑戦してみたいですね!」
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