この『ORIGINS』の大型ダウンロードコンテンツ「夢幻の四英傑」が、2026年1月22日に配信されます。単なるシナリオの追加に留まらない本DLCについて、ひと足先にプレイした体験をもとにレポートをお届けします。なお、今回プレイしたのはSteam版です。
■本編とのクロスオーバーも楽しい「ifストーリー」
「夢幻の四英傑」でまず強く印象に残ったのは、新たに描かれるストーリーの存在です。『真・三國無双 ORIGINS』の物語は、プレイヤーの選択によって分岐する構造を持っていますが、その自由度の裏側には、必ず「選ばれなかった道」が存在します。
本DLCでは、選ばれなかった道──本編で命を落とす定めにあった英傑たちに焦点を当てて、主人公と共に新たな道を歩むifストーリーを展開。張角、董卓、袁紹、呂布といった英傑たちと、本DLCで再び交わる「もうひとつの物語」を歩めます。
しかも、本編の流れを踏まえた分岐になるため「あの場面から、まさかこうなるとは」と驚かされる展開も多く、物語への没入感もかなり高め。彼らが、本当は歩みたかったかもしれない物語を、「夢幻の四英傑」が浮き上がらせてくれます。
■張角が向き合う、もうひとつの道と責任の重み
「夢幻の四英傑」でどんなifストーリーが描かれるのか。その一例として、張角に関わる物語の序盤を取り上げます。
本編では、漢王朝の横暴に抗う黄巾党と共に戦い、新時代の到来を感じさせる展開が最序盤描かれました。
「夢幻の四英傑」では、そんな張角と再び相まみえることになります。しかも再会する場所は、本編で彼を追い詰めた戦場の地。今度は敵としてではなく、彼を救うために主人公が姿を現します。本編での顛末を知った上で見るため、この再会だけでも胸に迫るものがあります。
ifストーリーとはいえ戦の大局自体は変わらないため、張角に味方することで劉備や関羽、張飛らとも刃を交えることになります。本編では共闘する機会も多かった相手だけに、プレイヤー側にも迷いがよぎりますが、それでも張角を救うため、覚悟を決めて攻撃ボタンに力を込めました。
こうして激戦を制し、まずは張角の脱出に成功します。そこで一息ついた張角は、主人公に問いかけます。「なぜ自分を助けたのか」「罰しないのか」と。
主人公の言葉は、本編同様あまり多くありませんが、選択肢を通して「まだできることがある」という想いを伝えると、張角が自身の立場や責任と向き合うことを決め、その第一歩を踏み出しました。かけがえのない主人公と共に。
本編とは異なる生と道を得た張角が、これからどんな答えを出すのか。その行く末を見届けられるのは、「夢幻の四英傑」ならではの醍醐味に他なりません。
■董卓・袁紹・呂布──英傑たちの新たな一面
さきほど取り上げた張角編に加え、「夢幻の四英傑」には董卓、袁紹、呂布のifストーリーも収録されています。
例えば董卓の場合、本編では主人公も連合軍の一員となり、彼を追い詰める立場にありました。しかし本DLCでは、決戦を前に董卓本人から主人公へ直接声がかかります。その要請を受け入れ、董卓陣営として戦いながら、彼の覇道を内側から見つめる物語が展開されます。
自ら「我が元へ来い」と持ちかけるあたりは、いかにも董卓らしい振る舞いで、張角編と見比べるとそれぞれのキャラクター性が浮かび上がります。「夢幻の四英傑」で追加される物語は、英傑ごとに合わせた見せ方や描き方になっている点も興味深いところ。ifストーリー同士を比較するのも、オツな楽しみ方かもしれません。
■戦場を俯瞰して読み解く新要素「軍略」
「夢幻の四英傑」の見どころは、物語だけではありません。ifストーリー中に展開する新要素「軍略」も、非常に印象的でした。
「軍略」は、戦場全体を俯瞰しながら進行するターン制の集団戦です。
ターンの経過に合わせ、他の味方部隊や敵の部隊も行動し、状況に合わせて双方削り合っていきます。主人公が加勢しない戦いでは、味方部隊が劣勢になることも多く、どの部隊を優先して支援するかという判断が非常に重要です。
プレイヤーの立ち回り次第で味方戦力を温存でき、最終局面を有利に運べるため、「軍略」ではアクションの腕前だけでなく、戦況を読む“軍師”的な視点も求められます。
アクションパート自体は本編よりやや短めに調整されており、戦術的な判断と戦闘のサイクルがテンポよく、壮大な戦場を手軽に味わえる点も好印象でした。
『真・三國無双 ORIGINS』が『無双』シリーズに新風を吹き込んだように、「夢幻の四英傑」の「軍略」は『真・三國無双 ORIGINS』のバトルにさらなるスパイスを与えてくれたように思います。
■遊びの幅が広がる「夢幻の四英傑」で、夢のようなひとときを
本DLCでは、新武器として「弓」と「縄鏢」も追加され、アクションバトルにおける戦い方の幅はいっそう広がりました。加えて、境地レベルの上限解放や新たなスキルパネルの追加など、成長要素も充実しています。
「夢幻の四英傑」で得られる強化要素の一部はifストーリー専用ですが、境地レベルの底上げや新武器の使用は本編にも反映されます。本編で未クリアのルートが残っている場合、DLCで戦力を上げてから、改めて本編に挑むという遊び方も可能です。
本編では潰えた英傑たちの夢を、ifストーリーで鮮やかに描き直す「夢幻の四英傑」は、「軍略」や新武器といったバトル面の拡張も相まって、思わず時間を忘れるひとときを提供してくれます。
英傑たちの“あの夢をもう一度”を通して、『真・三國無双 ORIGINS』の面白さを思い出させてもらった……そんな実感が胸に残るプレイ体験でした。


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