この拡張パッケージによって新種族「アウラ」や新ジョブ「暗黒騎士」「占星術師」「機工士」の実装、レベルキャップを50から60への引き上げ、新たな都市・イシュガルドと多数の新エリア、50時間を超えるボリュームとなるメインシナリオ「竜詩戦争編」、新レイドダンジョン「機工城アレキサンダー」、8つものインスタンスダンジョン、空を飛べる「フライングマウント」、大規模F.A.T.E、新装備、新アクション、フリーカンパニークラフトと飛空艇の建造など、新規コンテンツが遊び尽くせるものならやってみろと言わんばかりに用意されています。
「新生」以降、これまでにない規模のアップデートとなり、そのボリュームは新作RPG一本分を超えると言われています。「蒼天のイシュガルド」の発売に合わせて、これまで長くエオルゼアの世界から離れていた人のなかにも「復帰しようかな?」と考えている人も少なくはないでしょう。
本稿では、「光の戦士」として復帰するにも、まずは何をどうしたら良いのかわからない……という人に向けて、実装当日から「蒼天のイシュガルド」のコンテンツを楽しめるように、既存コンテンツの何をどこまでプレイしておけば良いのかという事前準備についてご紹介していきます。
◆光の出戻りおじさん、記憶が戻らず困惑する
本格的なプレイは1年ぶりとなる元プロ光の戦士・haruYasy.です。人に語る前に、まずは自分で実践。そう意気込んでエオルゼアの地へと久しぶりに舞い戻ると……目の前にオッサンが埋まっているではありませんか。わけがわかりません。
どうやらクエストの途中だったようです。好奇心に負けて、埋まっているヒルディブランドにうっかり話しかけてしまい、ろくに操作方法を思い出せていない状態で戦闘に突入。これにはかなり焦りました。
好奇心を我慢できる賢明な皆さんなら大丈夫だとは思いますが、まずはスキルスロットにどんなスキルがセットされていて、どんな効果を持っているのかを確認して、スロットの変更方法やキャラクターの移動などの基本操作を思い出すことから始めましょう。
フィールド上のモンスターを相手に戦って、まだジョブを手に入れてすらいなかった時代を思い出しながらトレーニングしてみるのが手っ取り早くてオススメですよ。
操作方法を思い出したところで、次はどのコンテンツを優先するべきかについて。これまでのアップデートで追加されてきたコンテンツは5つのパッチに分けられおり、それぞれの詳しい紹介は公式サイト内にある特設ページでまとめられているのでチェックしておくと良いでしょう。
■パッチ2.1「覚醒せし者たち」
「タイタン」「ガルーダ」「イフリート」の極蛮神戦追加、新ダンジョン「怪鳥巨塔 シリウス大灯台」、既存ダンジョンのハードモード「騒乱坑道 カッパーベル銅山」「妖異屋敷 ハウケタ御用邸」実装、アライアンスレイドダンジョン「クリスタルタワー:古代の民の迷宮」実装、対人戦(PvP)コンテンツ「ウルヴズジェイル」実装、など
■パッチ2.2「混沌の渦動」
蛮神「リヴァイアサン」実装、新ダンジョン「腐敗遺跡 古アムダプール市街」、既存ダンジョンのハードモード「剣闘領域 ハラタリ修練所」「盟友支援 ブレイフロクスの野営地」実装、ゾディアックウェポン実装、高難易度レイドダンジョン「大迷宮バハムート:侵攻編」が追加、など
■パッチ2.3「エオルゼアの守護者」
蛮神「ラムウ」実装、大規模PvPコンテンツ「フロントライン」実装、新ダンジョン「財宝伝説 ハルブレーカー・アイル」、既存ダンジョンのハードモード「惨劇霊殿 タムタラの墓所」「城塞奪回 ストーンヴィジル」実装、チョコボの育成システム実装、アライアンスレイドダンジョン「クリスタルタワー:シルクスの塔」実装、など
■パッチ2.4「氷結の幻想」
蛮神「シヴァ」実装、新クラス「双剣士」、新ジョブ「忍者」実装、新ダンジョン「氷結潜窟 スノークローク大氷壁」実装、既存ダンジョンのハードモード「逆襲要害 サスタシャ浸食洞」「遺跡救援カルン埋没寺院」、高難易度レイドダンジョン「大迷宮バハムート:真成編」が追加、「エターナルバンド」実装、など
■パッチ2.5「希望の灯火」
「闘神オーディン討滅戦」実装、「真ギルガメッシュ討滅戦」実装、新ダンジョン「幻龍残骸黙約の塔」実装、既存ダンジョンのハードモード「武装聖域 ワンダラーパレス」「邪念排撃 古城アムダプール」、アライアンスレイドダンジョン「クリスタルタワー:闇の世界」実装、魅惑の遊技場「マンダヴィル・ゴールドソーサー」実装 など
◆優先すべきはメインクエストの完遂
このように様々なコンテンツが追加されてきた『FFXIV』ですが、「蒼天のイシュガルド」を実装直後から遊ぶには、パッチ2.55で実装されたメインクエスト「希望の灯火」までを終わらせておく必要があります。
しかし、復帰直後ではどこまでクエストを終わらせたのかがわからず困る人も多いでしょう。そんなときはメインメニュー内の「ジャーナル」を確認するのがおススメです。
「ジャーナル」を開くと、進行中のクエストと攻略済みのクエストが一覧で表示されます。それぞれのクエスト名の頭についているマークは、メインクエストやサブクエスト、報告前など、クエストの種類や進行状況を表しています。
肝心のメインクエストは“メテオ”の形をしたアイコンが目印。見当たらない場合は、どこかきりの良いところまでクエストを終わらせている状態です。ジャーナルの達成済みクエストで、どこまでクリアしているのかを確認して次のクエストを探す必要があります。ほとんどの場合、新しいメインクエストは直前の完了報告を行ったキャラクターの近くで発生するので、直前にクリアしてあるメインクエスト完了地点に行ってみると良いですよ。
ちなみにパッチ2.1以降に追加されたメインクエスト「第七星暦ストーリー」における各パッチの最終クエストは、各タイトルと同一(パッチ2.2の最終クエスト名は「混沌の渦動」)となっているので、これを基準に自分がどこまで終わらせているのかを判断することができます。
さらに、1番手っ取り早いのは、何かと「もしもし……聞こえる?」とプレイヤーを呼び出してはクエストを依頼してくる寂しがり屋のミンフィリアさんに会いに行くことかもしれません。「第七星暦ストーリー」以降は、彼女がメインクエストの起点となっているので、パッチ実装直前に現役から離れてしまった人は、「石の家(レヴナンツトール)」まで会いに行ってあげると、調べる手間が省けるかも。
◆蛮神、クリスタルタワーなどの戦闘系コンテンツの拡充
「蒼天のイシュガルド」ではメインクエスト以外にも、新蛮神「ラーヴァナ」「ビスマルク」、新ダンジョン、新レイドなど、多数のコンテンツが追加されますが、これらに挑戦するには”新生編”のメインクエストを完了させる必要があります。
”新生編”のストーリー上に登場する蛮神「シヴァ」「ラムウ」「リヴァイアサン」などと戦う必要がありますが、難易度の高い“極”蛮神討滅戦はメインクエストを進める上で必須ではないので、これらの高難易度コンテンツは後回しにしても問題ありません。
しかし、“極”蛮神討滅戦で入手できる装備品は強力なものばかり。現在は“超える力”によって難易度も緩和されていますし、操作感を取り戻すためのリハビリも兼ねて、余裕があれば挑戦してみると良いでしょう。
戦闘系コンテンツには、ほかにも3PT合同によるアライアンスレイドダンジョン「古代の民の迷宮」「シルクスの塔」「闇の世界」というクリスタルタワーシリーズ3部作が完結。8人パーティ用高難易度レイドダンジョンである「大迷宮バハムート」も「邂逅編」「侵攻編」「真成編」という全13層が用意されています。
特にクリスタルタワーシリーズは、復帰者にとって気楽に装備を整えるのにうってつけなので、休止していた時期に合わせてクリスタルタワーに通ってみましょう。
大迷宮バハムートは、FFXIVにおける最難関コンテンツですが、すでにすべての層がコンテンツファインダー対応となり、“超える力”も実装されているので、腕試しにもちょうどよいでしょう。
◆フレンドやリンクシェルの仲間と話してみる
「そうは言っても、何から手を付けよう迷ってしまう」「現状の装備で新ダンジョンは挑戦できるだろうか」など、復帰したばかりのプレイヤーにありがちな悩みは、現役のプレイヤーに相談するのが良策です。
そこで、みなさんがログインしたときにフレンドリストやリンクシェル、フリーカンパニーのリストをチェックしてみてはいかがでしょうか。筆者も昔は別のゲームで、引退してしまったプレイヤーが復帰したときは嬉しくて、つい手取り足取り世話を焼いたものです。旧知の仲ということで、コミュニケーションを取りやすいというのもあるかもしれません。頼り、頼られ、助け合ってこその仲間というもの。きっとみなさんを暖かく迎え入れてくれることでしょう。
またコンテンツファインダーを利用したダンジョン攻略などでも、復帰したばかりであること、まだ操作がぎこちないことなどを攻略開始時にパーティーメンバーに伝えてみるのも良いでしょう。
実際に攻略開始時に「初見です」「まだギミックを理解しきれていません」などと発言した結果、他プレイヤーたちが優しくフレンドリーにエスコートしてくれたケースが多かったので、復帰したばかりだからこそチャットを使ったコミュニケーションをしっかりと取っていったほうが良いかもしれません。
◆エオルゼアは冒険だけが全てじゃない
「蒼天のイシュガルド」の実装までに残された時間は1ヶ月と少し。アップデート直後に全力で楽しみたいなら、いますぐにでも光の戦士としてエオルゼアの世界へ復帰して攻略を進めていく必要がありますが、それだけではきっとゲームに疲れてしまうでしょう。
時には戦士も休息が必要、そんなときはウルダハ方面に新しく実装された遊戯施設「マンダヴィル・ゴールドソーサー」を訪れてみると良いでしょう。ここではチョコボを育成して、さまざまなコースを一緒に走るレースゲーム「チョコボレース」や、5枚のカードで構成された「デッキ」を駆使して、1対1の熱い頭脳戦が楽しめるカードバトル「トリプルトライアド」(FFVIIIから再登場!)といった、各種ミニゲームが楽しめます。
また毎日、一日一回のデイリーくじや、一攫千金を狙えるウィークリーくじや一定の時間帯には「ゴールドソーサー」の専用通貨を獲得できるアクティブタイムイベント「G.A.T.E.」も実施されているので、丸一日入り浸っている光の戦士もいるとか。
エオルゼアの楽しみ方は人それぞれ。釣りでヌシを求めて世界を渡り歩くのも良いでしょうし、自分だけのお気に入りスポットを探してみるのも楽しいでしょう。ちなみに筆者は、現実世界でもフォトグラファーとしても活動していたりもするせいか、エオルゼア各地の絶景を集めるカメラマン的なロールプレイが気に入ってます。
そのほかにも世界中で人気のサブストーリー「事件屋ヒルディブランド」シリーズを進めてみたり、クラフトやギャザリング、PvPなどのメインストーリー以外のコンテンツや自分なりの楽しみ方を探してみるのも良いですね。
とはいえ、「蒼天のイシュガルド」に向けて復帰したばかりのプレイヤーは、既存コンテンツをプレイするために、装備のアイテムレベルを高めたり、レイドダンジョンや高難易度ダンジョンなどへ挑戦するための戦闘のリハビリも重要です。
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なお、具体的にどのような装備を集めれば良いのか、戦闘に臨むうえで何を気をつければ良いのか。より実践的な話は「『ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド』までに“やるべき事”装備編」をご確認ください。