フォックスの毛並みもふっさふさ、スリッピーの肌もぬるぬるしっとり、ペパー将軍のお口のもふもふでたまりません。改めてよい「ケモノ」が登場するゲームだと実感しました。
キャラクターの造形はさておき、肝心のゲームについて。今作ではこれまで通りの三人称視点だけでなく、Wii U GamePad側のコックピット視点、つまり一人称視点で操作することも可能! 臨場感が増しています。
(-)ボタンを押せばTVとWii U GamePadの画面を入れ替えも可能。TVの大画面で一人称視点でプレイするとほんとうにアーウィンに乗っている気分。Wii U GamePadの音量を調整するとキャラクターたちの会話をコックピット内で聞いている感覚が味わえます。この臨場感はクセになる!
本作ではWii U GamePadのジャイロ機能によって照準を合わせます。ジャイロエイムは『スプラトゥーン』でだいぶ慣れたと思っていましたが、そもそも小回りのきく人型を操作するスプラトゥーンとは操作感覚がまるで違い、「メカ」の基本的な操作とジャイロの組み合わせに慣れるのに大変苦労しました。「今時こんな歯ごたえのあるゲーム出すなんて…」と感じる難易度です。
クリアできない人に対する救済策として、ある程度失敗するとアーウィンが無敵状態になります。が、時間制限のあるものは時間までフォローしてくれるものではないので、やはり基本操作を修練することは必須。
でもなんだろう。この感覚。怒られれば怒られるほど、罵られれば罵られるほど快感を覚えざるを得ない。これがケモナーへの目覚めというやつか…
ホンネ君「ケモナーとかいう以前にただのドM」 はい、その通り…
Wii U『スターフォックス ゼロ』は通常版6,150円(税込)、『スターフォックス ガード』とのダブルパック7,020円(税込)で発売中です。
■著者紹介
みかめ ゆきよみ
ゲーム好き、日本史好きの漫画家兼フリーライター。ゲームはジャンル問わず下手の横好きでなんにでも手を出す。歴史マンガ、コラム、イラストなど雑多に活動中。代表作『ふぅ~ん、真田丸』(実業之日本社)
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