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新生児期の赤ちゃんは十人十色。たくさん眠ってくれる子もいれば、どれだけあやしても泣いてばかりいるパワフルな赤ちゃんもいます。

泣くのは元気いっぱいの証拠……とはいえ、ぐずられてばかりではママもつらくなってしまいがちですよね。そんなとき、試してみたい方法が“おひなまき”です。

“おひなまき”とは、ママのおなかにいたころの姿勢を再現した、赤ちゃんに安心感を与えてくれるおくるみの巻き方。

今回は、おひなまきの巻き方や、おひなまきの効果などを解説していきます。

▼赤ちゃんがぐっすり!おひなまきの巻き方

(1)通気性の良い正方形の布を用意し、赤ちゃんの顔が出るようにして布の中央にあおむけに寝かせます。(※長方形の布を使う場合は、横長にして使うようにします。

(2)ママから見て左上の布の角を取り、赤ちゃんの右腕をすっぽりと覆いながら右下方向へ包みます。赤ちゃんの左太もものあたりをめがけて包み、布の端を赤ちゃんの背中へ入れ込みます。

(3)続いて右上の布も同様に、赤ちゃんの左腕を覆いながら包みます。ちょうど“おひなさま”のような台形になります。

(4)赤ちゃんの足の裏を合わせるか、あぐらの状態に整え、ママから見て左下の布の角を右上に向かって引っ張り、布の端を赤ちゃんの首のうしろに。

反対側も同じように包み、おひなさまのようなコロンとしたかたちになれば完成です!

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▼なぜ?「おひなまき」で泣き止む赤ちゃんが多い理由
赤ちゃんがぐっすり寝る!? 簡単にできる「おひなまき」の巻き方
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赤ちゃんをぴっちりとくるむ“おひなまき”。

窮屈そうに見えますが、子宮のなかにいたときと似た姿勢になるため、安心して眠ってしまう赤ちゃんが多いといわれています。

また、手足の動きを制限する“おひなまき”には、赤ちゃんの「モロー反射」が起こるのを防ぐ効果もあります。

モロー反射とは、音や光などの外部刺激に反応して大きく手を広げるようなしぐさをする赤ちゃんの原始反射のひとつで、生後4ヶ月頃までの赤ちゃんに見られます。

モロー反射をきっかけに目を覚ますことがあるため、夜間は“おひなまき”でくるんであげることでぐっすりと眠れるようになる子が多いようです。

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▼いつまでOK?おひなまきが可能な月齢や性格

うまく眠れない赤ちゃんを眠りに導いてくれる“おひなまき”。周囲でも「眠ってくれた」という声が多かったため、筆者自身もなかなか眠ってくれないわが子に“おひなまき”を試したことがありました。

しかし、結果は撃沈。足をバタバタさせて嫌がってしまったため「わが子には向いてないな~」と諦めざるを得ませんでした。

試したのが生後1ヶ月半を過ぎてから……とスタートが遅かったことや、首がすわるのが早く、足をよく動かす子だったのが敗因のひとつかもしれません。

一般的に“おひなまき”が有効なのは、生後3~4ヶ月頃までといわれています。赤ちゃんの首がすわり、手足を動かしたがるようになったら、卒業の目安です。

出産を終えたママの体は、たくさんのダメージを負っています。

睡眠不足が続くとママも辛いため、できることなら赤ちゃんにもぐっすりと眠って欲しいものですよね。

“おひなまき”が効果を発揮してくれるかどうかは赤ちゃんによりますし、赤ちゃんが嫌がったら無理強いはNG。

しかし「なかなか眠ってくれない」と悩んだら、試してみる価値はあるかもしれませんよ。

【参考】
※ みみりん助産師の妊娠出産おっぱい育児入門 おひな巻きの方法~正方形バージョン
※ みみりん助産師の妊娠出産おっぱい育児入門 おひな巻きの方法~長方形バージョン
※ Tatyana Vyc,Malykalexa / Shutterstock