■すだれ(簾)とよしず(葦簀)の違い
すだれは「よしすだれ(葦簾・葭簾)」ともいい、本来はすだれの一種です。すだれの中でも特定の素材と使用方法のものを、よしずと呼び分けています。
素材
よしずは主に葦(よし)という植物の茎を編んでつくられています。これに対して、一般的にすだれと呼ばれるものは、竹などでつくられています。
ただし、近年は素材による区別がしにくくなっているのも事実。プラスチックやシリコンといった、人工素材のすだれ・よしずも登場しているからです。
使用方法

そこで一般的になりつつあるのが、使用方法による区別です。すだれには、(1)立てかけて使うタイプの「立て簾(たてす)」と(2)つるすタイプの「かけすだれ」が存在します。
よしずは上記(1)立てかけて使用するタイプを指します。海の家や屋台などで見かけたことがあるのではないでしょうか。

これに対し、一般的にすだれと呼ばれるものは、軒などにつるして使用します。よしずと比べると、小型のものが多いのが特徴です。最近は室内でカーテンの代わりとして、すだれを使っている方も多いようです。
このように、大きくて立てかけるものをよしず、小さくてつるすものをすだれ、というふうに呼び分けられるケースが多くなっています。
■まとめ
すだれとよしずの違い、ご理解いただけたでしょうか。よしずはすだれの一種ですが、すだれの中でも(1)素材が葦(2)立てかけて使用する大型のものを「よしず」と呼び分けていました。
日本の夏を演出するのにもってこいのすだれとよしず。ぜひ、用途に合わせて選んでみてください。
参考
- コトバンク「すだれ」、「すだれ(簾)」、「よしず」、「葦簾・葭簾」
- 違いがわかる事典「「簾(すだれ)」と「葦簀(よしず)」の違い」
- All about住宅・不動産「簾(すだれ)と葦簀(よしず)の違いや使い方、効果」
- 日比谷花壇「窓の暑さ対策に!簾(すだれ)とよしずの効果と違い」
- スッキリ「夏に役立つ!「すだれ」と「よしず」の違い」
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