1月7日(火)~3月29日(日)の期間で開催されている『はいからモダン袴スタイル展 ―「女袴」の近代、そして現代 ―』です。
はいからモダン袴スタイル
今では女子大学生の卒業式のスタイルとして定着している女性の袴姿。宮中の装束に由来し、明治~昭和初期、およそ100年前には女学生の通学服として時代を象徴する装いであった袴は、現代においても魅力を放ち続けています。
しかし、女性の袴が認められるまでには紆余曲折の歴史があったそうです。また、袴は女学生だけでなくむしろより長く「働く女性」の装いでもあったことからは、ジェンダーレスで活動的な衣服としての側面もうかがえます。


本展では、和装から洋装へ移り行くはざまの短い期間に花開いた袴姿を、竹久夢二や高畠華宵が描いた絵、当時の雑誌、写真などの資料、さらに袴実物もまじえて展示し、その魅力や意義に迫ります。

雲動いて山高く霧晴れて谷深し 竹久夢二

テニス 竹久夢二
大正ロマンのモダンデザインの魅力を知るアート展として楽しむこともできるでしょうし、大正~昭和初期の生活史を知る機会にもなるでしょう。和装スタイリングのヒントになるようなデザインも楽しめるかもしれませんね。

春の丘 高畠華宵

落葉の帰り路 高畠華宵
展覧会『はいからモダン袴スタイル展 ―「女袴」の近代、そして現代 ―』は、1月7日(火)~3月29日(日)の期間、東京都文京区・竹久夢二美術館で開催中です。
はいからモダン袴スタイル展 ―「女袴」の近代、そして現代 ―竹久夢二美術館
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