今回は、武田信玄の豊富な財産、そして隠された埋蔵金について簡単に紹介します。
■なぜ埋蔵する必要があったのか、埋蔵金とは
戦国時代では、国が取られても命までとられると言うこと少なかったのだとか。
たとえ落ち延びたとしても、再起するには兵を養う食料、武器などに掛かる大金が必要でした。そこで、落ち延びたときに再起できるよう隠した軍資金のことを埋蔵金と呼ぶのです。
■武田信玄の財産
風林火山の旗印を掲げ、戦国最強として恐れられていた武田信玄。そんな、武田信玄率いる武田軍団を支えていたのが「金山」でした。
信玄は「黒川金山」や「梅ヶ島金山」など多くの金山を保有しており、「金山衆」と呼ばれる鉱山師達を雇って大量の金を産出していたのです。
また、1570年~1573年頃、武田信玄が津具金山を発見して24万両分の金を採掘。24万両は現在の日本円で、約240億円に相当すると言われています。
金山から採掘した金をうまく売買することで軍資金を得た信玄。その豊富な軍資金を利用して、戦国一と呼ばれる騎馬軍団を作り上げたことで、信濃・駿河などを次々と手中に収めていったのです。
■武田信玄の埋蔵金伝説

豊富な資金と圧倒的な戦力を保持したことで、全国統一に最も近い武将の1人とも言われていた信玄でしたが、息子・勝頼の代で武田家は滅んでしまいました。
そんな武田家の財産は滅亡前に埋蔵されたと言う伝説があり、その埋蔵金の隠し場所とされているのが甲州市の鶏冠山や諏訪湖と言われています。
しかし、発見されたお宝が武田信玄の埋蔵金なのでは?と噂される一方で、家臣の勝沼氏の隠し財産ではないのかという説もあります。
武田信玄の埋蔵金は、数百年以上経つ現代でもまだ見つかっていません。
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