■立行司不在の2018年初場所!

大相撲の2018年初場所は、立行司・木村庄之助が空位、式守伊之助が不祥事による出場停止により「立行司不在」となりました。これにより、立行司に次ぐ地位である三役格の式守勘太夫が結びの一番と結び前の一番の取り組みを裁くという事態になりました。


最近では2015年九州場所で、式守伊之助が2場所で3度の行司差し違いによる処分として8日目から10日目までの3日間の出場停止処分、その後の2017年5月場所では同じ式守伊之助が咽頭炎の悪化により休場して、木村庄之助が空位だったために立行司が不在となっています。

さて、行司の横綱格である立行司が不在というのは異例の事態ですが、相撲の本場所ではこれ以外にも、行司がいない!という珍ハプニングが起こったことがありました。

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■会場騒然!土俵入りに「行司がいない!」

十両・幕内の力士は本場所中、取り組みの前に「土俵入り」を行います。この時先頭に立って仕切るのも行司の役目のひとつです。

ところが2014年5月場所6日目、東方の幕内土俵入りの先頭に行司がいない!という珍事件が起こり、場内は一時騒然、裏方までてんやわんやの騒ぎとなりました。

拍子木の音だけが規則正しく鳴り響く中「行司さんがいないぞ」「どうしたどうした?」という妙な空気が、力士たちの間にも流れ始めていました。

そして裏方では、その後の横綱土俵入りを仕切るために控えていた立行司・式守伊之助が行司控室に向かい

「誰もいないのか!?」

結局この日は、先に西方の土俵入りを仕切った行司・木村恵之助が、急遽裏を走って移動して東方も仕切ることとなり、土俵入りは無事に進められました。

どうしてこうなった?行司さんがいない!大相撲の行司のハプニングと珍トラブル


■どうしてこうなった!?

拍子木を打っていた呼び出しの旭(あきら)さんが「血が逆流しました」と振り返るこの珍事件、東方の先導を務めるはずだった式守錦太夫が日にちを間違えていたことが原因で起こってしまったようです。

ちなみにこの時、東西両方の土俵入りを仕切った行司・木村恵之助は、2014年11場所より三役格行事に昇進し、2016年5月場所からは木村容堂を襲名しています。

今後も頑張って頂きたいですね。

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