2019年に日本の企業が関わった合併・買収(M&A)の件数は、前年比6.2%増の4088件(速報ベース)で、3年連続で過去最高を更新した。
大手企業による独自技術を持つベンチャー企業の買収や、後継者難に悩む中小企業に対する事業承継型の買収など、近年顕著になっている傾向がさらに活発化した。
M&Aの1件当たりの金額でトップは、アサヒグループホールディングスによる、豪州ビール最大手「カールトン&ユナイテッドブリュワリーズ」の買収。買収額は1兆2096億円だった。2位は、Zホールディングス(ヤフー持株会社) とLINE(ライン)の経営統合で、金額は1兆1806億円。
2019年のM&Aの中で高い注目を集めたヤフーよるZOZO買収(4009億円)は、金額別ランキングでは9位だった。
M&Aの総額は前年比38.5%減の18兆295億円。前年の2018年は、武田薬品工業による、アイルランドの医薬品大手、シャイアーの買収(6兆9694億円)などがあったことで、金額では過去最高を記録しており大幅ダウンとなった。
M&A件数は、2006年に2775件で当時の過去最高を記録。その後、リーマン・ショックなどの影響から5年連続で減少し11年には1687件となった。12年からは毎年増加を続け、17年に3050件となって以来3年連続で過去最高を更新している。
近年は大手によるベンチャー買収のほか、少子高齢化などによる後継者不在が深刻化するなか、中小企業間などで事業承継型M&Aが増加している。なかには発表されないケースや、仲介の会社などを通さないケースもあり、実態的にはさらに多い件数が成立していることも考えられるという。

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