9月16日に菅義偉内閣が発足したことにより、18日に副大臣と政務官の人事が決定した。新内閣の顔ぶれに注目が集まるなか、文部科学省の副大臣と政務官の初登庁が物議を醸している。

文科省の新たな副大臣は、高橋比奈子氏と田野瀬太道氏が就任。政務官には鰐淵洋子氏と三谷英弘氏が就任した。

朝日新聞デジタルによると、高橋氏と田野瀬氏の初登庁は18日22時前、鰐淵氏と三谷氏は23時前。職員100人以上が待機し、4名を花束で出迎えたという。さらに23時45分から始まった記者会見は、深夜まで及んだと報じている。

このことについて田野瀬氏は「今日中にやることで週明けから次の仕事に取り組むことができる」と説明したという。19日から始まる4連休を考慮したようだ。

いっぽう内閣人事局が今年6月に示した「働き方改革推進強化月間」の実施期間は、「7月から9月までの間で少なくとも1か月間」。

その目的は「限られた時間で効率良く高い成果を上げることにより、政策や行政サービスの質を向上させ、職員のワークライフバランスも実現させること」とも明記されている。

Twitterでは「文科省職員100人超」がトレンド入りし、非難の声が広がっている。

《省庁でまだこんな馬鹿げた事やってるのね。誰も喜ばない悪しき慣習》
《「働き方改革推進強化月間」とは笑わせる。

何の冗談だ(笑)》
《あきらかに改革すべきところだよな》

新たに行政改革担当大臣に就任した河野太郎氏も、この報道に反応を示した。同日にTwitterを更新し、《ヤメレ》と指摘。

河野氏といえば、16日22時50分頃から首相官邸で始まったリレー形式の閣僚会見にも苦言を呈していた。

全閣僚20人が順番に会見していくなか、河野氏は14番目。順番を待つ間、河野氏はTwitterで時間が押していることを“中継”していた。

ようやく深夜1時すぎに順番が回ってくると、「前例主義、既得権、権威主義の最たるものだと思いますので、こんなものさっさと止めたら良い」とバッサリ。さらに「霞ヶ関のブラックなところを是正しないと人材が集まらない」と、改革への意欲を見せていた。

その意欲を体現するかのように、河野氏は17日午後に自身のホームページで「行政改革目安箱(縦割り110番)」を開設。無駄な規制や、役所の非効率な縦割りなどの意見を受け付けた。

一部では個人情報の取り扱いを懸念する声あったが、わずか1日で4000件以上もの意見が集中。一時停止する事態となった。

新内閣発足直後から浮き彫りになった“悪しき慣習”。

改革に意欲的な河野氏に、期待の声が寄せられている。

《大臣がしっかりこういう風に言ってくれるようになった。いい時代になりつつある》
《無駄なことはどんどんやめて欲しいですね! 河野大臣期待してます!》
《河野大臣の手腕にとても期待したいと思います》

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