
「机に飛び乗ったり、ターンしたり。喜々として踊るシーンでの“ほとばしる肉体”が見せ場です!」
20世紀初頭に米国で起きた冤罪事件を題材にした社会派ミュージカル『パレード』(’21年1月15~31日、東京芸術劇場プレイハウスにて公演。2月以降、大阪、愛知、富山でも順次公演)。4年ぶりの再演が決まった本作で、武田真治(47)は一方的な記事で世間をあおる新聞記者・クレイグを演じる。
「4年前は後半に向かってどんどんお客さんが入って、後半は連日立ち見の大盛況でしたね! ただ、当時、この作品の演出に対して、批判的な声もあった。演劇こそ窮屈にならず、自由じゃなきゃいけないのに! って話をみんなでして別れたのを覚えています」(武田・以下同)
現場では、やはり筋トレを欠かさず行っていたという。
「ストレートプレイの演出家である森(新太郎)さんが、人間の陰りや憂いを表現したい方で。稽古場の隅でパンプアップして、やる気満々で演じていたら『その時点で違う!』って叱られました(笑)。でも、本番を迎えるころにはミュージカルにおいては躍動する肉体も1つの見せ場なんだって認めてくれて、『今日も腹筋頑張ってください』って言ってくれました」
最近は、『筋肉体操』で再ブレーク。バラエティ番組への考え方も変化した。
「無差別級異種格闘技戦みたいなのが、バラエティの現場。演出されたことよりも、もっと深く理解して立ち回らないと……ってレギュラーでやっていたときは難しく考えていたんですけど、今こうやってゲストであちこち参加させていただいてみて、周りを信じて開放的に振る舞えるようになりましたね」