「若いころは運動なんてしたことなかったのよ。戦争中のバケツリレーくらいだったかしら(笑)」
そう元気に話すのは、タキミカさんこと瀧島未香さん。
90歳と思えないその姿勢や滑舌のよさにはスタッフ一同から驚きの声が。朝3時半起床、1時間ウオーキング、1時間ランニング、30分後ろ向きに歩くというのがいつもの日課。現在、レッスンはオンラインで行っている。
「時間があるとストレッチや筋トレをしているので、自宅でゴロゴロすることもないんです」(タキミカさん・以下同)
元気の秘密は食事にも。
「納豆などの発酵食品、魚か肉、野菜を朝晩に取って、昼食は、午後の運動時に体が重くならないよう、バナナとヤクルトだけですね」
毎年受けている健康診断の結果は良好で、ここ何年も通院はせず、歯もすべて自分の歯だという。
また、昨今のコロナ禍で、より一層健康に気を使っているそう。
「今は外出はランニングや買い物くらい。買うものをメモに書いて、最短時間で済ませています」
さらに、1日3回体温を測り、マスクをして寝るという徹底ぶりだ。
そんなタキミカさんに今後の抱負を聞いてみると……。
「47都道府県を回ってタキミカ体操を伝えて、みんなを元気にしたいです」
タキミカさんの朝晩1分でできる代謝向上&安眠効果の体操は次のとおり。
■代謝向上! 朝のスカイダイビング体操
背面と体幹のすべての筋肉にスイッチを入れ、代謝を向上させることにより免疫力をアップ。
【1】うつぶせになり両手両足を伸ばす
足は広げられる最大限まで開き、手は肩の真横に伸ばして肩甲骨を寄せるようにする。おへそを引っ込めるように、おなかに力を入れる。
【2】おなかに力を入れて手足を上げる
手足を上がるところまで持ち上げて5秒キープ。呼吸は自然に行って大丈夫。【1】にゆっくりと戻り、【1】~【2】を1分ほど繰り返す。
手足はできるだけ曲げないように伸ばし、肩甲骨を寄せることを意識して。
■安眠効果♪ 夜のクジャク体操
就寝前は副交感神経を優位にさせ、自律神経のリズムを整え全身をリラックス。
【1】あおむけに寝て膝を曲げる
肩甲骨あたりに丸めたタオルを入れて、あおむけに。手の甲を床につけて脇を少し開き、足は腰幅くらいに開く。
【2】手の甲をつけた状態で腕を上げる
手を床につけたまま横から上にスライドさせていく。
胸部を開くようにして反動はつけずにゆっくりと。深呼吸するようなイメージで。
「何歳になっても諦めなくて大丈夫。少しずつでもいいので運動をしてみませんか? 効果を実感するとやる気がわきますよ。できる範囲でいいのです。頑張りましょう。パワーエイジングです!」
「女性自身」2021年2月16日号 掲載