桜舞い散る、学習院大学の正門。晴れやかな表情を浮かべキャンパスへと入っていく学生たち。
4月3日、学習院大学では、昨年入学した学生のために1年遅れの入学式が開催された。昨年の4月は感染拡大のまっただなかであり、入学式は中止になってしまった。1年前から同級生と喜びを分かち合うことを心待ちにされていたはずだが、愛子さまはオンラインでの出席を選択されたのだ。
「両陛下もまだワクチンは接種されておらず、万が一にも両陛下に感染させるわけにはいきません。愛子さまはご友人たちに会いたい気持ちを抑えて、感染拡大の防止を徹底されているのです。また、新2年生のための入学式を行っていない大学もあります。そういった学生たちの気持ちを考えれば、愛子さまもご自身だけが式に出席するわけにはいかないというご判断があったのでしょう。あくまでも“国民とともに”が天皇家のご姿勢なのです」(宮内庁関係者)
愛子さまは入学後、たった一度しかキャンパスを訪れていない。昨年10月のガイダンスに出席されたきりだ。今後は少人数での対面授業が再開されるが、愛子さまの登校は最小限にとどめられそうだ。
新年度にあたって、愛子さまについて気になるニュースがあった。
《愛子さまのティアラ 予算つかず》
今年12月、愛子さまは成人を迎えられる。女性皇族は成人するにあたって、宮中晩餐会など公式の場で着けるティアラを制作することになっている。
ところが、今年度の予算には愛子さまのティアラの制作費が計上されていないというのだ。ティアラの制作費はこれまで、どのように支出されてきたのか。宮内庁OBに話を聞いた。
「前例をみると、平成元年に成人された黒田清子さんまではお手元金である内廷費や皇族費からティアラの制作費が支出されています。しかし、三笠宮家の彬子女王殿下よりあとに成人された女性皇族のティアラは、すべて公費である宮廷費から支出されています。宮廷費で賄われるようになった背景には、ティアラを着けて正装するのはご公務のときに限られる、皇族費から出すには高価すぎるといった事情があります」
■眞子さまは5点セットで2,856万円
ちなみに、眞子さまのティアラは指名競争入札で和光が落札。ネックレスなどを含む宝飾品5点セットで2,856万円だった。
佳子さまが成人される際は5社の企画コンペによる公募入札が行われ、ミキモトが宝飾品一式を2,793万円で制作した。
元宮内庁職員で皇室ジャーナリストの山下晋司さんによると、
「お手元金でお作りになったものは私物ですが、公費で作ったものは国有物品ですから、皇族でいらっしゃる間だけお使いいただき、ご結婚などで皇籍離脱の際には国に戻していただくことになります」
皇室ジャーナリストの渡邉みどりさんは、予算が計上されなかった背景には、天皇家のお考えがあると語る。
「今はコロナ禍ですから、できるだけ華美なものにお金を使わないというお考えがあるのでしょう。
たいへん高価なティアラだが、予算に計上されていない以上、天皇家の“生活費”から捻出されるか、これまでに作られたティアラを引き継がれることになる。天皇陛下と雅子さまは公費の支出を避けられたのだ。
「女性自身」2021年4月20日号 掲載