ダウンタウン松本人志(60)が芸能活動休止を発表してから、はやくも二カ月が経ぎた。

休止前はピンとコンビ合わせて7本のレギュラー番組を抱えていたが、2月19日放送の『クレイジージャーニー』(TBS系)を最後にすべての番組出演から姿を消している。

80年代後半に大ブレイクして以降、約40年近くにわたって“お笑い界のカリスマ”として勢い衰えることなくトップに君臨し続けた松本。それだけに、松本不在の影響もかつてないもので、活動休止が発表されると、SNS上からは「もうテレビは見ない」「面白い番組がなくなった」と、落胆する視聴者が相次いだ。

唯一無二のワードセンスや存在感でバラエティ番組を牽引してきた松本だが、不在によって最もダメージを受けている番組は一体どれか。そこで本誌は、20代以上の男女500人を対象に、松本のレギュラー番組のなかで不在によって「つまらなくなった」と思う番組を調査した。

3位に選ばれたのは、『人志松本の酒のツマミになる話』(フジテレビ系)

元々は『ダウンタウンなう』内での特別番組だったものが、番組終了をきっかけに独立する形に。『人志松本のすべらない話』のセットを借りる形で収録が行われており、“酒のツマミになるような話なら何をしゃべってもOK”というルールのもと、ゲストが好きなお酒を飲みながらトークを展開する番組だ。

そんな自由度の高い内容だけに、“仕切り役”である松本の存在はかなり大きかったようで「まっちゃんのツッコミがあって成り立ってたと感じるから」「松本さんのツッコミがあってこその面白さがなくなってしまったから、喪失感に近いものを感じる」「内容は変わらないのに、松本人志さんがいないだけでおもしろくなくなったから」と嘆く声が多く上がっていた。

また、松本不在後は千鳥の大悟(43)が後任をつとめ、番組名も『酒のツマミになる話』に変更された。だが、もとは松本の裁量が大きい番組だっただけに「すべらない話時代から番組の企画やMCを松本人志さんが務めてきた番組であるので、松本さんじゃない千鳥の大吾さんが仕切っているとやはり慣れてなさがびんびんに伝わってきてしまい、番組としての違和感は避けがたいように感じられる」「番組が締まらない気がする」と、松本のカラーが強い番組だけに違和感を抱く人もいるようだ。

つづいて、2位に選ばれたのは『探偵!ナイトスクープ』(ABC・テレビ朝日系)。

スタジオを探偵事務所に見立て、一般視聴者からの依頼に”探偵”扮する出演者が解決するという、いわずと知れた人気長寿番組だ。初代局長を上岡龍太郎さん(享年81)が務め、二代目の西田敏行(76)に続き、松本は三代目局長となる。

今のところ固定の代役は立てられておらず、間寛平(74)やカンニングの竹山隆範(52)などが臨時局長を務めている。VTR視聴が主でありトークの場面が多い番組ではないが、視聴者参加型の番組ということもあり「安心感がなくなった」「代理の所長のコメントが面白くないから」と、ほどよくエッジの効いた松本のコメントを待ち望む声は多かった。

また、朝日放送テレビのスタジオがある大阪で収録されており、関西を中心に人気がある番組ということもあるからか、「やっぱり局長がいないと楽しくない」「番組全体に華がないから」と松本に強い思い入れがある視聴者も多いようだ。

そして、1位に選ばれたのは『水曜日のダウンタウン』(TBSテレビ系)。

出演者が自ら提唱するさまざまな“説”を持ち寄り、それを検証したVTRを紹介する番組。元々はダウンタウン二人でMCをつとめており、松本の活動休止後は浜田雅功(60)のみで進行しているが、一回の放送での出演者が5~6人程度と少なめなこともあり「いないと違和感がある」と松本の不在がより際立つようだ。

また、登場する芸人によって持ち寄る“説”の内容が多岐にわたり、松本はこれまでも鋭い角度からの名ツッコミで番組を盛り上げてきたこともあって、「松本さんのVTRに対する的確なコメントが聞きたいです」「出演者とのユーモアのある掛け合いがなくなった。面白くない」「スタジオの空気感や会話のテンポがおかしい。説もぐだぐだになっている」と、松本がいなくなって“つまらなくなった”と感じる視聴者は多いようだ。

他の番組宛ての意見でも「どこか盛り上がりに欠ける」「なんとなく締まりがない」と、松本の不在を嘆く声が多く寄せられていた。果たして、復帰する日はーー。