バラエティ番組にも大きな変化があったテレビ各局の春の番組改編。視聴者の心を掴むべく、“番組の顔”となるMCは人気芸人たちが顔を揃えた。

4月から新たにスタートする『世界頂(いただき)グルメ』(日本テレビ系)はハライチがMCを務め、『世の中なんでもHOWマッチ いくらかわかる金(かね)?』(TBS系)でもハライチ・澤部佑(37)がMCに。

フジテレビでは木曜日に『ミュージックジェネレーション』や『街グルメをマジ探索!かまいまち』がスタートし、さまぁ~ずかまいたちに新たなレギュラー番組が加わった。バラエティ以外でも’16年4月に終了したスポーツニュース番組『すぽると!』が、千鳥をMCに迎えて復活する。

特番がレギュラー化した番組も多いが、いまやあらゆるジャンルで起用されているお笑い芸人。毎日見ても飽きないくらい好感度の高い芸人もいれば、そうでない芸人もいるだろう。

そこで本誌は、「テレビで見たい/テレビで見たくない」と思われている男性芸人について調査を実施。

M Dataが公表したTV番組出演数が多い男性芸人トップ20を対象に、20歳~60歳の男女500人に聞いた。本稿では「テレビで見たくない男性芸人」の調査結果を紹介する。

まず3位は、かまいたち・山内健司(43)。

コンビでは’17年に「キングオブコント」の王者に輝き、漫才でも同年から3年連続で「M-1グランプリ」に決勝進出した実力派だ。東京に進出したのは’18年だが、現在はレギュラー番組を10本以上抱えるなど、勢いは増すばかり。

昨年12月に「M Data」が発表した「2023年TV番組出演ランキング」でも、山内の番組出演回数は486回。

相方の濱家隆一(40)を抑えて、7位にランクインした。

テレビでの露出が増えている山内だが、発言が炎上することもしばしば。’22年4月には“エレベーター待ちの女性に報復しようとした”と驚きのエピソードを披露し、批判が殺到。今年2月にも薬剤師を軽視するような発言をし、番組側が謝罪コメントを出す事態となった。“偏屈”とも言えるクセの強いキャラクターに、アンケートでは「悪口が多いような気がする」「毒舌過ぎる」「でかい態度」と言動を不快に感じている人が目立った。

そして2位は、有吉弘行(49)。

「テレビで見たい男性芸人ランキング」でも2位だったが、露出が多いゆえに人気も二分しているようだ。

’90年代後半を一世風靡したお笑いコンビ・猿岩石が解散後、ピン芸人に転身するも人気は低迷。だが’07年に『アメトーーク!』(テレビ朝日系)で品川祐(51)に「おしゃべりクソ野郎」とあだ名をつけたことが大きな反響を呼び、鋭い切れ味の毒舌キャラとして再ブレイクを果たした。

現在は月曜~日曜までゴールデン・プライム帯のレギュラー番組を持ち、昨年大みそかに行われた『第74回紅白歌合戦』では司会に抜擢されるなど大物芸人の地位を確立。しかしテレビで見る機会も多いだけに、アンケートでは「テレビで見飽きてしまった」「もう良いかなーと言う感じ」との声が目立った。

また、有吉の毒舌が苦手な人もいるようで、「人をおちょくるだけのようなパーソナリティが嫌い」「共演者に対する言葉違いがきついなと感じることがある」と指摘する声もあった。

残念ながら1位に選ばれてしまったのは、バイきんぐ小峠英二(47)。「テレビで見たい男性芸人ランキング」では1位に輝いたが、正反対の結果となってしまったのは人気芸人ゆえに視聴者の好みも分かれるからだろう。

『ヒューマングルメンタリー オモウマい店』(中京テレビ)や『小峠英二のなんて美だ!』(TOKYO MX)などのレギュラー番組もあるが、『水曜日のダウンタウン』(TBS系)や『酒のツマミになる話』(フジテレビ系)などへの単発出演も多い。

インパクトの強い“キレ芸”と人柄の良さを感じさせるリアクションで知名度を上げてきたが、「言葉づかいが悪い、コメントが投げやり」「『何て日だ!』と度々自分自身を愚痴るから」「芸風が好きじゃない」とキャラに対する不満が目立った。

またパンクロックや伝説のロックバンド・BLANKEY JET CITYに大きな影響を受けていることから、レザーのライダースジャケットを着ていることも多い。ロックカルチャーに対する造詣の深さが表れているが、アンケートでは「暑苦しい」「怖い」と近寄りがたい印象を抱いている人もいた。