今年秋、12年ぶりの新作映画が公開されると発表された、大人気刑事ドラマ『踊る大捜査線』(フジテレビ系)。YouTubeで公開された予告編では、織田裕二(56)演じる青島俊作と柳葉敏郎(63)演じる室井慎次の過去の名場面の数々が。
予告編のコメント欄には《10年ぶりに映画館いっちゃおっかな。こんなに心踊ったのは久しぶりです》《最高すぎて早く秋になってほしい》《映画楽しみにしてます》との声が続々と寄せられている。ファンの期待値はすでに高まっているようだ。
『踊る大捜査線』を筆頭に老若男女問わず、ドキドキハラハラの展開に魅了される刑事ドラマ。そこで今回、本誌は40~50代の男女300人を対象に刑事ドラマの中でも、「面白かった」と思う名作を調査した。
まず3位に選ばれたのは『相棒』(テレビ朝日系)だ。’02年から連続ドラマとしてスタートし、現在シーズン22までが制作されている超人気作の同作。水谷豊(71)演じる警視庁の特命係である刑事の杉下右京と、その相棒たちが数々の事件を解決していくというストーリーだ。また杉下の相棒役は寺脇康文(62)から始まり及川光博(54)、成宮寛貴(41)、反町隆史(50)と変遷し、現在は再び寺脇が務めている。
同作人気の要因は、杉下のキャラクターにあるようだ。いつも冷静沈着に難題を解決しながらも、どこかユーモラスな杉下についてアンケートでは《主人公が面白い》《右京さんの人柄が楽しい》《右京さんがかっこいいので》との声が。
息の長い同作だけに過去の登場キャラクターの再出演も見どころで、水谷は《こうやって“懐かしいメンバー”が出てくるのは『相棒』ならではですよね。これだけ長く続けてきたからできるんだなと思いました》(「テレ朝POST」’24.03.12)と語っている。これからも様々な事件やキャラクターの人間模様に期待したい。
続いて2位は『あぶない刑事』(日本テレビ系)。’86年にスタートした同作は舘ひろし(73)演じるタカこと鷹山敏樹と柴田恭兵(72)演じるユージこと大下勇次の破天荒な活躍を描いた刑事ドラマ。格闘戦シーンだけでなく、ファッショナブルな演出でも魅せる。また映画版も続々と制作されており、今年5月には第8作目となる『帰ってきた あぶない刑事』の公開を控えている。
サングラス姿がトレードマークのタカとユージ。ハードボイルドな見た目にも関わらずチャーミングな一面もあるため、アンケートでは《たかとゆうじの掛け合いが面白く、ふざけていると思ったら、アクションがかっこいいシーンが出てくるのでドキドキワクワクしながら見ていた》《役者はもちろんコミカルを織り交ぜていて面白かった》《主役二人の掛け合いが毎回笑えた》との声が。また《事件性と出演者のバランスが良い》《いかにも刑事ドラマと言う感じではなくコミカルな所がある所》とストーリーを讃える声も上がっていた。
舘は新作『帰ってきた あぶない刑事』の撮影時を回想し、《大変ですよ、やっぱりハアハア言いますし、走れと言われてもそんなには走れませんし。
そして、1位は『踊る大捜査線』だ。先述のように新作映画が秋に公開予定の同作。警視庁と警察署の関係性を軸にし、脱サラして警官になった青島を筆頭に個性豊かな刑事たちの“サラリーマン的な日常”を描くという群像劇だ。
’97年にスタートした『踊る大捜査線』はスペシャルドラマに加え、映画版も4作制作されている。なかでも’03年に公開された『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』は興行収入173.5億円を記録するほどの大ヒット作となった。
同作はキャラクターが好評のようで、《織田裕二がかっこよかった》《出ている俳優さん全員のキャラクターが良かった》《多くの個性あふれるキャラクターが魅力的で、毎回胸が熱くなるからです》との声が。さらに《刑事の熱意が伝わって、ストーリーもとても楽しめたから》《刑事ドラマになのにコミカルの部分もあり、泣ける部分もありよい》とストーリーに言及する声や、《刑事ドラマはあまり見ないですけどこれは全て真剣に見たので踊る大捜査一択でした》と絶賛する声も寄せられた。
『踊る大捜査線』の制作当初を回想し、織田は《プロデューサーの亀山(千広)さんが、今までにないドラマを作りたいって言ってたんです。ちょうどフジテレビが台場の新社屋に引っ越すときで、時代がガラッと変わる気がしました。というより、時代を変える気なんだって》(「GQ JAPAN」’12.12.19)と明かしている。