「今年の『24時間テレビ』は例年のような過度な演出やしつこい宣伝は避け、日テレのレギュラー番組に沿った企画がほとんど。すべてにおいて無難でしたね」

こう話すのは日本テレビ関係者。

8月31日から9月1日にかけて放送された『24時間テレビ』の局内での評判を語った。

78年に第1回が放送され、今年で47回目となった『24時間テレビ』。長い歴史を持つ番組だが、23年、日本テレビ系列の日本海テレビ経営戦略局局長が番組への寄付金などを着服していたことが明らかに。チャリティー番組の根幹を揺るがす大問題だが、今年も放送に至った。

「『24時間テレビ』の制作に携わるスタッフの間では、『今年は何をやっても叩かれる』という認識だったようです。そのため、“ダーツの旅”や『月曜から夜ふかし』『オモウマい店』など人気番組の企画を多く用意し、いやらしく見えない演出を心掛けていたといいます。放送中はSNSで批判コメントが寄せられることも想定したうえで、『放送中はSNSは気にしない』というスタンスだったと聞いています」(前出・日テレ関係者)

チャリティーマラソンランナー・やす子(26)がゴールしたシーンは25.4%という瞬間最高視聴率を記録するなど健闘はしつつも、視聴者から不評を買った出演者もいた。

くりぃむしちゅー上田晋也さん(54)です。羽鳥慎一アナ(53)と水卜麻美アナ(37)とともに総合司会という大役を務めましたが、X上では《全く笑えない》《見てて気分悪くなる》という厳しい声が続出していました。普段のバラエティ番組では軽妙なツッコミが評価されている上田さんですが、ときに真面目さも求められる『24時間テレビ』との相性は悪かったのかもしれません」(スポーツ紙記者)

パリ五輪の日テレスペシャルサポーターを務めた際にも、ハイテンションな中継が“うるさすぎる”と批判されていた上田。しかし日テレ局内での上田に対する評価は少し異なるようで……。

「上田さんを起用したのは、マツコ・デラックスさん(51)や有働由美子さん(55)と同じ事務所だというのが大きな理由のようです。

マツコさんは『月曜から夜ふかし』、有働さんは『with MUSIC』と、それぞれ日テレの番組に出演していますし、今後も日テレで活躍してほしいというのが局内での共通認識。そこで上田さんを起用し、事務所と日テレのつながりを強くしたいという思惑です。

ただ、今年の『24時間テレビ』は着服問題の逆風のなかでのことですから、“司会をやってもいい”という人は正直ほとんどいなかったはず。それでも上田さんは引き受けてくれましたし、放送中もやれることを全力でやってくれました。世間での評判は芳しくないようですが、局としては感謝しかありません」(前出・日テレ関係者)

大批判を浴びながら開幕し、閉幕後も何かと話題になった『24時間テレビ』だが、日テレとしては“及第点”だったようだ——。

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