9月16日、特別番組『今夜復活!8時だョ!全員集合 不適切だけど笑っちゃう!ドリフ伝説コントBEST20!』(TBS系)が放送された。

同番組は、’69年から’85年まで放送された伝説のお笑い番組『8時だョ!全員集合』の傑作コントをランキング形式で紹介。

いかりや長介さん(享年72)、仲本工事さん(享年81)、志村けんさん(享年70)、高木ブー(91)、加藤茶(81)らザ・ドリフターズがお茶の間に届けた、往年の爆笑コントやギャグを再び令和の時代に蘇らせた。

ドリフのお笑いは今から40年以上も前のものだが、視聴者は時を超えて楽しんだ様子。Xでは《小学生の頃に毎週見ていたドリフを、また見られて最高!》《現代にも通用するドリフの偉大さ》といった声が相次いでいる。そのいっぽうで、番組の編集に苦言を呈する人たちもーー。

というのも、今回の番組は『8時だョ!全員集合』第1回の公開収録が行われた、三鷹市公会堂にドリフ好き芸能人と親子500人が大集合。そして、みんなでドリフを見る様子を放映するという趣旨だった。

そのためドリフのお笑いだけでなく、カンニング竹山(53)やWEST.の桐山照史(35)、ニューヨーク、ぺこぱ、ゆうちゃみ(23)といった芸能人らがドリフのお笑いを見ている様子が常にワイプで映し出され、時には公会堂に集まった親子の顔もアップで映し出されることに。こうした演出にXでは《ワイプ邪魔》《ワイプあったのでそっとテレビ切りましたね》と辟易する声も上がっている。

視聴者の反感を買った演出はそれだけではない。たびたび挿入されるテロップやナレーションについても説明をしすぎており、「いらない!」と感じた視聴者は多いようだ。

例えば、「びしょ濡れコント」の映像を流す際には、コントの冒頭で「雨漏りの音を使ったリズムネタ」とのテロップが流れ、注目を促すナレーションが。また、教室を舞台にしたコントでは、教師役のいかりやさんが遅刻をした生徒にボールを投げられてからかわれるシーンで、志村さんがボウリングの球を投げようとする場面が。

その際、球を指した「ボウリングの球」と書かれたテロップが流れた。

さらに民宿を舞台にしたコントでは「ハプニングまで5」というテロップが流れ、1秒ごとにカウントダウンが始まることに。それから5秒後、加藤が押し入れの戸を閉めた瞬間に、家の端にあったトイレが倒れて、トイレの中にいた志村さんが転げ落ちるという“ハプニングのオチ”が。

また、全員集合の後継番組『加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ』についての企画では、「暗闇コント」が紹介されたが、その際に「演者は真っ暗闇の中にいる設定」とのテロップと「真っ暗闇で行われていると思ってお楽しみください」とのナレーションがなされた。

一部を切り取って編集する傑作選のため説明が必要であったり、“演出によってドリフの笑いをわかりやすく伝えたい”という番組側の意図があったのかもしれない。しかし、なかには説明過多と感じた視聴者もいる様子。Xでは、厳しい声がこう上がっている。

《TBSの地上波こんな時間に久し振りに見るけど、なんか酷い作りだよなあ。何でドリフのコントにいちいちテロップ入れたり、説明入れんの?野暮にも程がある》
《昨晩の全員集合特番をみて「テロップ」を入れた制作側の意図は?。オチを先に言っちゃってるし、みてて覚めました。ドリフの良いところは、直感的に理解できる笑いなんけどな。30年経って今の日本人はワイプ無しでは理解出来ないと思ったのかな》
《全部の流れで見られないからだと思うけど、いちいちこのコントの面白いところを先にネタバレして「〇〇に注目」とか萎える。

暗闇での演技とか昔はそんな注釈なくても理解できてたけど(まあ流れをカットしていきなり始まったからしかたないか)》
《ナレーションでご丁寧に前もって仕掛けをネタバレするの、何なんだろう。理解できないと視聴者をバカにしているのかな…》
《何もせずに流せばいいのに、変にテロップとかオチまでカウントダウンとか入れなければいいのにな。。》

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