8月10日、NHKは今年でデビュー45周年を迎えた松田聖子(63)を特集した番組『NHK MUSIC SPECIAL 松田聖子 マイ・ベスト・SEIKO』を視聴者からの大きな反響を受けて再放送した。
「6月5日に放送されたこの番組は放送後、再放送を望む声が多数あったため、今回の再放送が決定しました。
これは同局にとって大きな布石となった――。NHK関係者はこう話す。
「今年放送100年という節目を迎えたNHKは、放送中の連続テレビ小説『あんぱん』では松嶋菜々子さん、竹野内豊さん、妻夫木聡さんら豪華出演陣をそろえるなど“100年プロジェクト”が続々と進行中です。その締めくくりとして年末の風物詩である『紅白』で、ある企画が計画されているのです」
それは、本誌が6月に報じた中森明菜(60)と聖子の“奇跡のデュエット”計画。
「明菜さんにとって聖子さんは憧れの存在で、デビュー前から聖子さんの全シングルを買っていたそうです。“聖子さんの歌で歌えない曲はない”とも豪語していました。再始動した明菜さんが、最も共演したいのが聖子さんなのです」(音楽関係者)
聖子は前述の通り、デビュー45周年のメモリアルイヤー。6月4日にはベストアルバム『永遠のアイドル、永遠の青春、松田聖子。~45th Anniversary 究極オールタイムベスト~』を発売するなど、タイミングもピッタリだ。昭和を代表する二人の歌姫の共演が実現となれば、紅白の目玉となるビッグイベントになる――。
前出のNHK関係者は「聖子さんの紅白出場がようやく見えてきた感じですね」と胸をなでおろしているという。実は、聖子とNHKの関係性はここ数年、穏やかではなかった。
「聖子さんはこれまで24回の紅白出場を果たし、‘14年、’15年には2年連続の大トリを務めています。しかし、’21年12月に愛娘・神田沙也加さん(享年35)の訃報を受けて紅白を辞退して以降、4年連続で出場していません」(芸能関係者)
NHK側からは毎年オファーがあったようなのだが、
「聖子さんがすべて拒否したとか……。どうやら彼女とNHKとの間に“溝”が生まれてしまったようなんです。その原因のひとつに、’22年の紅白で組まれた“ある企画”が関係していると囁かれています」(前出・芸能関係者)
それは、木村拓哉(52)の妻・工藤静香(55)と長女でフルート奏者のCocomi(24)の“母娘”共演だという。
「紅白に24年ぶりの出演となった工藤さんは35周年スペシャルメドレーとして『嵐の素顔』『黄砂に吹かれ』を熱唱しました。その際、Cocomiさんも登場してフルートを演奏。顔を見合わせて息を合わす場面もあり、微笑ましい母娘共演を見せました」(前出・スポーツ紙記者)
だが、この演出が聖子の反感を買ってしまったという。
「“母娘”演出は、聖子さんにとっては亡くなった沙也加さんをどうしたって思い出させてしまうものです。当時は訃報からまだ1年。NHKがこの演出が組まれた紅白に聖子さんを出演させようとしたことが気に入らなかったようです。“デリカシーがない”と思ったのかもしれませんね……」(前出・芸能記者、以下同)
NHKと聖子の“雪解け”が見え始めたのは、今年に入ってからだという。
「『NHK MUSIC SPECIAL 松田聖子 マイ・ベスト・SEIKO』への出演が大きかった。
例年通りであれば、紅白の出場歌手が発表されるのはあと数カ月後。その中に“松田聖子”の名前はあるのか――。