8月17日放送の『おしゃれクリップ』(日本テレビ系)で、サッカー元日本代表・松井大輔(44)との離婚を初公表した加藤ローサ(40)。番組には松井もVTRでコメントを寄せたが、2人が語った心境の“温度差”が注目を集めている。

’11年6月に結婚し、同年12月に長男、’14年2月には次男が誕生した2人。番組では離婚後も一緒に暮らしていることが明かされたが、その理由について加藤は「2人の共通の思いで、お父さんとお母さんの役割は果たしたい」と説明。だが「永久的に一緒に住むことはないと思う」とも明言していた。

いっぽうの松井は「紙(離婚届)の問題だけだと思う」「自分としてはこれからも変わらない」と、婚姻時とは変わらない関係であることを強調。

MCの山崎育三郎(39)から「何も生活が変わらないのに、紙上で離婚したのはなぜ?」と問われると、加藤は「彼は自分の好きなことだけを追いかけてるタイプなので、変わらないんですね」とコメント。「やっぱり籍が入ってるのと入ってないとでは、私の気持ちがけっこう変わって。“良い妻でいなきゃ”と思っちゃって」と、家庭内での役割に囚われてしまうことを説明していた。

「もともとローサさんに結婚願望はなかったそうですが、松井さんの猛烈なアタックに折れるかたちで結婚。ローサさんは芸能活動を休業し、松井さんが活動するフランスに渡りました。ですが、最初に住んでいたフランスの田舎町では、露骨な人種差別を受けたこともあったそうです。それでも夫を支え続けたローサさんは、松井さんのチーム移籍に伴ってブルガリアやポーランドにも帯同。不慣れな海外で妊娠や出産を経験しながら、家族のために尽くしてきました」(芸能関係者)

番組では離婚したことで「力が抜けた」「そもそも妻じゃない、頑張らなくていい」と考えの変化を語っていた加藤だが、我が道を行く松井との暮らしは“忍耐”の連続だったようだ。

今年1月に配信された「STORYweb」のインタビュー記事では、松井の性格について赤裸々に語っていた。

日本とフランスで遠距離恋愛をしていた際はSkypeを24時間つなげるなど、まるで同棲をしているかのような感覚になったという加藤。しかし松井は日本に帰国すると“音信不通”になってしまうといい、《日本に帰ってくるとめっちゃ遊ぶ。こんな扱いしてくる人、ダメでしょう?お腹に大切な命が宿ったとき、私は1人で育てようと思っていたんです》と振り返っていた。

この他にも、松井の素行について次のように明かしていた。

《お菓子を袋ごとテーブルの上に置いておくと、「誰だこんなところに食べ物置いたのは」と怒りながらムシャムシャ食べているんです!止まらないから速攻片付けないといけない(笑)。食べ物が目の前にあると全部食べてしまうし、早食いですし》

《一緒に暮らすのはまあまあ大変でしたね。自分中心だから。”夢の国”とか遊園地も絶対無理で、長時間並んでいられないですし、人が多いところに行って何が楽しいんだって言ってますしね。彼が行きたいところにしか行けませんし、子どものためにとかは頭の中にはなさそうです》

これらのエピソードからは、加藤が元夫の“俺様ぶり”に頭を悩ませていたことが窺える。だが加藤の苦労はそれだけではなく、異国の地での出産育児も過酷だったようだ。

「ローサさんが長男を出産したのは、フランスでした。

初めての出産に対する不安だけでなく、フランス語も話せなかったことから大変苦労したそうです。’22年9月に公開されたテレ朝のインタビュー記事では、出産後に『母乳が一滴も出なかった』と明かしていました。

しかし、フランスでは母乳育児が推奨されているためか、入院先の病院からはミルクを提供してもらえなかったそう。加藤さんは泣き続ける赤ちゃんのためにナースコールで助けを求めるも、看護師が自分の小指を赤ちゃんの口に突っ込んで泣き止ませようとするなど、日本では考えられない対応を受けたといいます。

加藤さんが泣きながら日本語で怒ったところ、すぐにミルクを提供してくれたそうですが、日本との常識や文化の違いに驚いたといいます。次男を妊娠中だったポーランドでも身近に相談できる人がおらず、現在のようにスマホで何でも調べられる時代でもなかったため、精神的な負担が大きかったようです。帰国して日本で次男を出産してからは、ワンオペで育児をしながらも周りに頼れる人ができたと喜んでいました」(前出・芸能関係者)

夫との“従属生活”のなかで、いくつもの試練を乗り越えてきた加藤。その経験はきっと女優業に活かされるはずだ。

編集部おすすめ