「9月1日に三重県庁が報道陣に配布した資料を読んで、驚きました。悠仁さまは8日の伊勢神宮へ成年式のご奉告のため、前日の7日に三重県にお成りになったのですが、宿泊施設が“変更”されていたのです」
そう語るのは皇室担当記者。
「ご日程については、《9月7日(日)午後 内宮行在所 御着》《9月8日(月)午前 内宮行在所 御発》などと記載されていました。また報道陣が利用するバスの運行表にも《〈お泊所〉内宮行在所》との記載があったのです。
そのため報道関係者や宮内庁関係者の間では、“悠仁さまは伊勢神宮で内宮行在所に宿泊されるのか”と、話題になっていました」
伊勢神宮の内宮にある行在所は、天皇皇后両陛下や皇太子ご夫妻しか宿泊できない慣例となっている。前出の皇室担当記者が続ける。
「’22年には秋篠宮ご夫妻が初めて宿泊されていますが、皇嗣ご夫妻というお立場でした。 悠仁さまのご身位で宿泊されることは前例がなく、宮内庁内でも話題になったわけですが、“さすがに特別待遇すぎるのではないか”と、強く反発する声も上がっていました」
だが冒頭のように9月1日に配布された資料には《〈お泊所〉内宮斎館》と記載されていたのだ。内宮斎館は、行在所に隣接する施設で、一般の皇族も利用している。なぜ変更されたのか? 本誌が三重県庁に取材すると、担当者は次のように語った。
「8月12日に配布した資料のご日程については、宮内庁から宮内記者会に対して発表されたものをもとに記載しています。
内宮行在所と書かれているのは、どこの車寄せにお車が着かれるのかということで、内宮行在所に御着となっております。
9月1日配布の資料は、取材の便宜を図る目的ですので、より詳細に書いており、寝泊まりされる場所ということで内宮斎館と記載しております。
また宮内庁総務課報道室は次のように回答した。
《宮内庁及び当初の三重県の発表資料では悠仁親王殿下のお車での御着発場所として「内宮行在所」を記載しており、今回の三重県の報道機関向け資料では悠仁親王殿下がお泊りになる場所として「内宮斎館」を記載しているものと思われます》
だが宮内庁関係者によれば、
「少なくとも報道バスの運行表には《〈お泊所〉内宮行在所》とはっきり記載されていたわけですが、お車が発着する場所を“お泊所”として資料に記載していたというのは、理解に苦しみますね。三重県庁によれば、宮内庁の発表をもとに資料を作成したとのことですから、もともとの発表にミスがあったのか、それとも反発が予想以上に激しかったので変更せざるをえなかったのか……。
なんにせよ、慶事のスケジュールが思わぬ形で注目され、資料の記載の変更を余儀なくされたのは、紀子さまにとって苦渋でいらしたことでしょう」