《おはようございます。
先ほど、議長室を訪問しまして市議会の解散の通知を致しました。
10時半からの発表を控えて報道陣が集まっております。
伊東市政の改革と刷新の為、そして地域を守る為に引き続き全力で尽くして参ります。》
10日、自身のXに投稿したのは、静岡県伊東市の田久保真紀市長(55)。1日に市議会で全会一致による不信任決議が可決され、10日以内に辞職か失職、または議会解散の選択を迫られることとなっていたが、議会解散の道を選んだ。
今回の発端は“学歴詐称”問題。6月に田久保氏が“東洋大学法学部卒業”と市の広報誌で掲載していた内容が、“虚偽だ”と指摘する告発が波紋を呼んだ。その後も騒動は解決せず、8月の市議会の特別委員会でも“告発後に大学側に確認して初めて除籍と知った”と従来通りの説明をするにとどまり、騒動は収まる気配を見せないままだった。
そんななか冒頭のコメントが“ある写真”とともにポストされていたのだがーー。
「黒のジャケットに身を包んだ、田久保市長の“自撮り”と思われる写真です。市長はたびたび、アプリで加工したと思われる“自撮り写真”を投稿していたことで知られていました。
最近では今月6日にも、台風15号の突風被害を報告した際、《現在、伊東市では災害廃棄物の受け入れを行っております》と周知しながら、なぜか被害状況の写真とともに作業着姿の”自撮り写真”が投稿されていました。コメント欄では《自撮りいる?》《自撮りアップ出来るなら卒業証書も写真撮って投稿すればいいのに。
“代名詞”ともいえる自撮り写真を添付しての議会解散報告には、やはりSNSでは疑問の声が噴出。
《マジですごいな。議会の解散、その発信に自撮りで報告、はっきりとは言わないからどういう気持ちや考え方なのかわからないけど逆に尊敬するよ。》
《また加工アプリで自撮り。ちょっと普通じゃ考えられない》
《良い悪いは別にして、この人のメンタルの強さは尋常じゃないな。どうしてこんなに強くなれる?》
《秘書とかにしっかりした写真を撮ってもらったほうが印象いいのでは》
(すべて原文ママ)
コメントでは“自撮り”への反応に混じり、“そもそも議会を解散する必要があったのか”といった意見も見られていた。前出の地方紙記者もこう語る。
「9日には伊東市の議長らが“田久保氏から見せられた卒業証書が偽物”として、偽造有印私文書行使容疑で県警伊東署に告発状を提出していました。田久保氏が自らの市長辞職による再選挙ではなく、解散を選んだのは“劣勢”の状況を打破する思いがあったのかもしれません。しかし、自らの疑惑を晴らさないまま、疑惑を追及してきた議会を解散して《伊東市政の改革と刷新の為》を“大義名分”とするのは、違和感がありますよね」(前出・地方紙記者)
この選択を、市民はどう判断するだろうか。