「球場以外でもいろんな人に支えてもらっているので感謝したい」

9月26日(日本時間、以下同)、ドジャースの大谷翔平選手(31)は54号ホームランを放ち、4年連続の地区優勝に花を添えた。2年連続となる世界一へ前進した大谷だが、1週間前に衝撃的な発表が。

ドジャース一筋18年で名投手に贈られるサイ・ヤング賞に3回輝いたレジェンド・カーショー投手(37)が今季限りで現役を引退することになったのだ。

『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2025』の著者でスポーツライターの成那智さんは言う。

「ドジャース愛にあふれた彼はチームメートをとても大事にすることでも知れ、長年バッテリーを組んでいたエリス捕手が球団から解雇を言い渡されたときに、彼が掛け合って球団側に撤回させたという逸話があるほどです」

カーショー投手は高校時代から交際していたエレン夫人(37)と22歳で結婚。男児3人、女児1人の4児の母となり、現在は第5子妊娠中のエレン夫人もドジャースで重責を担っている。

「夫人会のリーダーとして選手の妻たちを支えています。具体的な活動とてはチャリティ活動の中心メンバーとして、小児病院、児童養護施設を訪問して絵本の読み聞かせや、高齢者施設や福祉施設、ピンクリボン運動などへの支援募金活動などがあります。

また、球団スタッフの誕生日や妊娠した選手の妻たちをお祝いするベビーシャワーなどのイベントを主催。始球式などの球団行事にも駆り出されます。夫人会リーダーはさまざまなまとめ役を務めているのです」(前出・友成さん)

しかし、カーショー選手の引退により、尽力してきた女帝・エレン夫人も夫人会から退くことに。誰が彼女の後任となるのか――。

「伝統的にはチームの中心人物の奥さんが夫人会のリーダーを務めるといわれています。

また、社会貢献に意欲的な姿勢も必要です。

カーショー夫妻は新婚旅行で訪れたアフリカ・ザンビアで孤児・ホープちゃんと出会い、それを機に’11年、慈善活動団体を設立。エレンさんはその中心となって、恵まれない子供たちのために奉仕活動をおこない、今まで調達できた資金は2千300万ドル(約33億円)を超えているとか。そんなエレンさんが大きな期待を寄せているのが真美子さんだというのです」(前出・友成さん)

■夫人会メンバーとの広告共演依頼が……

エレン夫人は昨年、夫人会に加わった真美子さんと接するうちに好感を抱くようになったという。

「“夫人会での所作が丁寧で上品”と絶賛していたと聞きました。子供たち接する真摯な姿にも共感を覚えたようです。

今年初め、選手の妻たちには球団から昨季のワールシリーズ制覇を記念する『ハッピー・ジュエラーズ社』のカスタムメイドの指輪が記念として贈られました。このやりとりはエレンさんが中心となって動いていたはずです。

実は公開された彼女たちの指輪写真のいちばん前にエレンさんと真美子さんの指輪が並んでいました。このときからすでにリーダーの継承を考えていたのではないでしょうか」(前出・友成さん)

さらに今季の開幕戦が日本となったことも、真美子さんへの信頼を厚くする結果になったようだ。

「妊娠中の真美子さんは日本に来られませんでしたが、その代わりドジャースの来日チャーター機内で夫人会のメンバーが快適に過ごせるように『ハローキティ』グッズや日本のお菓子を贈りました。さらに英語で《物理的にはそこに行けないけど、心は間違いく一緒にいます。日本が特別な国になってくれますように》といったメッセージを添えた心遣いにエレンさんはとても感心したといいます」(前出・友成さん)

だが、真美子さんはエレン夫人からの“後継指名”に懊悩しているようだ。

球界関係者は言う。

「真美子さんは出産後、レッドカーペットには参加しましたが、夫人会のイベントには出席していません。その大きな理由が“今は育児を最優先したい”からだとか。慣れない海外生活での初産だということも影響しているようです。

実は先日、真美子さんに、ベッツ夫人・ブリアンナさんとフリーマン夫人・チェルシーさんの3人での企業広告出演の打診が水面下であったそうなんです。しかし“今は正直それどころではなくて”と断ったといいます。夫人会のリーダーも荷が重いと考えているのではないでしょうか」

前出の友成さんもこう語る。

「真美子さんはいずれリーダーになると思いますが、現在の育児状況や語学力を考えると、ウィル・スミス捕手の奥さんで娘2人の母親であるカーラさんが当面、中心となるでしょう。スミス捕手は大谷選手と同様にドジャースと’33年まで契約を結んでいますから。

フリーマン選手の妻でモデルのチェルシーさんも夫人会の中心的存在といわれいますが、彼の契約は’27年まで。カーラさんは昨年10月には産後3日で赤ちゃんを連れてワールドシリーズ観戦した超行動派で、結婚前は低所得者層の小学校の先生をしていたこともあり慈善活動にも非常に熱心です。

そのため来季はカーラさん、チェルシーさんそして真美子さんの3人が中心となり夫人会を運営していくことになると思います」

現在、夫人会ではエレン夫人以外にマンシー選手の妻・ケリー夫人、キケ選手の妻・マリアナ夫人など6人が妊娠中だという。

「今季のオフにはグラスノー投手が美容医師のメーガンさんと結婚することが決まっています。新体制では中心メンバーが連携して出産&結婚をお祝いするイベントから始めることになるでしょう」(前出・球界関係者)

ポストシーズンは試合そのものに加え、観戦時の夫人会で真美子さんがエレン夫人から直接“引き継ぎ”を受ける場面も新たな見どころになるかも――。

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