9月29日、滋賀県を訪問されていた天皇陛下と雅子さまは、大津市の滋賀アリーナに足を運ばれ、国民スポーツ大会のバドミントン競技を観戦されていた。陛下は水色のボタンダウンのワイシャツ、雅子さまは水色のセットアップをお召しになり、身を乗り出すように選手たちのプレーをご覧になった。
「両陛下は試合をご覧になりながら、バドミントンのラケットを振るような仕草を何度もして、説明役に熱心に質問されていました。さらに雅子さまが、『愛子もバドミントンをしているんですよ』と楽しそうにお話しになっていたそうです。
じつは愛子さまは以前からバドミントンを好まれ、休日など時間ができると、御所で手が空いている職員らとプレーされていると聞いています。きっと両陛下は今回ご覧になったときのお話を、愛子さまにお土産話とされたでしょう」(皇室担当記者)
バドミントンといえば、悠仁さまが好まれてきた競技でもある。筑波大学附属高等学校に通われていたころ、悠仁さまはバドミントン部に所属。今年進学された筑波大学でも同好会に入り、プレーを楽しまれているという。宮内庁関係者は、期待を込めてこう語る。
「高校時代は週の半分程度を練習に充て、大会にも出場されていました。バドミントン部の練習は悠仁さまにとって、かけがえのない青春の思い出となっていたのです。大学に進まれてからも同好会に入られたほどですから、バドミントンへの情熱は変わりないのだとお見受けしています。
天皇陛下や雅子さまもそんな悠仁さまのお気持ちはご承知でしょう。今後何かの折に御所に悠仁さまが参内された際には、きっと国スポでの競技ご観戦のことも話題とされるはずです。
皇位継承順位2位の悠仁さまをめぐっては、陛下からの“帝王教育”のため、ご交流の場をもっと増やしていただきたいという声は、かねて宮内庁内から上がっています。陛下がどのように人々と交流し、その場面でどうお考えになったのか……身近でおことばに接し、そのご様子を拝見することを日常的に積み重ねていく過程で、そのなさりようは受け継がれないものだと言われています。
両陛下と皇室の次世代を担う愛子さまと悠仁さまが、バドミントンという共通の話題で過ごされるひと時があるのなら、それも大切な帝王教育の一場面でもあるのです。早くそうした場が設けられることを願ってやみません」(宮内庁関係者)
シャトルのラリーのように、両陛下と愛子さま、悠仁さまのご会話が弾んで――。その和やかな光景を、多くの国民も望んでいるはずだ。