鈴木憲和農水大臣(43)が物価高騰対策として推し進めた“おこめ券”を配布する政策に批判が集まっている。“経費率12%”との一部報道もあるコスパの悪さに加え、JAへの利益誘導に繋がる可能性があるとの指摘もあり、いまだ炎上はおさまらないままだ。
そんななか、騒動は“おこめ券”以外にも“飛び火”。秋田県の佐竹敬久前知事(78)や関係者が、秋田県の地元紙『秋田魁新報』の取材に対し、“’23年産の同県でのコメ生産をめぐって、農水省から増産しないよう要求され、交付金削減などの圧力を受けた”と主張した。事実であれば’18年に廃止された減反政策が実質的には続いているかたちになってしまう。
この主張に対し、鈴木大臣は19日の閣議後記者会見では遺憾の意を表明するとともに、「圧力というふうに捉えられたとすれば、本当に私も不本意で、二度とないよう徹底する」と職員に再発防止を指示したと述べた。
さらに鈴木大臣は23日の閣議後記者会見で、農水省での聞き取り調査の結果を報告し、当時の担当者は“圧力をかけたとの認識はない”と説明していると明かした。いっぽうで「圧力と受け止められるようでは、現場の本音は聞けない。真摯に対応するよう省幹部に強く指示した」「仮に圧力と受け止められるやり取りがあったとすれば、非常に不本意であってはならないこと」と改めて農水省の圧力があってはならないと強調した。
この一連の流れを報じたネットニュースのコメント欄では、“農水省担当者の弁解”に疑問の声が上がっている。
《自分は圧力を掛けたつもりは無いと言っても相手が圧力と感じているのだからパワハラでしょう。》
《パワハラやセクハラと同じだよ自分ではそう思っていないだけ。》
《全く意味のない聞き取り。》
《パワハラ、セクハラも受けた側が受けたと感じたらそうらしい。
《認識がないままやってるから圧力なんですけどね。セクハラやパワハラと一緒。》
(すべて原文ママ)
「圧力をかけたとされる農水省からすれば“圧力ではなかった”と弁解せざるを得ないため、聞き取りがあまり意味をなさなかったかもしれませんね……。ユーザーからは“ハラスメントでは”との声が多く上がっていましたが、ただでさえ“おこめ券”をめぐる対応で“何言っても炎上”状態になってしまった今、農水省だけでなく鈴木大臣に対しても厳しい声が向かってしまいました」(全国紙社会部記者)
令和のコメ騒動が収まる日は来るのだろうかーー。

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