26年間にわたる自民党・公明党の連立が解消されてから初めて行われる衆院選(2月8日投開票)。公明党の支持母体・創価学会の組織票の行方が焦点となるのが東京24区(八王子)だが、同選挙区の有力候補の一人が、自民党・萩生田光一幹事長代行(62)だ。

「八王子には創価大学のキャンパスがあり、学会票は4万票前後と言われています。東京24区で立候補するのは、萩生田氏のほか、いずれも新人の国民民主党・細屋椋氏(30)、参政党・與倉さゆり氏(41)、中道改革連合・細貝悠氏(32)です。萩生田氏は八王子出身で元同市議会議員、複数の閣僚経験があり、新人候補が簡単に崩せる相手ではないでしょうが、やはり学会票が占めるウェイトは無視できません。そうなると、立憲民主党・公明党が結成した『中道』の細貝氏が強力なライバルと言えるでしょう」(政治部記者)

’24年に石破茂前首相(68)の元で行われた衆院選では、政治資金収支報告書の不記載問題で、自民党の公認を受けることができなかった萩生田氏。無所属で立候補し、立憲民主党が“刺客”として擁立した有田芳生前衆院議員(73)に約7500票差まで迫られるなど、苦戦を強いられた。

今回の衆院選で、有田氏は比例東北ブロックに回る。ただ、1月27~28日に読売新聞が行った序盤情勢調査では、萩生田氏と細貝氏が互角という結果が出るなど、新たなライバルを前に予断を許さない状況だ。

そんななか、萩生田氏は29日に地元・八王子のホールで総決起集会を開催。萩生田氏は、旧安倍派の幹部で、官房副長官としても安倍晋三元首相を支えた“最側近”とも言われるが、マスコミシャットアウトで行われたこの日の集会は、“安倍カラー”が色濃い内容だったようだ。

「集会には、安倍明恵夫人(63)が弁士として登壇していたのですが、スピーチでは“主人”という言葉を多用しているのが印象的でした。たとえば、生前の安倍元首相が萩生田氏を一番信頼していたとか、期待をかけて官房副長官の任を与えたとか。そのほか『いずれは萩生田さんに総理大臣になってもらいたいという気持ちだったと思う』『主人もどこかで応援している』とも訴えていました。

涙していたのでしょうか、明恵夫人は時折声が震えているように聞こえましたし、話を聞いていた聴衆の中にも目頭を押さえる人がいましたね。

この後、ジャーナリストの櫻井よしこさんも登壇したのですが、かつて安倍元首相に後継者を考えているのかと尋ねたところ、即答で『ピカイチで萩生田光一です』と返ってきたというエピソードを披露。2000人キャパでほぼ満席の会場はドッと沸いていましたよ。高市首相が“師”として仰ぐ安倍元首相から、最も信頼を得ていた萩生田氏……。こうした“物語”を前面に押し出すのは、やはり相当効果的なんでしょうね」(集会に参加した男性)

とはいえ、厳しい戦いを強いられることは避けられない萩生田氏。はたして、前回のように勝ち切ることはできるのか。

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