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新生活の始まりって、なんだかワクワクしますよね。しかし現実はやることが山積み…しかも物入りですよね。引越し費用はある程度仕方ないとしても、家具家電は安く抑えたいところ。今回はそんな心理が裏目に出てしまった、エピソードをご紹介します。
夫婦二人で新居へ引越し
今回は看護師の啓子さん32歳(仮名)からお話を聞きました。1年前、当時結婚して二年目の夫と、転勤を機に引っ越すことになった啓子さん。転勤までの準備期間にも余裕があり、新天地での生活を楽しみにしていました。
前の家で使っていた家具家電は、両親や知り合いから譲ってもらった古いものでした。なので今回は心機一転、二人で新しいものを揃えることに。
しかし夫は多忙で啓子さんに家具家電のチョイスを丸投げしたそう。
「今更ですけど、もう少し一緒に選んでくれても良かったのに!と思ってしまいます」
と振り返る啓子さん。ここから悲劇は始まっていたのかもしれません。
家具は激安新生活セールで購入。思ったより悪くない
啓子さん自身も多忙な毎日を送るなか、最初こそデザインと予算の兼ね合いを考えて選んでいました。しかし仕事帰りの疲れた頭で考えるのも限界に…
啓子さんは家具に関しては特にこだわらないことにして、ネットで激安新生活セールの家具セットを購入しました。
「正直あまり期待はしていませんでしたが、届いた家具はデザインも申し分なく、設置まで業者がやってくれたんです。機能面にも問題は感じられず、この買い物に二人は大満足でした」と、結果オーライな感じ。
しかし1年後、信じられない悲劇がふたりを襲います…。
ソファを動かして絶叫、大量の白い虫!
引っ越して1年が過ぎ、啓子さんが部屋の模様替えを始めた時に、悲劇が発覚します。身長ほどの姿見とソファを動かそうと、少し移動させた時でした。啓子さんは小さな虫のようなものを見つけ、思わず叫びました。

二人は意を決して手袋をはめ、家具の裏をよく見てみました。すると、なんと姿見の木製部分の縁やソファ裏側の骨組みの中に、得体の知れない大量の白い虫が!
ネットで調べたところキクイムシというらしく、啓子さんが見つけたのはその幼虫でした。
「どうしてそんな虫が湧いてしまったのか訳が分かりませんでしたが、とりあえず夫はダッシュで近所の薬局へ走り、手当たり次第殺虫剤を買ってきました。それから二人で無心に散布しまくったんです」
そしてその後、ありったけのゴミ袋をつなぎ合わせて家具を覆い、とりあえずベランダへ出すことに…。
業者のサイトを探すも見つからず
流石にこれは返金保証、いや訴えることもできる!と啓子さん達は業者のサイトを探します。
翌日電話してみるも、「その番号は現在使われておりません」と繋がらず…。
二人は泣き寝入りする他なく、ベランダにある虫だらけの家具の回収をお願いしました。
「粗大ゴミの収集だけでも数千円かかりそうな感じで、最悪です」
しばらく家具なしの生活を送ることに
家具を見るのも怖くなってしまい、二人はしばらく家具なしで生活したとのこと。

啓子さんは、夫と二人で慎重に選んだ家具しか買わなくなったそうです。
みなさんも家具を買う時、値段だけで選ばないように!
<文/北見ちひろ>