ワークマンの展示会で、社員さんが着て見せてくれたフーディーに衝撃を受けました。見た目があまりにもシュールで、「このままコンビニに入ったら、不審者と間違われるのでは…」と思わずひるんでしまうほど。
実はこの「エックスシェルター暑熱フーディー」は、遮熱・UVカット・超速乾・軽量と、夏に嬉しい機能がてんこもり。それでいて、お値段はなんと2,900円。これはもう試さずにはいられないと、さっそく購入しました。
機能も不審者ぶりも、つきぬけてる!
つい先日、これと似たワークマン「UVサンシェードパーカーEX」が“不審者パーカー”とSNSでバズって高額転売されている、とネットニュースになりました。でも今回買った「エックスシェルター暑熱フーディー」は、機能性も不審者ぶりも、さらに上を行っているんです!
ワークマン エックスシェルター暑熱フーディーを着た筆者
エックスシェルターとは、熱中症の四大リスク(気温・湿度・輻射熱・風)に対応する、14もの機能を備えた世界初のオリジナル高機能素材。今季ワークマンのイチ推しアイテムです。色は、黒・白・レイクグリーンの3色。
「着ているほうが涼しい」と謳(うた)っていますが、日焼け対策にもガッツリ使えます。紫外線遮蔽率97%以上、UPF50+と最高グレード。遮熱率も日傘レベルです。
エックスシェルターという素材で、紫外線遮蔽率97%以上とか!
表地には特殊酸化チタン融合ポリエステル糸を使用し、紫外線や近赤外線をカット。裏地には多層化疏水ポリプロピレン糸が使われており、内側の水分を拡散させて気化熱で衣服内の温度を下げる仕組み。薄くて軽い生地なのに、しっかりと機能してくれます。
フード全閉めで紫外線を完全ブロックしてみた
フードをかぶり、ファスナーを上まで閉めたところ
一見すると普通のパーカーですが、フードをかぶり、ファスナーを上まで閉めると、まるで袋をかぶったような姿に。「360度しっかり顔まわりをカバーできる」というのがメリットの1つ。でも「いくら日焼けしたくないとはいえ、この姿で出歩くのはちょっと…」というのが正直な感想でした。
車内での日焼け対策にも。紙のように薄くて軽い
しかし、「いや待てよ。外を歩くときは抵抗があっても、同じ場所に長時間とどまるような場面なら使えるのでは?」
そう考えて、まず試してみたのが車の助手席での着用です。炎天下の車内では、サンシェードだけでは日差しを完全に防げません。走行中、車が方向を変えるたびに日光の角度も変わります。そんなときこそ、自分自身がすっぽり包まれてしまえば、万全な日焼け対策になるのでは?と思ったのです。
車の助手席にフルジップで乗ってみると、やっぱり怪しげ
晴れた日にさっそく「エックスシェルター暑熱フーディー」を着て助手席へ。フルジップしても、顔部分はメッシュ素材になっていて、かろうじて外の景色は見えます。そして何より、生地がとても軽い。着ていても負担がほとんどありません。
フードメッシュ部分の内側から見える景色
袖も長めで、手の甲までしっかりカバー。これも嬉しいポイントです。
ただし、黒子のような見た目に、運転席の夫が一言。「その格好、ちょっと怪しすぎない?」――たしかに自分でもそう思いました(笑)。
ファスナーを少し開けて、サングラスを合わせた。これはこれで不審者?
そこでファスナーを少し開けて、サングラスを合わせるスタイルにチェンジ。これでかなり落ち着きました。
横からの光も防ぐ。日焼けしやすい頬骨をガード
エックスシェルター暑熱フーディーのフード(写真黒色)に一般的なパーカーのフード(写真赤色)を重ねてみると大きさの違いが明らか
フードは一般的なパーカーよりも大きめ。顔の前までしっかり張り出して、帽子のつばのように日差しを遮ってくれます。横から差し込む光もブロックできるため、日焼けしやすい頬骨まわりも安心。生地自体にハリはないものの、ファスナーが針金のように形を保ってくれるのも工夫が感じられます。
サンシェードよりも確実にUV対策ができるので、長時間のドライブには欠かせない存在になりそうです。
キャップとの合わせ技もおすすめ
ドライブで長時間着ていても、まったくストレスなし。まるで紙のように薄くて軽いこの生地に、すっかり好印象を持ちました。それ以来、デイリーのUV対策アイテムとして愛用しています。
キャップとマスクをつけてフードを被れば、完璧な日焼け対策に
特におすすめしたいのが、キャップとの合わせ技。キャップの上からフードをかぶると、顔にも首にも日が当たりません。しかも、ファスナーを開けた状態でも、帽子のつばにファスナーのギザギザが引っかかってくれるので、風が吹いてもずれにくいところが嬉しい。
ファスナーのギザギザがキャップに引っかかって、多少の風が吹いてもぬげません
キャップ+エックスシェルター暑熱フーディーで、もう日陰を探して歩く必要なし。しっかりガードされている安心感があります。
日傘や手袋がめんどくさい人に
また、夏本番ではない今の時期、「日傘やフェイスガードのフル装備はちょっと大げさ…」という日にもいいと思います。
移動中はフードをかぶって紫外線をブロック。目的地に着いたらフードを脱げば、普通のパーカーに。日傘のように手もふさがらないし、傘の出し入れや手袋の着脱といった手間もいらないのが嬉しいですね。
正直、最初は見た目のインパクトに戸惑いました。
でも、実際に使ってみると、その薄さと軽さ、そして機能性の高さに惚れ込みました。
2,900円というコスパの良さから言っても、間違いなく「買ってよかった」アイテムのひとつになりました。
<文・撮影/栗山佳子>
【栗山佳子】
損害保険会社で情報誌の編集に携わったのち、生活情報誌、住宅情報誌の編集を経てフリーランスに。現在はライターとして、ライフスタイルやスマホ関連の記事を中心に執筆中