SNSが私たちの生活に深く浸透した今、とくに女性の間では友人同士で自撮りすることも習慣的になっています。
今回は、世代によってこんなに違う! 昭和・平成・令和で変化する自撮りの定番ポーズの違いについてご紹介します。※以下、各時代は「生まれ」ではなく「若者時代を過ごした期間」を指します。
【昭和世代】胸の位置でピースサイン
40代後半以降の層で多く見受けられる写真のポーズといえば、定番中の定番であるピースサインです。この世代は写真を撮ることが現代ほど日常的ではなかったため、ポーズの若い世代に比べるとバリエーションが少ない印象を受けます。なので、いざ写真を撮るという状況になった時に、やや恥ずかしそうに胸あたりの位置でピースサインをするというのが一般的なのではないでしょうか。ピースをしない場合は、両手を前に組んでにこやかな笑顔をするいわゆる「おばショット」と呼ばれるポーズもよく取り入れられています。また、どことなく写真に慣れていないのか立ち姿が直立ではなく、上半身だけやや斜めになっている姿勢もよく見られます。
【平成世代】キメ顔で気合いの入ったポーズ
平成を象徴するファッションカルチャーを席巻していたのは今の30~40代前半までの世代。この世代から携帯電話が浸透し、日常的に写真を撮る文化が活発となっていきました。今、リバイバルとなって若い世代で人気の「ギャルピース」を生んだのもこの世代ですね。
とくに多いのはキメ顔でアゴに手を添えたり、友人の肩に手を添えたり、飲み物をふんわりと軽く持って顔まわりに添えるなどのポーズ。
【令和世代】顔の一部隠し、目線逸らし
対する20代より下の令和、もといZ世代は「自分が良しとする盛れる顔以外のリアルを晒したくない」という思考から、顔を隠すポーズが非常に多いです。この背景にはSNS普及により見た目に対する他者評価、誹謗中傷にいつでもさらされる環境が起因しているかもしれません。
今っぽい撮り方は写真の鮮度を上げる
記念写真以外で日常的に写真を撮る習慣は、ここ20年で広まってきたまだまだ新しい文化です。そのため、世代によって写真を撮る際のポーズの概念が違うのは当然のこと。まずは年代によって写真のポーズの取り方に大きな違いがあるということを知った上で、もし今っぽいおしゃれな写真を撮りたいならどんなポーズが最適かを考えてみるのも楽しいかもしれません。幸い、昨今はあまり顔を主張しないポーズのとり方が流行しているので、そうした要素を少し加えるだけでも簡単におしゃれでエモい写真が撮れるかも……! 気になった方はぜひ、参考にしてみてくださいね。
<文&イラスト/角佑宇子>
【角 佑宇子】
(すみゆうこ)ファッションライター・スタイリスト。スタイリストアシスタントを経て2012年に独立。過去のオシャレ失敗経験を活かし、日常で使える、ちょっとタメになる情報を配信中。2023年9月、NHK『あさイチ』に出演。