DOPE 麻薬取締部特捜課
W主演・髙橋海人(King & Prince)×中村倫也+井浦新というキャスト陣が魅力的なのが、『DOPE 麻薬取締部特捜課』(7月4日スタート/TBS系、金曜夜10時~/原作・原案:木崎ちあき氏による同名小説)です。舞台は近未来の日本における麻薬取締部特殊捜査課・通称“特捜課”。正義感に溢れる真面目な新人麻薬取締官の才木優人(髙橋海人)と、才木の教育係で、常識外れで型破りな言動が目立つ陣内鉄平(中村倫也)が正反対で相性最悪のバディを組むことになります。
謎に包まれた新型ドラッグ「DOPE」によって巻き起こる不可解な事件を解決していくストーリーです。“特捜課”のメンバーは、未来予知や超視力などの“異能力”を持つという設定も見どころになりそう。そして、謎の男・ジウを井浦新が演じます。髙橋×中村の異能力演技と、謎めきと相性抜群の井浦の演技。演技合戦に期待できそうな作品です。
愛の、がっこう。

堅い家庭で育った真面目すぎる高校教師・小川愛実(木村文乃)が、生徒の問題をきっかけに文字の読み書きが苦手なホスト・カヲル(ラウール/Snow Man)に言葉や社会を教えるようになるという展開。全く違う世界を生きながらも、同じように孤独を抱える2人が惹かれ合っていくラブストーリーです。
真面目だからこそ生きることに不器用な女教師は、木村文乃の新たなハマり役になる予感がします。Snow Manとして活躍するラウールがどんなホスト役を見せてくれるかも期待!井上氏オリジナルの脚本ですから、ドロドロとした展開に繊細な心理描写が相まって、見どころのある作品になりそうです。
ちはやふる —めぐり—

原作の愛読書でもある筆者からすれば、末次由紀氏が脚本のプロット段階から参加した新たな物語というだけでもワクワクします。本作には、3部作で実写化された映画『ちはやふる』に出演した豪華キャスト(広瀬すず、上白石萌音、野村周平ほか)も登場!さらに、競技かるたに想いをかける高校生たちを演じる若手俳優たちにも注目です。
主人公は、『ケの日のケケケ』で繊細な演技を見せた當真あみ。映画『カラオケ行こ!』で注目された齋藤潤や、既に数々の大作出演で活躍目覚ましい原菜乃華も出演します。
原作から映画へ、更にそこから派生するオリジナルドラマ。高校生の純粋で熱い想いのぶつかり合いが魅力の新たなストーリーに、きっとまた涙してしまうでしょう。
僕達はまだその星の校則を知らない

磯村は、幼少期から文字や音に「色」や「匂い」を感じる独特な感性を持つがゆえに、学校が苦手だった過去を持つスクールロイヤー(学校弁護士)を演じます。
少子化による共学化で揺れる私立高校を舞台に、法律や校則では簡単に解決できない若者たちの青春に、磯村が不器用ながらも必死に向き合っていく物語です。
数多くのヒット作を生み出してきた脚本家・大森美香氏のオリジナル作品ということも期待の理由。磯村がヒロインとなる高校教師を演じる堀田真由や、約9年ぶりに民放連続ドラマに出演する稲垣吾郎、そして生徒役を演じる若手俳優たちとどんな心の交流を表現してくれるのか、必見です。
しあわせな結婚

その妻を演じるのは松たか子。彼女のミステリアスな魅力にハマる主人公は、愛する妻の“秘密”を知っても、彼女を愛し続けることができるのか?脚本家・大石静氏が夫婦の愛を問うマリッジ・サスペンスを描きます。
阿部サダヲ×松たか子の夫婦を、大石静氏が描くというだけで面白くないわけがありません!さらに、夫婦に関わるキャスト陣も板垣李光人、杉野遥亮、玉置玲央、堀内敬子、岡部たかし、段田安則と実力派揃い。
きっとこの夏、ぞくっとする、でも心揺さぶられる人間ドラマを届けてくれることでしょう。
惜しくも漏れたが、他にもある期待できる作品たち
他にも、既にBSで一度放送されたドラマ10『舟を編む ~私、辞書つくります~』(NHK総合ほか、火曜夜10時~)はお仕事ドラマとしても、人間ドラマとしても傑作です。また深夜帯ですが、BL界に新たな旋風を巻き起こしたマミタ氏の同名漫画が原作の『40までにしたい10のこと』(7月4日スタート/テレビ東京、土曜夜1時12分~)も、風間俊介が主演を務めており見逃せません。皆さんの期待する作品は何でしょうか?猛暑になりそうな今年の夏、胸を熱くできる作品に巡り合えますように。
<文/鈴木まこと>
【鈴木まこと】
日本のドラマ・映画をこよなく愛し、年間でドラマ・映画を各100本以上鑑賞するアラフォーエンタメライター。雑誌・広告制作会社を経て、編集者/ライター/広告ディレクターとしても活動。X:@makoto12130201