あなたには、サーティワンアイスクリームで毎回頼んでしまうお気に入りのフレーバーがありますか? それとも新しい味を試してみたくなる派ですか?

 今回は、そんなサーティワンデートで直感が働いた女性のエピソードをご紹介しましょう。

マッチングアプリで出会った男性とデートへ

 木本遥香さん(仮名・30歳/会社員)は、友人の綾子さん(仮名・31歳/派遣社員)に勧められてマッチングアプリを始めました。

「綾子に『彼氏がいなくて、気になる相手もいないならとりあえずマッチングアプリをやっておいた方がいい。
理想の男性に巡り会える可能性は低いけど、男性を見る目が養えるし、辛抱強くなって修行になるから』と言われて、たしかに何もしないで漠然と“彼氏欲しいな~”と思っているより、行動を起こした方がいいと思ったんです」 

 そのようにしておっかなびっくりアプリを始めた遥香さんは、ある男性とマッチングし、やり取りするようになったそう。

サーティワンの「アイスの選び方」で見抜いた“付き合ってはいけ...の画像はこちら >>
「私はとにかく真面目な男性と出会いたかったので、プロフィールをいかに丁寧に書いているかを基準に、慶太さん(仮名)という会社員の34歳男性を選びました。見た目は地味で決してかっこよくはなかったですが、そのぐらいの方が安心できるじゃないですか

 そして初デート当日。慶太さんは思っていたよりガッシリ体型でたくましく、よく笑う話しやすい男性で遥香さんはホッとしました。

「綾子から『いいかな? と思える男性なんて30人に1人ぐらいだよ』と聞いていたのですが、いきなり当たりキタんじゃないの? とワクワクしましたね」

「僕は同じ味を2度食べたことなんてないよ」

 季節は夏。暑いので冷たいものでも食べようかという話になり、遥香さんは慶太さんをサーティワンアイスクリームに誘いました。

「子どもの頃から大好きなんですよね。特にキャラメルリボンとストロベリーチーズケーキがお気に入りで、どうしても毎回その組み合わせにしてしまって全く冒険できないんですよ

 そして、その話をすると慶太さんはとても驚いていました。

サーティワンの「アイスの選び方」で見抜いた“付き合ってはいけない男”の正体。胸騒ぎがしてスマホをのぞいたら…
サーティワンで感じた違和感
「慶太さんは『僕はいつも期間限定フレーバーを頼むから、同じ味を2度食べたことなんてないよ。だって次から次に新しい味が出てくるんだよ? どんどん試してみたくない?』と笑顔で私にも最新の味を食べさせてくれたのですが……妙な胸騒ぎがしたんですよね」

スマホから見えてしまった……違和感の正体とは

 最新のアイスはたしかにもの珍しく美味しかったのですが、なんとなく釈然としない気持ちでいると、慶太さんがふとスマホを開いたそう。

「そしたら一瞬でしたが、4つぐらいマッチングアプリのアイコンがあるのが見えちゃって……つい引いてしまったんですよね。別にそのぐらいたいしたことじゃないのかも知れませんが、私とは求めていることが違うし、合わないなって感じたんですよ」

サーティワンの「アイスの選び方」で見抜いた“付き合ってはいけない男”の正体。胸騒ぎがしてスマホをのぞいたら…
スマホを持つ男性
 そのようにして慶太さんをスルーした遥香さんが次にマッチングしたのは、泰明さん(仮名)という31歳の会社員男性でした。

泰明さんは和風のシュッとしたイケメンで、さもモテそうなタイプだし少し心配でした。でも、やり取りを気持ちよくできる相手だったので、とりあえず会ってみることにしたんです」

 するとたまたまサーティワンアイスクリームがあったので、遥香さんはおみくじ感覚で泰明さんを誘ってみたそう。


おみくじ感覚でアイスを注文、彼の選択にびっくり!

「そしたら、なんと泰明さんはサーティワンでバニラしか頼んだことがないって言うんですよ! 今度は私の方が驚いてしまって」

 遥香さんは「私より冒険できない人がいるんだ」とちょっと笑ってしまったそう。

サーティワンの「アイスの選び方」で見抜いた“付き合ってはいけない男”の正体。胸騒ぎがしてスマホをのぞいたら…
カフェでアイスクリームを食べるカップル
「そして幸せそうに『とにかくこの味が落ち着くし、シンプルでこれからもずっと飽きない味だから大好き』とバニラアイスを頬張る泰明さんを見て、この人は自分に合うとピンときたんですよ」

私もバニラアイス的な存在になりたい

 話を聞くと泰明さんは、長年お付き合いしていた彼女に突然振られてしまい、しばらくショックで立ち直れなかったそう。それでも半年かけて気持ちを切り替え、ようやく次の恋に進もうとマッチングアプリを始めたのだといいます。

「そして何度かデートを重ねているうちに、そんな一途な泰明さんのバニラアイス的な存在になれたらいいなと思うようになっていったんです」

 そして2人はお付き合いをするようになりました。

「泰明さんのお陰で私もサーティワンのバニラの美味しさに目覚めてしまい、大好きな味がまたひとつ増えました。彼も私がおすすめの海外ドラマにハマってくれたりと、仲良くやっています」と微笑む遥香さんなのでした。

<文・イラスト/鈴木詩子>

【鈴木詩子】
漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。Twitter:@skippop
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