え、ほんとに2児のママ? ほんとにノーファンデ!?

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「39歳・ノーファンデ肌」で知られる管理栄養士の木下あおいさんは、ファンデーションも化粧水も美容液も持っておらず、塗るのはオリジナルで作ったオイルだけ。そして、腸活を中心とした“内側からの美容”で、このお肌をキープしているそうです。


20歳の頃は、見た目に執着して、ダイエットを繰り返す暗黒期だった木下さん。ギャル風メイクだった20年前と、美腸にめざめた後とでは、まるで別人です。

「39歳、ファンデ持ってない」ってマジですか!? 元ギャルが別人になった、美腸スープの作り方
20年前の木下さん

1日1回のスープで、腸を整える

その木下あおいさんが提唱するのが、『美腸栄養スープ 一生もののレシピ60』(株式会社KADOKAWA、木下あおい監修、2025年刊)です。

「39歳、ファンデ持ってない」ってマジですか!? 元ギャルが別人になった、美腸スープの作り方
『体の中から整えてやせる&美肌になる 美腸栄養スープ 一生もののレシピ60』 (KADOKAWA)木下あおい(監修)
日本インナービューティーダイエット協会代表であり、インナービューティープランナーで管理栄養士の木下あおいさんは、2012年から美腸栄養学®を教えています。生徒数累計は16000人超になったそうで、「2ヶ月で-3㎏(体験者平均)」と謳われています。

さらに著書累計は7万部。そんな木下さん監修のスープレシピとなると、心惹かれますよね。

美腸スープは、発酵食品と伝統調味料で

普段何気なく口にしているスープ。お手軽に見えて、実はとても優秀なメニューなのです。「多くの種類の食材を一度に取ることができ、火をとおすことで野菜もたくさん食べられます」と本書。一皿で満足感を得られ、アレンジもきき、保存も可能。コツは美腸栄養学®のメソッドだけです。

「39歳、ファンデ持ってない」ってマジですか!? 元ギャルが別人になった、美腸スープの作り方
メイクする時も、お肌はノーファンデ
美腸栄養学®とは、「日本食の伝統的な食文化を継承しながら、美腸研究に基づいた要素を加えた新しい食事法」です。といっても難しくはありません。
特徴のひとつに、「発酵食品や伝統調味料を活用している」点があります。

まず「食べる美容液」と呼ばれる塩麴&しょうゆ麹。みそ、しょうゆ、みりん、酢などの、日本人にはおなじみの発酵調味料。オリーブオイルや亜麻仁油、米油など、オイルも厳選しましょう。

本書では、スープで使う「だし」の取り方も伝授。いちからだしを取るなんてめんどうくさそう、と恐れるなかれ。削り節や昆布など、材料は少なくて済みますし、冷蔵庫で2~3日保存も可能です。

塩麴もしょうゆ麹もハードルが高い、という方もいますよね。大丈夫です。このふたつを使用しないレシピもありますし、慣れてきてから試してみるというのもアリです。ただ、麹は腸内環境改善にひと役もふた役も買ってくれると思われます。

基本の調理法は、少しの水で蒸し煮

美腸栄養学®の基本の調理法はウォータースチーム。ウォータースチームとは、「少量の水を使用して弱火で蒸し煮にする調理法」のこと。


「素材のうまみが引き出されておいしくなる」「タンパク質の変性を最小限に抑え、肉や魚などの食材がやわらかく仕上がる」「高温での調理や油を使用した時に比べて老化因子であるAGEsの発生を防ぐ」などのメリットがあります。やりかたはとても簡単。本書から手順を抜粋しますね。

1. 鍋かフライパンに大さじ2の水を入れる。

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レシピ1
2. 野菜などの食材を重ならないように並べる。

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レシピ2
3. ひとつまみの塩を全体にふり入れる。

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レシピ3
4. ふたをして弱火で加熱する。

「39歳、ファンデ持ってない」ってマジですか!? 元ギャルが別人になった、美腸スープの作り方
レシピ4
5. 野菜類がしんなりしたらできあがり。

「39歳、ファンデ持ってない」ってマジですか!? 元ギャルが別人になった、美腸スープの作り方
レシピ5
あとは食材の組み合わせ次第で、さまざまな美容効果と健康効果を発揮します。本書から、麹関係も手間も必要なし、今ある材料ですぐにできてしまうレシピをひとつ紹介します。なんと火も使わずにできてしまうのです。

ダイエット中にも安心、無理なくたんぱく質が摂れる

暑い日が続いて、帰宅しても何もやる気が起きない。そんな日におススメなのが、この「さば缶のカンタン冷や汁」です。


・さば缶のカンタン冷や汁

「39歳、ファンデ持ってない」ってマジですか!? 元ギャルが別人になった、美腸スープの作り方
さば缶のカンタン冷や汁
材料(2人分)
 木綿豆腐 1/2丁(150g)
 きゅうり 1/2本(約50g)
 さば水煮缶 1/2缶(内容量200gのもの)
 塩 ひとつまみ
 しょうが(すりおろし)5g
 白すりごま 大さじ3
 水 200ml
 みそ 大さじ2
 大葉(せん切り) 5枚分
 みょうが(せん切り)2個分

作り方

1. 豆腐はキッチンペーパーに包み、水気を取る。きゅうりは薄切りにして塩をまぶし、しんなりしたら水けをしぼる。
2. ボウルにさば缶を中の汁ごと入れ、軽くくずし、しょうが、すりごま、水を入れ、みそを溶き入れる。
3. 豆腐を手でくずし入れ、きゅうりを加え、全体をやさしく混ぜ合わせる。
4. 器に盛り、大葉とみょうがをのせる。

調理時間は数分。さばとお豆腐を混ぜながら、スプーンでするするといただけます。大葉とみょうがのアクセントが食欲を刺激して、気づけば完食。満足感も十分なので、ダイエット中のタンパク質補給にいかがでしょうか。

女性の悩みに特化したレシピ

本書のレシピはテーマ別に分かれています。テーマは、「ダイエット・美肌・冷え解消・便通改善・疲労回復」の5つ。すべて女性の悩みに特化しているのです。


本書で考案されているのは、主食に成り代わるスープばかり。基本は食材を切って、ウォータースチームして、とろとろに煮込むだけ。困った時のスープ頼み。日々の食事を少し変えるだけで、すっぴんにも差がつくはず。

おいしくてきれいになれる、美腸栄養スープを、試してみたくなりました。

<文/森美樹 写真/『美腸栄養スープ 一生もののレシピ60』、木下あおいさんInstagramより>

【森美樹】
小説家、タロット占い師。第12回「R-18文学賞」読者賞受賞。同作を含む『主婦病』(新潮社)、『私の裸』、『母親病』(新潮社)、『神様たち』(光文社)、『わたしのいけない世界』(祥伝社)を上梓。東京タワーにてタロット占い鑑定を行っている。X:@morimikixxx
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