台湾では、動物をいけにえとして神にささげたり、動物を捕まえる速さを競うなどの行事が行われている地方がある。
研究会による2009年からの調査では、台湾全体でこの5年近くの間に少なくとも36回の動物を利用した祭りが開かれており、最も多いのは東部の花蓮県、以下、台東県、南投県、高雄市の順だったという。いずれも原住民族が多く住む地域だ。
研究会では、「ブタ捕り」で妊娠中の母豚を殴り倒すような行為は自然を尊重する狩猟の精神にもそぐわないと主張、伝統文化を大切にしつつ、現代にふさわしい方法に切り替えることは可能なはずだとして、行政院の農業委員会および原住民族委員会がより厳しく取り締まりや指導を行うよう求めた。
【写真】客家系の義民廟(新竹県)の祭りで供えられた名物の巨大ブタ「神豚」。大きければ大きいほどよいとされ、無理やり太らせた豚の重量コンテストも有名。
(編集:高野華恵)